<多様性を認める>私も「外見を大事にする人」をバカにしていたかもしれない【第4話:娘の気持ち】
前回からの続き。ママから「もうちょっと美意識を高くして、ユイ(私)にはイケてる女子になってほしい」と言われてすごく腹が立った私。「ママは私のことを何もわかってくれない」と寂しくもなりました。ママの思考は、私が違和感を持っているクラスの女子たちの考え方と同じだったのです。
学校で周りの友達が噂しているのは「あの男の子がかっこいい」とか「誰と誰は付き合っているらしい」とかそんな話ばかり。別に悪いことではないとはわかっています。でも興味なさそうに聞いていたら、「ユイには関係ないか」とバカにしたように言われる始末。
ママにも同じことをされたような気がしました。人に対してイケてるイケてないと評する短絡的な考え方もイヤだし、それを容姿だけで判断しようとする姿勢にも腹が立ちます。「私は私で好きなことがあって毎日楽しいのに、どうしてそんなふうに言われないといけないんだろう?」疑問は次第にイラ立ちや悲しさに変わっていきました。
でもよく考えてみたら、最近は前みたいにママとは話していません。大好きな漫画やアニメの世界を目指す夢も、ママには応援してほしい……! だからママに自分の気持ちを打ち明けることにしました。
私が自分の夢や考えを一生懸命に伝えたら、ママはすごく驚いていました。私がそこまで熱い気持ちを持っているとは思っていなかったみたいです。
ママ「そんなにしっかり考えているなんて……。ママの方が子どもだったね。ごめんね」
思い切ってママと話してみて、気づいたことがあります。誰かにとって興味がないことやくだらないことでも、他の誰かにとっては大切なことかもしれません。私も無意識のうちに見た目にこだわる人のことをバカにするような気持ちがあったのは事実です。
ママとは今回のことでお互いに理解しあえたような気がするし、「こんなふうに気づいたことや自分の主張を、いつか自分の作品で表現できたらいいな」とまた夢が膨らみました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子
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