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わが子から「LGBTだ」と告白されたら、親としてどのように受け止める?

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ママスタコミュニティに寄せられていたLGBTに関する質問をご紹介します。

『もしも自分の子がLGBTだったら、すぐ理解を示せる?』

どの性別を好きになるかという性的指向、また、自分が認識する性についての性自認(性の自己認識)。それは、人によってさまざまです。

「性的指向」は、自分の性別に関わらず、どの性別の人を好きになるかということを表す言葉です。女性の同性愛者であれば「L:Lesbian(レズビアン)」、男性の同性愛者であれば「G:Gay(ゲイ)」、両方の性の人を好きになるなら「B:Bisexual(バイセクシャル)」と呼ばれます。一方の性自認は、自分の性をどのように認識しているかを表す言葉です。身体は男性でも心が女性というように、身体の性と心の性が一致しない人は「T:Transgender(トランスジェンダー)」と呼ばれます。

このそれぞれの頭文字を合わせた言葉が「LGBT」です。

もし親という立場で、わが子から「LGBTだ」と告白されたら、どのように受け止めますか? この質問に寄せられていたママたちの回答は、親としてとても参考になるものがありました。

親が一番の理解者になってあげる

「わが子がLGBTだったら、すぐ理解できる?」。この質問に最も多く寄せられていた回答が、受け止める、理解するというものでした。もちろん驚きはあるのかもしれませんが、「親だからこそ受け止める」、そう言えるママたちが多いことに、多様化していく時代を感じますね。

『正直驚くけど、親がいちばん理解してあげたいと思ってる』

『子どもが選択したことで、幸せになれるなら性別は関係ないと思う』

『自分らしく生きてほしい。「そうかな?」と思っていた時期があるから、LGBTと言われてもそんなに驚かないと思う』

『全然大丈夫。子どもにかわりはないんだし』

『反対する理由はないよね』

理解するのは、簡単なことではない

頭では、「子どもの尊厳の話だから……」という気持ちで反対できないとは思っても、親自身にしみ込んでいる価値観によって、すんなり受け止めることが難しいというのもまた、正直な気持ちではないでしょうか。

『簡単に、「そっかー」とはならないと思う。それは、子どもの今までやってきたことやこれからの苦悩を考えると苦しいから』

『子どもが2人いるけど、2人ともLGBTだったら、たぶん受け入れられない』

『悩みまくると思う。息子から嫁姑問題からは解放される。でも子どもがいないとなったら老後大丈夫かなって心配になるし、死んでも死にきれなそう』

『海外に何らかの手術をしに行くとなると、心配にはなると思う。体が心配』

『頭では、「子どもの人生だし、思うように生きてほしい。悩むことはないよ、もちろん応援するよ」って思うし、伝えると思う。だけど実際にはショックを受けるだろうし、受け入れるのに時間かかると思うな、私は』

わからないことは、知識としてインプットしていきたい

「LGBT」であることに理解をする……と頭では思っていても、ふとしたときに出る言葉が、LGBTを否定する言葉になってしまうかもしれません。簡単に理解できることではないと、何度も感じる瞬間があるでしょう。大切なのは、必要な知識をインプットし続けることです。

『知識がないと難しいかもね。世間体を気にする人は、理解力がないと思う』

『受け入れられるけど、たぶん傷付けることがあると思う。まだこれまでの「当たり前」が抜けてないから』

『受け入れた上でいろいろ聞いてみたいことはある。それも自然なことだと思うけど、こういうのも差別なのかなとか、わからないことはたくさんある』

『どんな物事に対しても絶対理解してくれない価値観の違う人は必ずいる。それは、どちらが悪いとかじゃなく、考え方や感じ方の違い。だから価値観の違う人に執着して理解しろとゴリ押しすることはしてはいけないと子どもには言っている』

『理解したいと思うから、めちゃくちゃ話し合いしたいとも思う。どう接してほしいとか、親からでもされたらイヤなこととか話してほしい』

多くの人は、「男女という性別に分けて社会生活を生きることが当たり前」と、脳みそにプログラムされていることでしょう。そのプログラムをアップデートしないと、フリーズしてしまう……理解できずに固まってしまうのは当たり前なのです。

息子には幸せになってもらいたいと考えたら、相手には自然と女の子をイメージするのは、これまでインプットしてきた価値観を考えれば当然のこと。しかし一人の人間として子どものことを考え、その子が最も幸せを感じられる生き方、パートナーを見つけてほしいと考えると、その相手の性別は重要となるでしょうか?

人によって価値観は違うでしょうが、今こそアップデートのタイミングです。「わが子がもしLGBTだったら、理解できるか」。この質問への回答を見たことをきっかけに、子どもの幸せを受け止めるためのアップデートをしてみませんか?

文・鈴木じゅん子 編集・しらたまよ イラスト・春野さくら

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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