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【後編】入学したばかりの高校生が心配。感染対策で制限が多い子どもたちの、約1ヶ月間の変化

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新しい友達ができない、部活動が決められない……。高校に入学したものの新しい環境に馴染めないわが子を心配しているママたち。しかし入学後2週間ほど経った頃から、ママたちからのコメントの内容に少しずつ変化が見えはじめました。

部活動、決めました!けれど……

4月半ばまでは部活動をどうするか悩んでいるわが子を心配しているコメントが多かったですが、ついにお子さんたちも決断した模様。でも親からすると「これで安心」とはならないようです。

『部活入部して楽しそうだったからホッとしてたけど、今週は理由をつけて2回もズル休み。今日も「今から帰る」って。何だかなぁ』

『部活に入らないと決めたらしい。中学は運動部だったんだけど、新型コロナウイルスで大会がなくなって何度泣いたことか。直前に、うちの市だけ出られなくなったりもした。もうああいう思いはしたくないんだそう。制限のある窮屈ななかで部活したくないんだと。もう競技場で子が走る姿を見ることはないんだと思うと寂しいな。本人の前では言わないけど』

筆者の息子が通っている高校でも、今年の新入生は入部率が低いそうです。やはり感染症の影響で部活動への情熱を削がれてしまった子が多いのではないでしょうか。誰が悪いわけでもありませんが、子どもたちが可哀想でなりません。

『うちも部活やめて帰宅部です。口出しはよくないですよね。みんなが頑張っているなか帰宅が早いけど……』

『中学より通学時間が長いからね。本人が(部活は)無理だと言うなら無理強いしちゃいけないよね。この先大学受験を考えたら子の選択は間違っていないのかもしれないし。帰りが遅くて心配する、帰りが早くても心配するって……親っていろいろ心配ばっかりしてるよね』

つい親は「わが子が頑張っている姿」を期待しがちですが、それは部活動でなくてもいいはず。まずは笑顔で学校生活を送っていれば良し、と思うことにしましょう!

すぐに連絡が取れるからこそ心配!?

高校までの距離が遠く、通学時間が長くなったり、公共交通機関を使ったりするようになったお子さんも多いのでは? そうなるとまたママたちの心配が増えてしまうわけです。

『高校からバス通学だから、行き先を間違えてないか、時間通りにバス来て乗れたかなと無駄に毎朝心配してしまう。乗れたらLINEくれるので、そこでホッとする』

『うちも電車乗り換えないといけないから心配だよ。「乗りました」「乗り換えました」「着きました」「学校着きました」と今でもLINEくれる。通学にも慣れてきたから「そろそろLINEいいよ」って言いたいけど、なければないで心配しちゃう』

『今は連絡取れるから安心なぶん、逆に余計に気になるのかもしれませんね』

『うちも最初はくれてたけど、もうすっかりなくなりました(笑)。友達もできて部活も入り、高校生活が楽しくて仕方ないらしい。登下校中は友達とお喋りに夢中で親にLINEする暇もないみたい。たまに「今から帰ります」とかLINEが来たら、「あれ? どうしたのかな?」と逆に心配になる』

連絡がなくて心配する、連絡があっても心配になる……本当に親とは、心配してばかりの生き物なんですね。

私って心配しすぎ?反省してます

親の焦りが子どもにとってはプレッシャーになることもあります。逆に子どもに気を使われてしまった人も……。

『学校で親睦レクリエーションがあってスマホを持っていった(普段学校内ではスマホ禁止で、このときだけOKだった)。「写真撮れた? 見せてくれる?」って言ったんだけど一向に見せてくれず。で、数日後。「私、人に写真撮ろうって言うの苦手なんだよね。それでも写真少なかったらお母さん、友達いないんじゃないかって心配するじゃん。だから見せられなかったんだ。でもちゃんと友達できたからね」って。そんなつもりはなかったんだよ。でもポツンで入学したからさ、最初に気になって何度か「友達できた?」って聞いちゃったんだよね。ごめんね、気を使わせて。超ダメ母じゃん、自分。過剰に子の周りをチョロチョロしてたんだわ、きっと。悟られないように心配するか、気にしないことにするよ。反省してます』

『昨日さりげなく「友達できた?」って聞いてみたんだけど、まだできないみたい。もう周りはグループになり始めてるみたいだし、自分から話しかけられない息子はピンチ。待ってるだけじゃ何も始まらないから、挨拶だけでもいいからなんとか行動してほしいな。あまりいろいろ聞くと本人はきっと嫌だろうと思いながらも聞いてしまい、勝手にショックを受けてる自分も情けない。そうだよね、焦らなくてもいいよね。もう少し見守ろうと思います』

ドンと構えて子どもの成長を見守りたいと思いつつ、どうしても心配が先に立ってしまう……。そんな自分にママ自身がちゃんと気付いて反省しているところが素晴らしいと思いませんか? お子さんもきっとわかってくれるはずです。

やっと好転してきたみたい!ひと安心!

4月の後半になってくると、少しずつ新しい環境に馴染んできたお子さんの報告が増えてきました。

『昨日帰宅した娘の様子が明るかったので聞いてみたら、「部活で高入生と話せて、趣味も合いそうだったから楽しかった!」と、とても嬉しそうでした。(中・高)一貫生・高入生とか関係なく、どんどん交友関係を広げていってほしいです』

『高校入学して「まだ話せる人がいない。目の前に駅に向かう同級生がいたけれど話しかけられなかったよ……」って言ってた娘から、「お隣の子に話しかけてみた」ってさっきLINE来た。一歩踏み出せたね。頑張ったねぇ。感激!』

『先週までは不安と焦りでため息と暗い表情だった息子ですが、入学してすぐに話した子たちとどんどん仲良くなって毎日クラスがすごく楽しくなったと今日言いました。気を揉んでハラハラしていましたが、やっと安心しました』

思えば幼稚園や保育園に入園したときも、小学校や中学校に入学したときも、「新しい友達ができた!」という子どもの嬉しそうな報告にホッと胸をなでおろしたママは多いはず。どれだけ大きくなっても、やっぱり親の心配は同じなんですね。

心配は尽きない……でも母は決意しました!

「子どもがある程度大きくなったから、もう大丈夫」とはいかないことを、ママたちも痛感しているようです。

『子どもが高校生、大学生、社会人でも、親ってその時々で心配したり悩んだりするんじゃないの? 職場ではうちよりも大きい子どもさんがいる人たちがいるけど、「就職決まるかな?」とか「入社したけど大丈夫かな?」とか話してるよ』

『心配事は次々に出てくるんだなと、しみじみしています。しんどいです……。でも子どもの前では笑顔で頑張らなきゃです……』

『私が心配しても何も変わらないので、これからどういう展開になろうと子どもたちを応援していくことだけを頑張っていこうと決めた』

親が子どもの手を引いて導く時期は過ぎ、今はそばで見守ることが一番の「親の仕事」なのかもしれません。子どもが順調なときもそうでないときも、いつだって笑顔で応援してあげられるように、ママ自身も心の余裕を忘れないでいたいですね。

文・千永美 編集・しらたまよ イラスト・Ponko

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