旦那が家にいるのに「手伝って」と言えない!?家事や育児、夫婦の分担はどう決めている?
新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでどおりの出勤やお出かけが難しくなった今。夫婦一緒にいる日が多くなったご家庭もあるのではないでしょうか。そんな日々のなか、みなさんのご家庭では夫婦で家事育児の分担をしていますか? 「家事分担について話し合ったことあったかな?」「もしかして私ひとりでたくさんのことこなしてない?」と感じているママさんも多いかもしれません。夫婦の家事育児の分担についての現実と理想を追ってみました。
家にいる時間は増えたけれど話す時間は変わらない
株式会社エバーセンスが実施した「家事・育児分担に関するアンケート」によると、「配偶者やパートナーと話す時間が増えたか」という設問に対し、約30%の方が「増えた」と回答しました。一方で68.4%が「変わらない」と回答しています。
『今までと話し合い、関わり合いの時間は変わらない』
『テレワークが多くなった旦那が忙しそうでなかなか頼めない、話し合いの時間もとれてない』
お互いが家の中にいる時間が多くなったからといって、夫婦2人で話す機会が持てるかというとそうではないようですね。では家事や育児の分担についてはどうでしょうか。
理想は「5:5」現実は……?
『家にいる時間が増えたのに負担が変わってない』
『やり方がわからないといわれる』
『決まったことしかやってくれない……』
パパとママの家事・育児分担については、「5:5」が理想だと答える人が多くいました。しかし実際には「1:9」「2:8」「3:7」と、家事・育児の7割以上を妻が担っている人が70%以上にものぼっています。家事や育児にパパにも同じように関わってほしいという理想があっても、現実はなかなかそうもいかないようですね。
では夫婦がお互い心地よく家事や育児に関わるにはどうしたらいいのでしょうか。
話し合う時間が増えた夫婦は理想の助け合いができている!?
家事育児の満足度が高い夫婦は、「夫婦で話し合う時間」を積極的にとっているようです。お互いの家事・育児分担の現状や考え方を話すことができれば、より夫婦で頑張っていこうという思いも強くなるのかもしれません。堅い会議のようではなくデートの延長線のような形で話し合うことができるといいですよね。
『ほとんどのことを2人ができているからお互い自然と家事・育児をフォローできている』
『2人で話し合ってお互いができることできないことを言い合っている。お互い一人の時間をもつことも決めストレスない毎日』
『こちらから頼まなくても自然と動いてくれる』
日頃から話し合いの習慣がある夫婦は、相手の困っている姿もいち早く感じ取れるようです。大変だからやってほしいと率直に伝えたほうが、パパも動きやすく手伝いやすいのかもしれませんね。これまであまり家事や育児に積極的ではなかったパパなら、まずはパパの得意分野の家事から任せるのもいいかもしれないですよね。筆者の家庭も料理が得意なパパが土日はご飯を作ってくれることが多いです。得意分野だからこそ「これをやってあげたんだから」という負の感情にはならず、楽しめているようです。
教諭経験から考える話し合いの重要性
筆者には教諭として働いていた経験があります。
子どもたちとは毎朝、そして帰りの時間に「みんなでどういうことをしたらもっといいクラスになるか」をテーマに、ことばのキャッチボールという時間をとっていました。子どもは些細なことで傷つき喧嘩をすることがあります。そんなとき「今日の喧嘩はどうしてこうなっちゃたんだろうね」と話し合い、自分の気持ちを整理して簡単な言葉で相手に伝えてみるのです。そうすると大きな喧嘩であったとしても、解決への扉が開くことが多くありました。
まずは伝えてみることから
家族で過ごすおうち時間が増えた今。そんな今だからこそ家事・育児分担について、あらためてしっかり話し合ってみるのはどうでしょうか。家事も育児も、ママがすべて抱え込んでしまい孤独を感じてしまうことは避けたいところです。せっかく夫婦一緒の時間が増えたのなら、どんな小さな頼み事でも、まずはパートナーに話してみる。その積み重ねが夫婦の絆を深めて自然とフォローし合える素敵な関係に繋がるのではないでしょうか。
文・たろむらこわか 編集・Natsu イラスト・はなめがね
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