夏休みの子どもの宿題を、親が手伝うのはズルい?どこまで関わるのがいいの?
学校の宿題は、当然ながら子ども本人が行うもの。ただ、夏休みとなると話は別です。自由研究に読書感想文など、子どもだけでは対応しきれないような宿題が出されることもままあります。とくに初めて小学校の夏休みを迎えた1年生にとっては、わからないことだらけかも……。つい手伝ってあげたくなるママは多そうですね。ママスタコミュニティで見つけたのはこんな投稿でした。
親が手伝った宿題で賞をもらうなんて、ズルい!?
『1年生の夏休みの宿題を、親が手伝うのはズルいと思いませんか? 読書感想文や自由研究、ポスターは親が手伝って当然と考える人もいるようです。でもそれで仕上げたものが賞をもらったら、ひとりで真面目に頑張った子がかわいそう。それじゃ、ズルいです』
この指摘はたしかに一理ありますね。賛同するコメントがありました。
『子どものためにはならないよね。理解できない』
『後ろめたいという感情がないのかな。あるなら、手伝ってもらったポスターを提出しないでしょ。ま、受賞したら手伝った親が後ろめたいんじゃない?』
しかし現代の小学校では、夏休みの宿題は親の手伝いを前提にしているという声もあります。
『うちは普段の宿題をチェックするのも親だし、「夏休みの宿題は、親子で協力して完成させてください」だよ』
『懇談会のときに担任から話があったよ。「作文やポスターをひとりで仕上げるのは難しいと思うので、ご協力お願いします」的な。全部手を出すかやり方を教えるか、まったくノータッチか。どうするかは親の判断だよね』
昨年小学1年生の担任をしていたという、教員の方からのコメントもありました。
『普段の図工の時間では下手くそな絵なのに、夏休みの作品だけはすごく立派。普段との差が激しくて、おもしろいよ。ひとりで頑張って作品を完成させる子は、想像力が豊かだね』
親が手伝うことは、暗黙の了解というわけです。と、なれば投稿者さんの「子どもの宿題を親が手伝うのはズルい」という考え方は、当てはまらないケースもあるのかもしれません。
どこまで宿題を手伝う?家庭ごとで基準はそれぞれ
このトピックでは、ほとんどの家庭が子どもの宿題を手伝っているようでした。しかし、すべてに親が手出しをしているわけではありません。親の役割は、あくまでも補助。実際に手を動かすのは子ども自身という家庭が大半でした。
『うちの子は手伝ってあげないとできないから、手伝ったよ。読書感想文だって「授業で事前指導します」と言っていたのに、やらなかったし。工作も刃物を使うところがあった』
『うちの子も読書感想文を書くのが初めてで、困っていた。そもそも「あらすじとはなんぞや?」みたいな。だから主人公は誰か、主人公が何をする話なのかを細かく質問して、話全体を把握させた。「今話したことを順番に書くと、あらすじになるよ」とアドバイスしたよ。それを「ズルい」なんて言われたら、びっくりだよ』
『夏休みの宿題は家庭学習だから、親が寄り添うのはいいと思う。指導するのも助言するのも、自力で難しいときに手を貸すのも、子どもの力量や学習能力を測るにはいい機会だと思うから』
どこまでが「手伝い」なのかは、家庭ごとに基準が違うようです。
『感想文、ドリル、プリント、ポスターは手伝わない。でも工作と自由研究は手伝う。あくまでも補助だけどね。多少は手伝ってもいいと思うよ』
『アドバイスと手を出すのは違うから、線引きが難しいかもね。うちは説明をひと通りして、やらせてみる。ちょっとズレてるかもと思っても、そのまま提出させる。それが今のその子の実力だからね。でも何度も親の指摘で訂正させるのは、親がやっているのと同じかな』
作品の入賞にこだわるか、子どもの経験を優先するか
親がかなりの度合いで、子どもの宿題に手を出す家庭もあるそう。どこまで親が手伝うかは、その家庭の考え方次第です。
『賞を狙いたい家庭は、親が手を加えて当然だと思っている。自力で100%やったかどうかなんて、外から見たらわからない。好きにすればいいと思う。うちは何も手伝わないよ』
『習いごとでもコンクールで入賞するにはプロの教えがいるんだし、学校でも入賞を目指すなら親の手伝いは必須だと思うわ。それを「ズルい」と思うなら、自分も手伝ったらいいんだよ。私はわが子には、自分で考えて学んでほしいけど』
『ズルくない。うちは子どもに自己責任を学んでほしいから、手伝わない。入賞には興味ない』
思わず「ズルい」と考えてしまった投稿者さんは、まだ子どもの教育方針を決めかねているのかもしれません。わが子の作品を入賞させたいのなら、自分も本気になって手伝い、アドバイスをする。あくまで自力でやらせたいなら、いっさい手伝わない。また親が手伝うといっても、一緒に学ぶというやり方もあります。
『親が全部やってしまうのはダメだと思うけど、テクニックややり方を教える、一緒に調べるのはとくに低学年には必要だと思うよ。図工も実験も作文も、授業で習ってはいてもしっかりできる子はまれ。それを夏休みという期間で、親と一緒に学ぶ。その時間が大事なんだと思うよ』
『親と一緒に取り組む。それが夏休みの課題だと思う。いいじゃん、子どもと密着していられるのもあと少しだよ』
一緒に夏休みの宿題をやった時間が、親子の思い出になるのも素敵です。さてみなさんは、どんなやり方を選んでいますか?
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