子どもの成長は寂しい?うれしい?ママたちの本音と先輩ママのリアルな声
ママなら誰しも子どもの健やかな成長を願うはず。いっぽうで「成長して自分の手を離れていくのは寂しい」と感じる人も、いるかもしれませんね。ママスタコミュニティに
『1歳と7歳の息子がかわいすぎて、毎日幸せです。でもいつかは私の手助けなく、何でも自分でできるようになると思うと、大きくなるのが寂しいです。みなさんは子どもが大きくなったら、寂しいと思うことはありませんか?』
と投稿がありました。投稿者さんは「自分は子ども嫌いだと思っていた」そう。しかし2人のお子さんを産んだら驚くほど愛おしく、今から子どもが成長し巣立ったあとの寂しさを想像して不安になっているようです。そんな投稿者さんに、ママたちはどのようなコメントを寄せてくれたのでしょうか。
子どもが成長して親離れするのは寂しい!共感の声
きっと寂しく思うから、今のかわいさをかみしめています
『末っ子5歳に「何歳までママと一緒に寝て、一緒にお風呂に入る?」って質問すると「ひゃくさい!」って答えてくれる。録画しておこうと思う』
『年少の下の子を、毎朝抱っこしてソファに連れて行くときの赤ちゃんみたいな寝顔を見て「このまま大きくならないでほしいなぁ」とかわいさをかみしめている』
『今、末っ子が6歳。一緒に歩いていたら、すぐ手をつなごうとしてくれるけど、当たり前と思わないように生きているよ。あと数年、もしかしたら数ヶ月したら、もうつないでくれなくなるから』
寂しく思うことは目に見えているから、「今だけの」わが子のかわいさを心に刻んでいるとママたち。いつだってわが子はかわいいけれど、幼児期ならではの無垢なかわいさはなんともいえませんよね。
寂しさを感じるのは、できることが増えるときやスキンシップが減るとき
『私も2歳の一人娘がかわいくてたまらない。乳離れしたとき、離乳食がいらなくなったとき、いちいち寂しくなった。新しいことができるようになってうれしくてたまらないはずなのに、私を頼らなくなっていくのが寂しくってたまらない』
『「ぎゅ~っしよっか!」て言いながら抱きついてくれる。「あと何年こうしてくれるのかな」と思うと寂しい』
自分がいないと何もできながったわが子が、1つずつできることが増えていくのはうれしいはずなのに「自分の役目が必要なくなった」ように感じて、寂しく思うのかもしれません。また大きくなるにつれ、親子のスキンシップが減ってしまうのも寂しいですよね。手をつないだり抱きしめたり、子どもが気恥ずかしく思う気持ちは理解できても、いざ嫌がられたら寂しさだけではなく切なさも感じそうです。
親になってようやく自分の親の寂しさがわかった
『寂しいよね。私が出ていくときに親が泣いていたの今、子育てしていて気持ちがわかるもん』
『子ども2人が結婚。配偶者が1番大事な人となり、新しい家族が生活の基本となるんですよね。当然のことだけど、寂しいし虚しい。私の亡き両親も同じように思ったと思う。親の気持ちがやっとわかりました』
わが子の成長に寂しい気持ちを抱くのと同時に、自分もまた「親に寂しい思いをさせたんだな」と実感したママもいました。自分が母になってわかる「親の気持ち」は、わが子や自分の親への感謝や優しさにつながるかもしれません。
子どもの成長は、うれしい気持ちの方が大きい
『寂しいけど、成長を見ていく楽しみの方が大きいなぁー』
『わが子は小3と年少。寂しいとか今から考えたことないな。むしろ成長が楽しみ! 「娘が好きなアーティストのライブ、一緒に行きたいな」とか「今は行けないようなオシャレな店で食事したいな」とか、今後の楽しいできごとを想像してワクワクしているよ』
寂しさより成長する様子を間近で感じられることがうれしく、楽しみの方が大きいと思っているママも。子どもが大人に近づくにつれて、一緒にできることも増えますよね。親子だけど友だちみたいな感覚でおしゃべりできたり、共通の趣味をもてたりするのは楽しそうです。
寂しいけど、親離れ子離れはお互いのために必要なこと
『仕方ないよね。いつまでも実家に寄生されるより、独立して生きてくれる方がいいと思う。子どもは子どもの人生がある、親は子どもの人生を見守るしかないと思っている』
『寂しいと思うけど、子離れしないとね。趣味も仕事もない実母が子離れできなくて、家族にしがみついて必要とされたい人でした。今はいろいろあって、絶縁同然。私は決して実母のようにはなりたくない思いがある』
自身の苦い体験を踏まえていずれやってくる子離れの時期を、今から冷静に考えているママもいました。親の愛情が強すぎて、依存や執着になってしまうと子どもにとっては負担になるでしょう。筆者は「わが子が大人になってからの親子の関係を考えさせられるコメントだな」と思いました。
子育てがひと段落した先輩ママはどんな気持ち?
