<産後の生活がつらい>夫の行動ひとつひとつがうとましいのは……産後クライシス!?【後編】
前回の続き。
翌朝。その日はゴミの収集日だったので、夫のトオルは私がまとめたゴミ袋を持って家を出ようとしていました。トオルは毎回職場へ向かう道すがら、集積所へゴミを捨ててきてくれるのです。その背中に私はこう声をかけました。
これまでゴミ捨てをしてくれるトオルに感謝なんてしたことはありませんでした。むしろ「仕事で家にいないのだから、それぐらいやって当たり前!」と思っていたのです。でも昨日、自分なりの“悟り”をひらいた私は、トオルは自分が選んだパートナーであり、今ある生活は自分が「欲しい」と思って手にしたものなのだから、もっと覚悟をもって向き合い、目の前の相手を大事にしていこうと思えるようになりました。
本当の原因が「子どもが少し手がかからなくなった」からか「育児に慣れてきた」からか「産後のホルモンバランスが落ち着いた」なのかは分かりませんが、ゴミを捨ててくれることへの感謝の意をトオルに示せたことで、私は「産後クライシス」から抜け出すことができ、新しい一歩を踏み出したのです。
以前の仕事と比べるとお給料も仕事量も半分以下、いや4分の1にもならないかもしれません。でもとてもやりがいはありますし、一生懸命働くことの楽しさを思い出したような気もします。以前働いていたときのようなモチベーションで今後生きていくことは、今の私には難しいことかもしれません。でもその代わりに手にしたものもたくさんあります。可愛いわが子と理解ある夫と共に幸せになることが私の生きるモチベーションとなりました。過去を振り返らず、今目の前にある幸せを大事に、強く生きていこうと思います。
脚本・子持ち鮎 作画・よしはな 編集・Natsu
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