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「子どもに中学受験させるママって、罪悪感はないの?」受験によって失うもの、得られるものとは?

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わが子に中学受験をさせるかどうか? 都市部と地方では意識に差がありそうですが、中学受験が珍しくない地域では悩む場合もあるでしょう。
ママスタコミュニティにあったのは「中学受験で失うもの」というトピックでした。理由はわかりませんが、投稿者さんはどうやら中学受験反対派のようです。

中学受験で失われるのは、子どもらしく遊べる時間と視力?

どんな物事にもよい面があれば、そうではない面もあります。トピックに綴られていたのは、中学受験のデメリットについてでした。

『失うのは、視力と遊び時間。子どもらしく遊べるのは小学生のときくらいなのに、それを奪って”勉強、勉強”。罪悪感を感じませんか?』

受験をさせるママたちに向けたメッセージでしょうか? 身近にいる受験生を見て「かわいそうに」と感じている可能性もあります。
同じように感じるママも、少数ながらいました。

『小学校受験→中学校内部受験した私からすると、近所の子たちが遊んでるなかでの勉強だった。一番遊びたい時期を奪うのは、たしか。高校大学も受験したからずっと勉強で、人生楽しくなかった。そんな私を見た親は、弟は公立に行かせた。のびのびした明るい子になったよ』

「得られるものだってある!」圧倒的に多かった反対コメント

しかし圧倒的に多かったのは、反対意見。”失うもの”というデメリットがあれば、当然”得られるもの”というメリットがありますよね。

『校風、教師と友人の質、学習環境。すべてにおいて満足しているので、中学受験させてよかったと思う』

『わが子は小学校時代、まわりに気の合う子がいなかった。子どもらしく遊ぶことは、低学年以降はなかった。学校がつまらなさそうだったから中学受験をして私立に入ったら、気が合う子も多く「学校が楽しい」と。得られたものしかないよ』

『娘ふたりの中学受験を終えた。学区で決められた公立中で得るものより、親と本人が自ら選んだ学校で得られるものがたくさんある。私は地方の公立中学出身だから、娘たちの人生がうらやましい』

「授業のレベルが高い」「穏やかな子が多く、落ち着いた環境」などのメリットを挙げる声が多くありました。

勉強の合間の遊ぶ時間が、頑張るモチベーションにも!

投稿者さんが言う「視力」についてのコメントもありました。

『うちの子たちは携帯ゲーム世代だからか、受験せずに友達と遊んでいる子のほうがどんどん視力が落ちていたけど。眼科では「視力は目の構造の問題だから、勉強は関係ない」と言われたよ』

『スマホやタブレットが普及しているから、中学受験とは関係なく現代人は近視になりがちだと思うけど』

『視力ってさ、動画やSNSばかり見ている人も低下するよね』

ママたちの小学生時代よりも、現代には視力が低下しそうな要因がたくさんあります。視力を下げるのは、勉強に限ったことではないですよね。

さらに「遊ぶ時間」に関しても、体験談があれこれ寄せられました。

『うちは人並みに遊んでいたし、サッカーも6年生の冬まで続けたよ。視力は受験勉強をはじめる前から悪かった』

『うちは遊びながらでも受験できそうな中学を受けました。友達との時間も、スポーツも大切。本人はちゃっかり、ゲームの時間も確保していました』

よほどの難関校なら別でしょうが、今は一口に”中学受験”と言ってもさまざまな学校があります。

『塾では集中して、休みの日は友達と遊ぶ時間も大切にした……という感じだけど』

『うちの子も周りの子たちも、けっこう遊んでいるよ。基本的に真面目で切替上手だから、勉強するときはがっつり集中してやっている』

上手に切り替えができる子であれば、遊ぶ時間も確保できるよう。「遊びたいから、今は勉強を頑張ろう」というモチベーションにもなりますよね。

『幼稚園、小中高のどこかで少なくとも一度は受験しないといけないから、それをどこでやるかじゃない? うちは中学受験したけど、中学高校ではそのぶん部活も遊びも存分に楽しめた。親子共に満足しているよ。視力はいっさい落ちていません』

どの時期に勉強を頑張るか。その子の性格にもよるでしょうし、それぞれの家庭の考え方次第ですね。

たしかに失うものはあるけれど……

中学受験することで、失うもの。投稿者さんの考えとは違うものを挙げるコメントもありました。

『私自身が中学受験しました。視力や遊ぶ時間を失ったとは思わないけど、地元の友人は失ったかな。小学校の友人とは疎遠になり、一緒に成人式に行く人がいなくなるかも』

『小学校のときの親友と離れる。デメリットはそれぐらい』

中学校で新しい友人関係を一から築く大変さはあるでしょう。小学校のお友達と離れるのは寂しいですが、中高一貫校であれば思春期の6年間を共に過ごす仲間ができる、という利点も。

『「失うもの=お金」という話だと思って、トピックを開いちゃった。うちは去年受験したけど遊んでいたし、ゲームもしていたよ』

『友人の子が中学受験したけど、周りがお金持ちばかりでしんどいみたい。友人の家は6年間の学費諸々で精一杯なのに、子どもは「遊びに行くお金がいる」と言ってお小遣いが月数万円だとグチっていた。ダブルワークしているって』

『失うのはお金と、母親の時間。塾の送迎は車だから、拘束されたわ』

進学塾の費用や入学後の学費など、やはり金銭面の負担は大きいかもしれません。また、親のサポートはやはりマスト。「手間も時間もかかるので大変」と感じるママもいるでしょうが、そのぶん親子の絆が強くなるケースもあります。こちらもやはり、デメリットばかりではなさそうです。

失うものがあれば、得るものもある。本人が納得できる道を選ぼう

『それぞれいいところも悪いところもあるさ、っていうことだよね。アラ探しする必要はないよね』

『中学受験させたかったけど、子どもは「小学校の友達と一緒に地元の中学に行きたい」と言う。子どもの人生だから後悔のないよう、自分で決めさせることにする』

よい面もそうでない面も考慮しながら、子ども自身が納得できる道を選ぶのがベストですね!

投稿者さんは中学受験のデメリットについて、よくよく考えているようです。次はママたちの意見を参考に、メリットについて考えてみるのはいかがでしょうか?

文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・んぎまむ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
中学受験で失うもの