テレワークで父親が家にいるから不登校をやめた子ども。これまでの努力は何だったの?
わが子が不登校になったら親としてどう接するのが正しいのか、とても難しい問題でしょう。気持ちを尊重しながらも「学校に行ってほしい」、「無理に行かせない方がいいかも」など、いろんな気持ちで日々葛藤するかもしれません。わが子のためにママもいろいろと努力をするなか、思わぬことがきっかけで子どもの不登校が改善することもあるようです。
『新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、夫がテレワークになり家にいます。今まで不登校だった10歳の子どもが、急に学校に行き始めました。お父さんが家にいて、不登校ができないから学校に行くんだそうです。今まで説得したり諭したりして、なんとか行かせようとしていたのに。家にいるお父さんに「何で学校に行かないんだ」と怒られるのが嫌だと言っています。家にいるときはゲーム、漫画、勉強、筋トレ、ピアノ、謎の作詞作曲を気ままにしていました。私の今までの苦労は何だったのでしょう……』
再び登校できるようなったのは喜ばしいですが、不登校のわが子に懸命に接していたママなだけに、父親がテレワークになっただけで登校できるようになったことに少なからずショックを受けている様子です。
登校できたなら結果的にはよかったのでは?
『理由はどうであれ、学校に行くようになって良かったじゃん!』
『不登校じゃなくなったから、投稿者さん一安心だね。良かった良かった』
『きっかけなんて何だっていい。とりあえず学校が一番苦しい所ではないってことだね』
きっかけが何であるにせよ、子どもが学校に行くようになったという結果は、大きな前進といえそうです。ずっと不登校でいると友達との関係性が希薄になって学校に行きづらくなりますが、投稿者さんのお子さんはそれも乗り越えたのでしょう。このまま学校に通ってくれることを期待したいですよね。
父親や母親の存在を改めて考えるきっかけにもなったけれど
父親への怖さがあるのかも
『父親の力ってすごいね。いろいろな意味で』
学校に行くようになったきっかけが旦那さんが家で仕事をするようになったこと。つまり子どもからすれば不登校で家にいると、父親に怒られるのが嫌だから学校に行っているのでしょう。父親に威厳があってちょっと怖い存在であることは、しつけや教育の面でも必要なのでしょうけれど、投稿者さんのお子さんにとっては近寄りがたい存在なのではないでしょうか。
母親として子どもから甘く見られていたのでは?
『単にサボりだっただけでしょ。居心地が良かったから、不登校をしてぬくぬく過ごしていたんだよ。母親は楽勝とか馬鹿にされている結果だよね』
『お父さんがいたらゲームとかさせてもらえないから学校に行くんでしょ? お母さんだけなら好き勝手ができるんだから』
投稿者さんはこれまでも、子どもを学校に行かせるために努力をしてきました。なだめたり諭したり、ときには厳しい言葉も投げかけたのではないでしょうか。でもママの言うことは聞き入れる機会は少なかった様子。もしかしたら子どもにとってはママは強く怒らないし、学校に行かなくても許してくれる存在だったということも否定できないでしょう。
父親のテレワークはきっかけにすぎない、投稿者さんの努力があってこそ
『父親のテレワークは良いきっかけだったんだよ。私も元々不登校だったんだけれど、妹が産まれるから母が入院してる期間に「しっかりしなきゃ、頑張らなきゃ」と思い行けるようになった。母からは「お母さんがいない方が行けるんだね」みたいに言われて悲しかったよ。でも母親がずっと見守ってくれたことが大きい。投稿者さんが今まで努力してきたから、お子さんは今頑張れるんだと思う』
投稿者さんは子どもが再び学校に行けるようになったことと、自分のこれまでの努力は関係ないと考えていますが、それは違うのではないでしょうか。ずっとお子さんの一番近くで寄り添ってきたのは投稿者さんですよね。お子さんからすれば「ママが見守ってくれている。何かあれば守ってくれる」という安心感もあったはず。そういう気持ちがベースにあったからこそ、父親がテレワークになったのを機に学校に行けるようになったとも考えられます。本当に学校に行きたくないならば、父親が家にいてもいなくても関係ないでしょう。
旦那さんのテレワークはきっかけに過ぎず、その背景にある投稿者さんの努力は、子どもにとっては影響が大きかったのではないでしょうか。
文・こもも 編集・横内みか イラスト・ユウコトリトリ
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