<高校教師と交際>【最終話】「娘さん学校の先生と付き合っているって噂だよ」まさか……!
「娘さん化学の先生と噂になっているけれど大丈夫?」娘さんと同じクラスの保護者さんから言われて発覚した、娘の交際疑惑。投稿者さんにとって青天の霹靂でしたが、娘さんは「先生と交際している」とキッパリ! 娘に対する想いと、相手の先生へのやりきれない気持ちに揺れる投稿者さんは、いよいよ先生と直接対峙することになります。投稿者さん、娘さん、先生、3人の話し合いの行方とは……?
「高校教師との交際」の結末は果たして……?
『昨日先生を呼び出して、娘と3人でカラオケボックスへ行きました。結果から言うと、付き合っていなかったようです』
なんと、先生からの言葉は「娘さんと交際はしていない」とのこと。あれ? 娘さんと言っていることが違いますが……?
『先生が娘に「好きだ」と言ったのは事実らしいです。でもそれは可愛い子だな、いい子だなというだけで恋愛感情ではないと言われました。一緒にいるのは楽しいと言っていました。勘違いさせたとすごく謝っていました』
先生は娘さんからの告白を「ありがとう。嬉しいよ」レベルで受け取り「僕も好きだよ」と言ったとのこと。先生からすればLIKEの意味の「好き」でも、娘さんからすればLOVEの意味の「好き」と受け取り「気持ちが届いた!」と勘違いしてしまったのでしょう。
『「娘の気持ちに気がつかなかったのですか?」と聞いたら、「薄々そうかなとは思っていましたが……。気持ちにはこたえられないので」と言い、また謝っていました』
先生も娘さんの態度から「もしかして本気で想ってくれているのかな……?」と薄々感じてはいたのだそう。けれどそこをハッキリさせることはなく、いつか娘さんの気持ちが薄れていく日を待つという方法を採ったのは、先生なりの優しさだったのかもしれません。
『噂のことも聞きました。「よく一緒にいるからでしょう」と言われました。先生方には疑われていないそうです』
関係はなかったのに生徒間に噂が立ってしまうほど、一緒にいた先生と娘さん。娘さんから先生に向かうハートの矢印も、周りの生徒さんにバレていたのかもしれませんね。
『娘は先生の仕事が終わるのを待って、一緒に帰っていたようです。「これからは一緒に帰ったりしないでください。娘が先生のところにいっても追い払ってください」とお願いしました。先生は了承してくれました。
正直腑に落ちないところがありましたが、先生が思っていたより普通の人で……帰ってもらいました』
しかし噂は背びれも尾びれもついて大きくなってしまうこともあります。教師という立場であるのであれば、生徒である娘さんを守るという意味でも、噂が立たないような言動をお願いした投稿者さん。先生も快諾してくれて、一件落着……のようですね。
『娘は途中でトイレに行くと泣いて、部屋を出て行ってしまいました。先生が帰ってから、トイレで号泣している娘を見て、私も泣いてしましました』
投稿者さんと先生が話をしている最中、途中で席を立ってしまった娘さん。トイレに駆け込んで泣いていたのだそう。
『すごく楽しそうにしていた娘を想うと、バカな子だなという気持ちもありつつ、何とも言えない気持ちで大泣きしてしまいました。恥ずかしい母親です。一緒にたくさん泣いてから帰りました』
娘さんは先生が大好きで、先生に気持ちを届けたくて、きっとたくさん頑張ったことでしょう。苦手は勉強も、先生のお手伝いも、すべては「好き」という純粋なパワーから生まれた行動でした。一度は届いたと思った気持ちが、実は勘違いだった……。悲しさと恥ずかしさで、気持ちの整理がつかなかったのかもしれません。
投稿者さんも「先生との交際の事実はなかった」ことにホッとした一方で、先生を想って頑張ってきた娘さんの恋を目の前で終わらせてしまい、切なさを感じてしまったのでしょう。矛盾したふたつの気持ち……でもその両方ともが「親ゴコロ」です。投稿者さんが一緒に涙を流してくれたことで、娘さんにも「味方でいてくれる母親」の気持ちは伝わったのではないでしょうか。
『娘は今日、なかなか起きてきませんでしたが、学校には行ったので大丈夫かと思います。恥ずかしい親子ですみません。気にかけてくれた方、アドバイスをくれた方々、本当にありがとうございました』
少しずつでも、娘さんが前を向いてくれることを願いたいですね。
にしても、先生……!ママたちからのエール
『先生の方が、気持ちは嬉しいけど応えられないと最初にキッチリ言うべきだったよね。娘さんはまだ子どもだし、そんな言葉と態度されたら勘違いしてまうと思う』
『先生も気がついていたなら、思わせ振りはダメだったね。お母さんが出ていって良かったですよ。
これ以上噂になったら、取り返しがつかなくなっていたかも。今は辛いけど、頑張って乗りきって下さい』
『しばらくは見守るしかないね。きっと聞きたいことが山ほどあると思うけど、今日は夕飯に娘さんの好きな物用意してあとは普通にふるまおう!』
『貞操が奪われるようなことになってなくて良かった。でも先生ももう少し考えて行動してくれたら……ねぇ。
娘さん早く吹っ切れるといいね。フォローがんばって! お疲れ様でした』
『好き! って気持ちで突っ走る年齢じゃない? そばに居られるなら……って思って、見られる可能性があるかもしれないから、可愛い下着が欲しくなったのだろうね』
『やっぱり娘さんの一人相撲だったんだね……。まぁ何もなくてよかったじゃない』
『次は良い恋ができるといいねぇ』
小さい頃は手がかかって大変だった子育ても、子どもの成長とともにママたちの悩みも変わっていきます。主観的な気持ちと客観的な視点を繰り返しながら、親としてどんなときも必死に子どものために最善となる方法を考えます。その結果がいま、子どもに理解してもらえなくても、子どもたちが大人になったときに分かってもらえることを願ったり、その一方で「子どもの幸せは子ども自身が決める」という言葉に悩んだり……。見守るのが正しいのか、正しい道へ導くのが正解なのか、改めて「親」という立場の難しさ、もどかしさを感じます。それでもやっぱりママたちが一番に願うのは「子どもの幸せ」……というのは、すべてにおいて共通していることなのかもしれません。
投稿者さんの娘さんの次なる恋が、素敵なものでありますように祈っています。
文・渡辺多絵 編集・しらたまよ イラスト・Ponko
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- 娘が先生と付き合ってるかもしれない