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6,000円の出産祝いのお返しが1,000円のお菓子のみ。「えっ!半返しが常識でしょ?!」

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親戚や知人・友人の赤ちゃん誕生の際に贈る、出産祝い。もらった人はその相手に「出産内祝い」を贈るのが一般的です。年齢の近い学生時代の友人などとは、やり取りが頻繁(ひんぱん)になることもあるでしょう。

ママスタコミュニティに投稿をくれたのは、もらった出産内祝いに納得がいかないママ。「内祝いは半返し(半額程度)が常識なのに!」と、不満のようです。

出産内祝いは半返しが常識。これじゃ少なすぎる!

『出産内祝いは半返しが常識ですよね? 大学時代の友人への出産祝いとして、6,000円の品物と1,000円のお菓子を渡しました。でも内祝いとしてもらったのは、1,300円のお菓子です。さらに先月は職場の先輩に6,000円の食器とケーキを持参しました。そこでも内祝いにもらったのは、1,000円のお菓子。常識がないですよね。私は3人出産しましたが、半返しは毎回半額〜6割額相当のものを贈っています。みなさんの周りでは、どうですか?』

コメントをくれたママたちのなかで「半返しが常識」と回答した人は多くいました。とはいえそれぞれで半返しに対する思いは少しずつ違います。

『私は半返しにしている。でも自分が内祝いをもらう分には、特に気にしない』

『もらったのが1万円以上だったら、商品券とかを半返ししている。5,000円程度だったら、お礼の品として2,000円くらいの物をお渡ししています』

『1万円もらったとしたら、ケチくさいけど送料込みで5,000円にしている。だから品物自体は4,000円くらい』

「3割が常識」と回答したママも少数ながらいます。

『もらった内祝いを見ていると、こっちが贈った3割くらいだなと思うから』

一般的なマナーとしては、もらった金額の半分〜1/3の値段が内祝いの目安のようです。

贈ったのはご祝儀ではなく、品物。値段がわからないのは仕方ない

ところで投稿を読んだママたちが、抱いた疑問があります。それは投稿者さんが渡すお祝いが毎回6,000円の品物、さらに約1,000円のお菓子だということ。たしかに6,000円はやや中途半端な金額ですし、お菓子分も加えればもっと豪華な品物があげられそうです。

これに対する投稿者さんの回答が、こちらです。

『最初に欲しい物のリクエストを聞いたところ、偶然どちらも6,000円の品物でした。お菓子はただの手土産です』

と、すれば投稿者さんとしては合計で約7,000円を贈ったつもり。なのにお返しが約1,000円分だったので、「半返しどころか3割返しにも満たない」と不満なのですね。

しかしママたちからはちょっと手厳しいコメントが相次ぎました。

『現金をもらったのであれば、半分返しが常識。ただ、品物とお菓子ならば、もらった側はそれがいくらかなんてわからない。その友人のようにお菓子のお返しで十分だと思う。投稿者さんは相手に「6,000円の品物だからね」と、金額を教えたの?』

『誰もがもらった物の金額を当てられるとは限らないから仕方ないよ。それに物を贈るのには”相手に金額を知らせたくない”という意味もあるからね。だから「品物の値段を調べて半返しにしろ」というのは、ちょっと無謀かな。あと仮に現金で6,000円のご祝儀だったとしても、それくらいならお返し不要のレベルじゃない? 1,000円程度のお菓子をお返しにもらったら、「え〜、わざわざごめんね。気を遣わないでよかったのに〜」(お約束的な返しだけど)となって然るべき金額、と個人的には思う』

贈ったのは品物です。はっきり値段がわからない以上、半返しでないのは仕方ないという意見です。

『まずケーキやお菓子に関しては、”お祝い”じゃなくて”手土産”だよね。6,000円の品で3割のお返しをもらうとしたら、2,000円。もらった1,300円と大差はないよね。そもそも数千円程度のお祝いで「半返しじゃない!」なんて、器が小さいわ。その程度のお祝いなら、むしろ「お返しは気にしないでね」になると思うけど』

『品物でいただいたときは金額がわからないから、きれいな半返しにはなりにくい。お菓子やケーキはあくまで手土産。その金額までお祝いに含んではダメですよ。となると相手の6,000円の品の見積もりは、3,000〜8,000円くらい。最安値の3,000円と考えたのなら、1,000円程度のお菓子が返ってきて1/3。常識を大きく逸脱しているようには思いません。きっちり半返しを期待するなら、現金をお贈りするのがいいですよ』

手土産まで含むのはおかしい、ということですね。そのうえで計算すれば投稿者さんの友人は、ごく常識的といえそうです。

感謝を込めた1,000円分のお菓子。やり取りとしては十分では?

投稿者さんの友人は、もらった物の微妙(に思える)な金額に戸惑ってしまったのかもしれません。

『投稿者さんが出した金額(6,000円)の半返しって、もらった側は正直言って迷惑じゃない? 逆に自分があげるほうだったら、お返しはいらない金額。そんな少額の半返しを期待しているほうが非常識』

『自分が渡す場合、1万円以下のお祝いだったら「内祝いはいらない」と思っている。逆の場合も「お返しはいらない」と言われるよ。正直5,000円前後のお祝いで半返しを求められても、選ぶこと自体が手間。とはいえまったく何もしないのは失礼だと思うから、1,000円程度のお返しはするけどね』

わざわざ手間をかけてお菓子をくれただけ、ありがたいのでは? という考え方です。

「内祝い」は、現代では”もらったお祝いのお返し”という意味合いが主流になっていますが、実は本来の意味は違います。自分の家で起きたおめでたいことを、親族や友人などお世話になった方々にお分けして、一緒に祝ってもらおうというものです。祝ってくれた感謝として贈るのが「内祝い」。決して「お祝いをもらったお返し」だけではないのです。

数万円のご祝儀を包んだお返しが1,000円のお菓子ひとつだったら、「ん?」となる気持ちは理解できます。でも投稿者さんが友人に「おめでとう」の思いを込めて贈った数千円の品物、それに対する感謝が1,000円であれば、十分満足のいくやり取りではないでしょうか?

文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
内祝い、半返しが常識だよね?