お弁当に保冷剤ってもう付けてる?食中毒予防の3つのポイントって?
手作りのお弁当を学校や職場に持っていく場合、時季によって保冷剤を付けるかどうか悩むことがあります。まだ春なのに夏のように気温が高いなんて日もありますから、そんな日はお弁当のおかずが痛まないか心配になりますよね。
『この時期に、お弁当の保冷剤は必要かな? みんなは、どの基準で保冷剤を入れている?』
ママスタコミュニティのママたちの中にも、保冷剤の必要性の見極め方について迷っている人がいるようです。ではコミュニティのママたちは、何を基準に「保冷剤を付ける付けない」を決めているのでしょう?
保冷剤を付けるかどうか、どう判断する?
室温や気温次第で決めている
『(自分のお弁当についてだけれど)職場が涼しいから入れていない。8年間で一度も食中毒になったことはない』
『エアコンなしでは無理! というという気温の日は入れてます!』
保冷剤を付けるかどうかは、室温や気温を目安にするようですね。お弁当を保管する職場や教室に冷蔵庫がなくてもエアコンを点けるほどの室温ではないという場合には、「保冷剤は必要ない」と判断するという意見も届きました。ただ夏に近づくにつれ、職場や学校までの移動中、たとえば人が多い電車内などでもかなりの暑さを感じることがあります。それを思うと、目的地がいくら涼しい場合でも保冷剤を入れておくほうが安心できそうです。
お弁当の中身で判断
『この時期は材料で判断している』
『保冷剤より、入れる食材と調理法を気にしてる』
たとえばお弁当に生野菜やフルーツを入れた日は、加熱したおかずだけを入れた日より不安がよぎるものでしょう。それらに加え、時間が経つと水分がにじみ出てきそうな具材なども心配ですよね。そんなときには保冷剤を付けたほうが安心というママたちがいました。ちなみにごはんやおかずは冷ましてから詰めるようにしないと、のちのちお弁当箱の中で蒸気がこもり、それが水分となります。これもお弁当のいたみの原因となりますから、よく冷ましてから詰めて、その上で保冷剤を付けるようにしましょう。
保冷剤を付けるとこんなマイナス面も
『食べるときにあたため直しができるわけではないし、保冷バッグの中で保冷剤があたって冷たくなったおかずを食べさせるのはかわいそう』
『明日から弁当だけれど、まだ保冷剤は入れないよ。この時期はまだ冷たいご飯はちょっとな』
保冷剤を付けることでお弁当がいたみにくくなるのはいいのですが、反対におかずやご飯が冷えてかたくなり、味が落ちてしまわないかを嘆く声も……。職場には電子レンジが用意されていることもありますが、お子さんの学校には置かれていないケースがほとんどでしょう。子どもたちが冷えてかたくなったお弁当を食べることになるのはかわいそうだから、本当に危ないと思えるギリギリまでは保冷剤を付けないでおいてあげたいという優しさをつぶやいてくれたママたちです。
保冷剤を付けないときでも抗菌シートは入れておきたい
筆者も現在高校生の子どものお弁当を作っていますが、少なくとも4月時点では保冷剤は付けていません。おかずにはできるだけ加熱したものを入れ、野菜を入れる際には水分を切っています。そして保冷剤のかわりにお弁当用の抗菌シートを入れるのです。店頭で見たところ、抗菌シートが触れている部分だけ抗菌するタイプ、お弁当箱のなか全体に抗菌効果が出るタイプといくつかあるようですね。
ただ抗菌シートがあるから絶対に大丈夫! というわけではないと考えているので、前述のような工夫を怠らないよう気をつけています。
食中毒予防のために心がけたい3つのポイント
農林水産省では細菌やウイルスをシャットアウトしてお弁当を安全に美味しく食べるための3つの大原則を掲げています。
「つけない」
基本のきですが、お弁当を作る前には手をきれいに洗いましょう。手にキズがあると黄色ブドウ球菌が多く付いている場合がありますので、そのまま食材を触ってしまうのはNG。ビニールの手袋をして、お弁当の準備をするといいでしょう。またお弁当箱も清潔にしておきます。パッキンも忘れずに外して洗い、お弁当の蓋の溝などまできれいに洗いましょう。野菜や果物などの食材も流水で洗います。肉は食中毒菌が飛び散ってしまうので洗わないでください。
「やっつける」
おかずを作るときには、しっかりと加熱をして中まで火を通します。火を通さなくても食べられるハムやかまぼこなども、加熱しておくと安心です。
「ふやさない」
水分が多いと細菌が増えやすくなるので、水けをしっかりとります。繰り返しになりますが、ご飯やおかずがあたたかいうちにお弁当箱に詰めて蓋をすると、蒸気がこもって水分となってしまいます。そのためよく冷ましてから詰めるようにしましょう。
お弁当を作るときから気をつけたいポイントをおさえながら、上手に保冷剤を活用していけたらいいですね。新緑のころは保冷剤を1つ付け、夏場にかけて数を増やしていくなど工夫をするのも一手かもしれませんよ。
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