<同調圧力にうんざり……>「図太い女」と悪口……さらには子どもへはいじめが?【中編まんが】
前回からの続き。幼稚園のママ友Aさんが「不倫のあげくの略奪婚」だという噂が流れています。私は本当か嘘かも分からないような噂には関わりたくありません。なのに園のママたちは「許せる」「許せない」で対立していて私はうんざりしていました。
ママたちの噂は継続中です。「面倒くさい……」思わずため息が出ます。
Aさんは噂されていることを気付いていると思います。それでもママたちみんなに笑顔で挨拶しています。
ボスママBさんはあからさまにAさんを嫌っていて、率先して噂を流していました。
しかしそんなある日、幼稚園で子ども同士のトラブルが起きました。
Bさんの子どもがAさんの子どもミナちゃんにケガをさせてしまいました。遊んでいるときにいきなり突き飛ばしたというのです。その後、双方の親同士で話し合いの場が持たれることになり、周囲はそれをヒヤヒヤしながら見守っていました。それも噂が広がります。「きっと修羅場だね……」そんな声が聞こえていました。しかし事態は思いがけないほどあっけなく収束したのです。
Bさんが1人で気まずそうな様子です。「どうしたんだろう……?」いつものように噂話をしている人もいません。私が不思議そうな顔で立っているのを気にかけてくれたのか、その場にいた他のママに話しかけられました。「どうやら、Aさんの不倫の噂は嘘だったみたい」彼女は情報通なママ友です。こそこそと今回の「事の顛末」を教えてくれました。その内容は……。
実はボスママとAさんの家で話し合いを持ったところ、パパ同士が長年の知り合いだったのです。もちろんAさんがこの幼稚園に転園してくる前のことも知っていて、不倫や略奪婚の噂は事実無根であることがはっきりしたのです。ひどい話です……。情報通のママは「なんでそんな噂が広まったんだろうね?」と困惑しています。
「あなたも言いふらしてなかった?」とさらりと伝えると「そんなつもりじゃ……」と相手はオロオロ。そこへ「おはようございます!」と上品な声が聞こえました。
その後Aさんに関わる噂話がされることは一切なくなりました。
ママ友の間で不確かな噂を面白がっているうちに、噂がまるで本当のことであるかのように広まってしまったのかもしれません。くれぐれも嘘に振り回されないように、自分の信念をしっかり持っていきたいと思う出来事でした。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子