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<好き嫌いに疲れた>実録!1週間のレトルト食品作戦。3歳双子の食事作りが苦痛で……

018_子どもの食事・離乳食_マメ美
わが家には3歳の双子の男の子がいます。人からよく「1人子どもを育てるだけでも大変なのに、双子なんてすごく大変でしょう?」と聞かれますが、始めての妊娠・出産が双子ということもあり、双子育児が1人よりも大変かどうかは未だによくわからないでいます。それでも子育てはやっぱり大変です。基本的に母は常にイライラしています。しかしお腹のなかにいるころも大きなトラブルもなく、産後も比較的よく寝てくれた子たち。離乳食も嫌がることもなく進み、俗にいう「育てやすい子」なのかもしれないと思うことはあります。

3歳半を過ぎたあたりから始まった好き嫌い

大きめの肉が苦手な兄

大きな病気もなく、よく食べ、よく遊び、よく眠り、すくすくと育ってくれた双子。しかし3歳半を過ぎたあたりから、双子それぞれ、食べ物の好き嫌いがはっきりと出てきました。

双子の兄は肉が苦手な様子。煮魚、焼き魚を好んで食べます。唐揚げだけは好んで食べるのですが、野菜炒めや牛丼など、「少し大き目な噛み切りにくい肉」を嫌がります。またハンバーグも粗びき肉だと嫌がるように。なんとか食べてもらうため、日々細かく刻んで提供しています。

卵が苦手な弟

双子の弟は肉も魚も食べますが、調理法によっては卵が苦手。アレルギーはないのですが、目玉焼き、ゆで卵、スクランブルエッグは手をつけません。しかしだし巻き卵や卵かけごはんは好んで食べたりと、別調理をすることもしばしば。

また兄と弟、2人に共通して苦手なのは、ピーマンやナスやキノコといった野菜。「これも成長」と思うようにしてはいますが、離乳食がスムーズだっただけに食事の準備がだんだん苦痛に感じるようになっていきました……。

双子たちの「お腹痛い」作戦

段々と知恵もついてきた3歳児、苦手な食べ物を避けるために双子はある行動に出ます。その名も「おなか痛い作戦」。食事の最中、おなかを痛がるようになったのです。始めのころ、筆者はとても焦り、食事を終わりにしてトイレに連れて行ったりソファに寝かせたりしていたのですが、腹痛があまりにも高頻度。おまけにケロっとすぐに元気になり「なんかたべたいよう」とねだるように。しかしその「なんか」は食事ではなく、おやつやデザートで、おにぎりを作ってあげても拒否します。好きなものだけを食べようと、必死に知恵を絞っているのです。

母の限界。そして……

最近では保育園のお迎え時に、晩ご飯のメニューを母に確認してくるようにもなりました。私がメニューを答えるやいなや「えー、カレーがよかった」などと、いっちょまえに文句を言うようになってきたのです。「働きながらなんとか毎日栄養バランスを考えて食事を作っているのに……」「食事を残されたり、ふざけてご飯をこぼしたり。なんかもう、バカみたいだ……」頑張っても報われない日々の食事。小さなイライラが蓄積されていき……とうとう、私の堪忍袋の緒が切れてしまいました。

「もう知らん! ママはあんたたちのご飯を作らないことにした!」

1週間のレトルト作戦!

食事を作ることが心底イヤになってしまいました。そんな私が思いついたのが「1週間子どもたちには食事を手づくりせず、レトルト食品を食べてもらう」というもの。平日1週間、月曜日から金曜日までの晩ご飯、わが家で炊いたご飯の上に、レトルトパウチの食品を温めてかけて提供することにしたのです。子どもたちの反応やいかに!?

月曜日「親子丼」

初日は親子丼をチョイス。とろりとした卵餡に、5~6個ほど鶏肉が入っていました。ご飯にかけて、さあ召し上がれ!