もちろん寂しかった!
『大学で家を出たときはビデオやアルバムを見て、2週間くらい泣いたよ』
『今、高校3年生。口では自立するように促しているけど、離れるのは寂しいよ』
『巣立って行くのは寂しいけど、元気でいることを願えるようになったよ』
子どもの巣立ちを経験したママの「やっぱり寂しい」「泣いたよ」と実感がこもったコメントには、重みを感じますね。子どもがいくつになっても、親元を離れるときに寂しさを感じない親はそういないのかもしれません。子どもが巣立って寂しい気持ちになるのは、それだけ子どもと向き合ってきた証拠だと思いたいですね。
無事に育ってくれた!ホッとした気持ちの方が大きい
『上は社会人、下は大学生。心配はしているけど、寂しくはない。寂しさよりも、ホッとしている気持ちの方が大きい』
『息子も娘もあっという間に社会人。いつでも今が一番だと思えている。寂しいよりも、大きくなることはいつもうれしいことだったな』
子どもが小さいときは、ちょっとした病気やケガでもヒヤヒヤしますよね。ずっと預かっていた命がひとり立ちするとき、「よくぞここまで育ってくれた!」と安堵と達成感のような気持ちを感じるのかもしれません。
子どもに反抗期がきたら、気持ちが変わるかも
『大丈夫だよ。子離れ親離れのためかと思うような、腹立たしい反抗期があるから。子どもに反抗期がきたとき、わが子が小さいときの思い出が助けてくれるよ』
『子どもたちが小さい頃は寂しいと思っていた。でも反抗期がきて大人になるにつれて、自然と子離れできているような気がするよ』
反抗期をキッカケに、気持ちが変化したママもいました。反抗期は「親離れ子離れのためにも、必要なことなのかもしれない」と思えると、気持ちがラクになるのかもしれません。反抗期を迎えたとき、どんなに憎まれ口を叩かれても愛くるしい時代の思い出があると、グッと堪えられそうな気がします。
子育て後の毎日を楽しんでいるよ!
『寂しかったけど今は解放感がうれしくて、化粧品やオシャレに時間をかけて楽しんでいる』
『子どもは大学生で家を出ました。私は早く大きくなってほしかった。今は自分の時間が増えて楽しい』
『親がイキイキ楽しそうに老後生活していると、私はうれしいなぁ。そういう姿を見せるのも愛情だよね』
子育てがひと段落したあと、親がいつまでも子どもが親離れしたことを寂しがるよりは、充実した日々を送っている方が子どももうれしいのではないでしょうか。子どもが巣立ったあと親にできることは、自分のためにも子どものためにもイキイキと暮らすことなのかもしれません。
今を存分に楽しんで!本当に子育てはあっという間だったよ
「子育てなんてあっという間よ!」と、子育てを終えた人にいわれたことがあるママもいるでしょう。先輩ママからリアルな声が届きました。
『中学から大学卒業までは、それより小さい頃に比べたら家にほとんどいないし、秒で過ぎた感覚です』
『今、高3。みなさん子どもが大人になるまで思う存分、愛情を注いであげましょう。子どもの成長って本当にあっという間だよ』
筆者もある人に「幼稚園や小学生に通うようになったら、一年がすっごく早いわよ」といわれ、「その通りだな」とわが子が毎年進級を迎えるたびに実感しています。いつか子どもが巣立つ日を見すえてわが子との今を意識できたら、毎日の育児を通して見える景色が変わり、子どもと過ごす当たり前の日々がより尊く、かけがえのないものに思える気がします。
寂しさもうれしさもママだから感じられる貴重なこと
子どもに手がかからなくなるのは成長の証。寂しい気持ちもうれしい気持ちも、ママだからこそ感じられる貴重なことではないでしょうか。子どもの自立が間近なママから、こんなコメントが寄せられました。
『私の人生のうち20年。「子育てを経験させてくれてありがとう」という気持ちです』
わが子が巣立つとき、こんな風に思えたらステキですね。
文・rollingdell 編集・藤まゆ花 イラスト・めい
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