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【前編】同居の義母が家計の管理をしている。私に渡されるのは月3万円だけど……これって妥当ですか?

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実両親や義両親と同居をしているみなさん、家計は誰が管理していますか? 家族のなかでお金の管理が得意な人がする場合もあれば、1番稼いでいる人が管理をしていたり、各々で管理していることもあるでしょう。あるママさんは、同居の義母が家計を管理していることに不満があるそうです。

『離婚を迷っています。旦那は7つ上、義実家同居、現在専業主婦です。春から働きに出る予定です。1歳半になる息子がいます。義母義父は意地悪ではないですがやはり元は他人、毎日一緒に生活しているとストレスは溜まります。

旦那は子どもを可愛がるだけ。オムツ替えすら嫌がるし、生まれてから子どもを1時間も見たことはありません。次にお金のことです。生活費は義母が管理しています。私が短大を卒業してすぐ貯金もほぼない状態で結婚をしたため、旦那からお金の管理が下手だとみなされ、問答無用で義母が管理することとなりました。

私には生活費として35,000円渡されており、「ここから携帯代、保険料、病院代、子どものおやつなどをやりくりしろ」と言われています。(病院代は7,000円など高額になれば後で渡してくれますが、2,000円程だと35,000円からやりくりしろと言われます)

子どもに服を買ったり保育園で必要なものも買えませんし、私自身の欲しいものも買えません。美容院、洋服の買い物(めったに行ったり買ったりしませんが)に全く行けない状態です。また義母がいるため着たい服もあまり着られず、洋服や髪型にもなにかしら文句を言われます。毎日過ごすのにもストレスが溜まり続けています……自分本位かもしれませんが子どもを連れて離婚したいです』

文章から読み取るに相談者さんは、義両親と旦那さん、自分と1歳半のお子さんの5人暮らしなのでしょう。そして働いているのは義父と旦那さん、もしくは旦那さんだけという環境なのではないでしょうか。この状況で義母がお金の管理をしており、相談者さんに渡されるお小遣いは月35,000円。しかし“お小遣い”とは名ばかりで、保険料やスマホ代などの固定費もそこから支払わなけれならず、満足なお小遣いがないことに納得がいかないようですね。

経済的なハラスメントになるのかは、お小遣いの金額だけではわからない

相談者さんは、自分がもらえるお小遣いが少ないことから「これは経済的DVに当たるのでは?」と考えているようです。

『食費以外の生活費が35,000円なので、これが経済的DVに当たるかもわからず相談しております』

経済的DVとは、「もらえる金額が少ないかどうか」というところがポイントになってきます。手持ちのお金をもらえなかったり、お金をもらうときに嫌味を言われることはもちろんのこと、生活にかかるお金を最低限しかもらえなかったり、無理な節約を強制されることも経済的DVに当てはまります。今回の相談者さんの場合、「生活にかかるお金を最低限しかもらえない」ことや、「無理な節約を強制される」場面があるようにも思えるのですが……

『経済的なハラスメントっていうやつなのかな? 十分離婚理由になると思うよ』

旦那さんの収入など詳しい部分の記載がないことから、経済DVにあたると断言することはできません。旦那さんと相談者さんと義両親がそれぞれ同じ金額をもらい、その他の給料は食費や家賃・光熱費に消えてしまっているのであれば、「そもそも相談者さんのお小遣いを増やすだけの収入がない」ということになります。そのため月35,000円というお小遣いの金額だけで、経済的DVにはあてはまるかどうかを判断することは残念ながら難しいでしょう。

『旦那の収入がわからないからなんとも。相談者さんの言うことだけ聞くと悲惨だと思うけれど、もし手取りが25万円くらいしかなかった場合、しょうがないんじゃない? としか』

「がんじがらめはつらいよね……」

しかし相談者さんは、旦那さんのお給料の金額についてこう予測をしているようです。

『独身時代の旦那は貯金が趣味でした。ですので、お金に対する意識はきちんとあります。浪費癖ではなくケチゆえに私の不満が溜まっています』

『嫁の私が言うのもなんなんですが、義母はかなりしっかりしております。故に厳しいところもありますがまともな人です』

旦那さんと義母に浪費癖がないことから、相談者さんは「節約して貯金をしているのではないか」と考えているようです。しかしいくら節約のためとはいえ、お金の使い方への価値観はひとそれぞれですよね。

『がんじがらめに規制されてつらいね。私なら離婚を急がなかったとしても、とりあえず自分の実家に子どもをつれて帰っちゃうかも』

『世代がまず違うからお金の使い方も違うし、子どもがまだ小さいから今は良いけれど、満足に自分のもの買えないことに疑問があるんだよね?』

たとえばオシャレに気をつかいたい人は、洋服や美容室、ネイル代などをひっくるめて必要経費と考えるでしょう。しかし違う価値観の人からすればそれはただの無駄遣い。子どものおやつひとつでも、子どもが欲しいと言うものを買ってあげたい人もいるでしょうし、「節約のために家にあるものをおやつとして食べさせればいい」などと思う人だっています。根本的な価値観が違うとなると、理解してもらうことも、自分が我慢をすることも、なかなか大変なことなのかもしれませんね。このようなお金に関する価値観の違いには、やはり「離婚」しか残された道はないのでしょうか?

後編へ続く。

文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko

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