【後編】不妊で悩む私に「子どもはまだか?」デリカシーのない父にもう限界。ついに爆発!【続編】
不妊で悩む私は、父の「子どもはまだか」を受け、ついに爆発してしまいました……。
「ねえ、三人目は作らないでね。私の気も知らないで、また産むつもりなんでしょう?」
でも、私の口は一向に止まってくれず……母が「ちょっと落ち着いて。隣の部屋に行きましょう?」と私をなだめながら連れ出してくれました。 母と二人きりになると、涙があふれ出て、ついにあのことを口にしてしまいました。
私は泣きながら、頷きます。母は私の背中をぽん、ぽん、と撫でてくれました。あんなひどいことを言ったにもかかわらず、優しくしてくれる母に……さらに涙が出ました。
気持ちが落ち着いてから義妹に謝ろうとしたけれど、既に帰っていました。 改めて母には謝ったけれど、父とは口も利かず、目も合わせないまま実家を後にしました。帰宅してひとりになると、改めて後悔の気持ちが押し寄せてきます。(義妹に申し訳ないことをしたな……あの子は何にも悪くないのに。そもそも自分が妊娠できないからって、妊婦さんを妬んだり、小さな子どもを疎ましく思ったりするなんて、私、最低……。こんな醜い心の持ち主のところに、そりゃ赤ちゃんなんて来てくれないよね)義妹への罪悪感、劣等感、自分への嫌悪感……いろいろな感情がごちゃまぜになって、ますます落ち込んでしまいました。それから私は実家の両親とも、弟とも連絡を取らないでいました。本当は弟と義妹に謝りたいのですが、気まずくてとても自分から連絡できません。
そして半月ほど経ったある日。 突然、実家から電話がかかってきました。
「お父さんがこの間のこと、謝りたいんですって……いい?」
「えっ……?」 驚いているうちに電話口に父が出て、ひとこと言いました。
スーッと気が楽になっていきました。お父さんが謝ってくれた。お母さんが、子どもがいなくてもあなたが幸せならいいと言ってくれた。
子どものいるいないは関係ない、ありのままの私でいいんだと言われている気がして、心が明るくなりました。
自分の気持ちが落ち着くと、改めて義妹に悪いことをしたなと思い、その晩弟に電話をして謝りました。第二子が生まれてもお祝いだけ送って顔は出さないようにする、しばらくは弟夫婦(特に義妹)と実家で鉢合わせにならないように私も気をつけると約束しました。弟は、快く……とまではいかないけれど、私を許してくれました。
電話を終えると、久々に安らいだ、前向きな気持ちになれました。
不妊治療を再開しようかな、もう一度チャレンジしてみたい……。私にだってまだチャンスはあるんだから……と、明るい気持ちで顔を上げました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・いちと 編集・荻野実紀子