子どもの成長に寄り添いたくて、このままずっと専業主婦でいたい。間違いですか?
結婚や出産を機に、仕事を辞めて専業主婦になったというママも少なくないでしょう。「子どもが小さいうちはこのまま専業主婦で」と考えるママもいれば、「子どもは保育園に預けて、すぐにでも復帰したい!」というママもいますよね。ママスタコミュニティには、専業主婦を続けても良いものかと悩むママからの投稿がありました。
『妊娠して仕事を辞めて、今年3歳になる子どもがいます。ずっと一緒にいたいので、この先も専業主婦でいたいです。医療系の資格職なので周囲は復帰するものと思っていて、それがプレッシャーです。夫はどちらでも良いそうです。子どもが一番大事で、ずーっと一緒にいたいと思ってしまうのは、精神的に不安定なんでしょうか?』
投稿者さんは3歳のお子さんをもつママのようです。かわいい盛りのお子さんと「片時も離れたくない!」という気持ちが強いのかもしれませんね。先輩ママたちは、どうアドバイスするのでしょうか。
「専業主婦」賛成です!
まずは投稿者さん同様、専業主婦でいることを選択したママたちから意見が寄せられています。
『私も医療職資格持ち。下の子が小学生になるまでずっと専業で子どもと過ごせて幸せだったよ』
『私も資格持ちでいつでも働けたから、下の子が小学生になるまではゆっくり専業主婦やったよー。子どもが一番大事に思えるなんて、幸せ以外の何物でもないよ。今の幸せをたっぷり享受して、また復職するときのエネルギーにしたらいいと思うよ!』
『中学1年生、中学3年生の子どもがいますが、専業です。子どもを朝見送る、帰宅時に自宅で迎える、子どもの顔を見て話を聞き、余裕を持って接してきたのは大きかったと思います』
「専業主婦で幸せだった」という経験談ですね。「子育て期間をたっぷり楽しんで、復職するときのエネルギーにしたら良い」というエールには励まされるママたちもいるのではないでしょうか。
『私も専業のままでいいと思うな。資格持ちなら、なおさら好きなようにしたらと思う。子どもが可愛いし』
『まだ3歳だし、一緒にいてあげたらいいよ』
『3歳なんてまだまだ専業でいいよ。小学生のうちは絶対に専業のほうがいい』
『働こうと思えばいつでも働けるのだから、今は子どもと一緒にいたい気持ちを優先させて良いと思います』
投稿者さんが希望する「専業主婦」の立場を応援するママたちは少なくないようですね。投稿者さんのお子さんはまだ3歳。「その年齢なら」まだまだ専業主婦で良い、という意見が多く寄せられました。しかしお子さんの年齢が上がるにつれて、ママの気持ちに変化が生まれてくる可能性もあるようです。
子どもの手が離れたら働きたくなるかもしれない
『中高生になると部活や塾でほとんど家にいないから、働きたくなるかもしれないよ』
『3歳のときは一生専業でいるって思ってたけど、小学校にあがって手が離れると外に出たい意欲がでてきて働き始めたよ』
『手が離れて、もし働きたくなればそのときにまた考えられたら良い』
『そのうちヒマになるよ。子どもには子どもの世界ができていくんだし』
お子さんの成長とともに、働くことを選択するママもいます。筆者の周りでも「短時間であれば留守番も可能だから」といって、お子さんの小学校入学を機に働き始めたママをちらほら見かけます。それまで子ども中心だった時間の流れやママたちの気持ち。働き始めることによって生活は一変! したものの、どのママも新しい世界との出会いにイキイキしているように見えるのが印象的です。
復職して正解だったよ
専業主婦でいたい! という投稿者さんを応援するママたちがいる一方で、「復職して良かったよ」というママたちのコメントもありました。
『私は、この先何があるかわからないのに、旦那のお給料だけでのんびりと暮らすことはできないなぁ。同じ医療系資格持ちで、3人目出産して現場に戻るよ』
『小学校・中学校となると、ほぼみんな働き始めるから、なんか恥ずかしくなって働き出したわ。お金も増えて安心だし、パート程度でも外に出るようになって、めちゃくちゃ充実してる』
『子どもが大きくなって私も週2~3で働いてる。家事はほぼノータッチの夫だけど、私は職場に恵まれてうまく両立できてる』
復職の理由はそれぞれですが、どのママも充実した生活を送っている様子がうかがえますね。さらには、復職したことで思わぬ効果を得られたママもいるようです。
『私はパートのエンジニア。専業主婦でもいいけど鈍りそうで2歳のときに復職した。学校でプログラミングやらが始まって、私がリモートで仕事してると「なんかすげー! かっこいい」って言われるのがちょっと嬉しい』
お子さんの一言で、ママはますます頑張れそうですね。
夫婦で価値観が一緒なら心強い
『夫婦で話し合って納得してるなら、どちらでもいいと思うよ』
『考え方なんて家庭や人それぞれだし、旦那さんと話して決めたらいいんじゃない?』
『ご主人の意向であなたも同じ気持ちなら、それはご家庭の判断なのでヨシ』
『旦那としっかり話し合ってから自分のしたいようにしないと、専業でも兼業でも後悔するよ』
専業主婦を続けるのも、復職するのも、まずは旦那さんとの話し合いが大切! と力説するママたちです。たとえば復職するにあたっては、専業主婦のママ1人でこなせていた家事や育児をパパと分担する必要も出てくるでしょう。生活を変える前に、夫婦できちんと話し合っておかないと、始めてから「そんなつもりではなかった……」という不満も生まれかねません。お互いのストレスをなくすためにも「最初の話し合いが肝心」という忠告なのでしょうね。
働きたい人も専業主婦も、どちらも認められる社会に
「労働政策研究」が発表した調査によると、2020年の専業主婦世帯は571万世帯。対して共働き世帯は1,240万世帯と2倍以上の開きがあります。1990年代に専業主婦世帯と共働き世帯の割合が逆転してからというもの、この差は開く一方です。
けれど社会の主流が「共働き世帯」だからといって、それを望むママばかりではありません。投稿者さんのように「この先もずっと専業主婦でいたい」とママもいれば「子どもが小さいうちは専業主婦で。そのうち復帰するかも」というママまで、考え方はさまざまでしょう。
『働きたい人は働けばいいし、専業したいならすればいい。別に周囲を養わなきゃいけないわけじゃないし、外野は気にしなくて大丈夫』
『結局、周りの無関係な他人が批判的嫌味を言ってくるのが一番面倒なんだよね』
『共働きが多い地域だと、旦那より無関係の周りの方がうるさいことは確かだな』
という意見も寄せられています。本来は共働きであっても専業主婦であっても、周りの意見に左右されることなく、「自分の生活は幸せ」と感じられることが一番なはずですよね。どちらの立場であっても負い目を感じることなく、認め合える社会を構築していきたいものです。
文・すずらん 編集・千永美 イラスト・Ponko
関連記事
※義実家 に関する記事一覧- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- このままずっと専業主婦でいたい