双子の兄「おにく、きらーい」
双子の弟「たまご? えーやだぁ」

はい、言うと思いました。肉が苦手な兄と、卵が苦手な弟。わが子には向かないチョイスをしたと思っています。しかしあまり具がゴロゴロしていないせいか、食べ始めると2人揃って「ママおいしい! つくってくれてありがとう!」と感謝を述べられました。複雑な心境です。母はレトルトパウチを温めただけなのですから。

火曜日「カレー」

私はこの日、職場へ出社する日でした。加えて予定外に生理が始まってしまったため、体力的にキツい状態に。レトルトと言えどもメニューを考える余裕がなく、間違いなく子どもたちが大好きなカレーにすることにしました。コンビニで購入したカット野菜も添えました。案の定、大好物のカレーに大喜びな子どもたち。ものすごい早さで完食してくれました。改めて感じます。カレーは偉大な食べ物ですね!

水曜日「中華丼」

さあ、折り返しの水曜日。本日のメニューは中華丼です。商品パッケージを見ると、とても具だくさん。野菜が不足しがちなレトルト生活にはもってこいなのではないでしょうか。レトルトパウチを開封し器に出すと、野菜がたっぷりというよりも、キクラゲたっぷりな中華丼でした。子どもたちはキクラゲを見た目で嫌がるかと思っていましたが、なんとか完食。うずらの卵に苦戦した双子の弟なのでした。

木曜日「ミートボール丼」

この日のメニューはミートボール丼。レトルト食品とは少し異なるような気もしますが、湯煎で温めるという点では一緒です。ミートボールをオンザライス(つまりはご飯の上に乗せただけ)した後、ビジュアルを見てなんだか罪悪感を感じてしまいました。野菜がひとつもないうえに、ミートボールは本来、ご飯の上に乗せるものではないような気がするのです。しかし「ロコモコって丼ぶりだし」「ミートボールはハンバーグっぽいし」と無理やり自分を納得させたのでした。しかし母の想いとは裏腹に、子どもたちからは高評価! 「おいしい!」の連呼です。ハンバーグすら嫌がる双子の兄も大満足の一品となったのです。

金曜日「牛丼」

最終日は牛丼。双子の弟は食べてくれると思うのですが、肉が苦手な兄が心配です。「全く食べなかったらどうしよう」第2案も考えるほどでした。いざレトルトパウチを開封すると、牛肉よりも玉ねぎや白滝のほうが多そう。「これなら食べてくれるかもしれない!」兄の分だけ牛肉をハサミで細かくカットし、提供すると……。

双子「おいしーねぇ」

なんとパクパク食べているではありませんか! 心配だった牛肉も柔らかく煮てあるためか、難なくクリア。その後、たっぷりのサラダを食べて本日の晩ご飯、そして1週間に及ぶレトルト食品生活が終了となりました。

食事作りが大きなストレスだった

1週間のレトルト食品生活を終え感じたことは、あまり「あれを食べさせなきゃ」「これを食べさせなきゃ」とならなくてもいいということ。なんでもいいから食べて元気にしてくれていれば、それでいいやと感じました。私自身もここ最近、食事の時間が苦痛だったのですが、同じように子どもたちも、私のストレスを感じ取って食事の時間が苦痛だったかもしれません。またこれまで「きちんとご飯は作らなきゃ」と躍起になっていたところがありましたが、今後はレトルトやお惣菜にもどんどん頼っていこうと思えるようになりました。

レトルト食品のおいしさに開眼!

また今回、レトルト食品の美味しさには驚きました。温めるだけで、美味しいご飯があっという間に完成します。日持ちもするため、災害用の備蓄としても積極的に備えて置こうと思いました。もちろん災害は起きてほしくはないのですが、もしものとき、美味しい食事があることで心の持ち様が少し変わるかもしれません。わが家の備蓄の見直しになる、いいきっかけになりました。

今回得るものが多かったレトルト生活。母にお休みはないのですから、上手に手を抜いてラクをしていきましょう。「楽しく食事ができればレトルトだっていいじゃないか!」全国のお母さんたち、本当にお疲れさまです!

文・吉岡可奈 編集・Natsu イラスト・マメ美

【つぎ】の記事:<偏食夫と義母の仕送り>「インスタント食品送るね」夫を溺愛する義母が嫌【前編】まんが

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