中学2年生の娘が部活内で無視をされている!気にしていない様子だけれど、どうすればいい?
子どもが学校に通っていると、「校内でどうすごしているのか」「いじめにあっていないか」「友達と仲良くできているか」など、親として気がかりなことがたくさんあるのではないでしょうか。今回ママスタコミュニティに投稿をくれたママも、中学2年生の娘さんのことをとても心配しているようです。
『中学2年生の娘が、部活で無視されています。今日、ママ友づたいで知りました。聞けば無視されるのは何度目かだそうです。無視しているのはいつも同じ子たちで、その子の気分で無視が始まり、しばらくするとそれがなくなるというのが1年のときから何度もあったそうです』
今回の投稿者さんの娘さんは、現在部活で無視をされているそうです。しかもそれは一度に限らず過去に何度とあったようで、中学1年生のときから繰り返されていたとのこと。
娘さんはどう思っているの?
『娘に聞くと、「あーそうだけれど」のみ……。「本当に何度も無視されてるのか」「なぜあなたがいつもターゲットなのか」と聞いたら、「知らない。くだらない。相手にするだけムダ。別に部活に支障はないし」と冷めた返答でした。顧問の先生に相談するかと聞くと、「いい。どうせ引退したらかかわらないし」とこれまた冷めた答え。「我慢しなくていいよ」と言ったら、「していない。幼稚すぎて、相手にしたくない」と。娘はとても優しく気配りもできるとまわりから褒められるのですが、妙に落ち着いているというか、そっけないところもある子です。学校の話も、自分が必要だと思ったことしか報告してきません。娘はクラスの子とは問題なく過ごしているみたいだけれど、本当にこのまま娘の言う通り何もしなくていいのでしょうか……?』
やりとりを見るかぎり、娘さんは部活内でされている無視に悩んでいる様子はありません。無視をしている子たちの様子を「幼稚だ」という言葉で片付けてしまうくらい落ちついています。しかし親としては「やせ我慢をしているのではないか?」とも心配になってしまいますよね。このやりとりを知ったママスタコミュニティのママたちも、投稿者さんの娘さんのことを心配に思っています。
「娘さんの本心は違うかもしれないよ」
『私も中学のとき同じようなことがあった。でも親には娘さんと同じように言っていた。本当はすごくつらかった』
『強がりだと思うなー。相当つらいと思う』
投稿者さんの前では部活内での無視のことを気にしていない様子の娘さんですが、もしかしたら本当はかなりつらい思いをしているのかもしれません。親に心配をかけたくない気持ちもあるでしょうし、もともと弱音が吐けない性格という場合もあるでしょう。子どもながらにいろいろと考えてしまい、なかなか言い出せない状況になっていることも考えられます。そのため親として、このことに慎重に対応していく必要がありそうです。
子どものために親として何ができる?
「子どもの様子に変化がないか」意識して観察する
中学生と言ってもまだまだ子ども、行動に変化が出てくることもあるのではないでしょうか。
いじめの被害にあっている子どもの変化として、元気がなくなったり、学校に行きたがらなくなる。部屋にこもりがちになったり、イライラしていることが多くなるなどの傾向があります。
投稿者さんの娘さんの場合、部活でいじめにあっていることは、すでに親子で話し合っています。今は娘さんも大丈夫だと言っていますが、普段の生活の中で娘さんにこのような変化が顕著に見られたとき、口に出せない「自分の限界」を感じている可能性もあります。
そんなときには特に気にかけ、ほどよい距離感のなかで話しやすい環境をつくってあげるのもよいのではないでしょうか。
子どもの様子次第では学校へ連絡も
『うちの子も最初は強がっていたけれど、どこかで糸が切れたのか泣きながら「もう部活を辞めたい」と言ってきたなぁ……。先輩が同じ小学校の子としか話さないみたいな、幼稚な感じだったんだけれどね。わたしの場合は子どもが泣きついてきたから学校に連絡したけれど、そうじゃないなら勝手に相談はしないかな』
投稿者さんは学校に相談しようかとも悩んでいましたが、娘さんはそれを拒んでいます。娘さんは無視をしてくる相手を「幼稚」だと思っていますし、今は関わりあいたくない気持ちのほうが大きいのかもしれません。
ひとまず娘さんの気持ちを尊重して学校には相談せず、娘さんの許可がおりてから学校に連絡をするといったかたちでもいいのではないでしょうか。
そのときには娘さんにとって身近な存在である担任や部活の先生に相談をするのもいいでしょうし、スクールカウンセラーや保健室の先生(養護教諭)など、子どもの心身の健康を考えて対応してくれる立場の人に話してもいいでしょう。もし娘さんがつらそうにしているにもかかわらず学校に話すのをためらっているようであれば、文部科学省で開設している「24時間子供SOSダイヤル」や、文部科学省以外でもさまざまな機関で相談窓口が用意されています。自分が話しやすいと思うところで悩みを聞いてもらったり、アドバイスをもらうことで減らせる負担もあるのではないでしょうか。
「いつでも味方だよ」「今のままでいいよ」など、日々の安心できる言葉掛けは大切なこと!
『明らかに様子がおかしいとなったら別だけれど、「何かあったら話していいんだよ」とだけ伝えて後は見守ってあげたら?』
『私だったら何もせず、でも辛くなったら絶対に相談してほしいことを伝えるかな』
今は娘さんもつらい素振りを見せていませんが「無視」というかたちでいじめにあっているのは事実、今後どう気持ちが変化するかはわかりません。常に気にかけてあげるのはもちろんですが、寄り添うような言葉掛けをしてあげることも大切なのかもしれませんね。そうすることで娘さんが相談しやすくなったり、心細い気持ちから解放されることもあると思います。
また、もし娘さんが相談をしてきてくれたならば、まずはたくさん話を聞いてあげましょう。いじめを受けていることを投稿者さんに知られていながらも、学校や親に頼ることなく耐えようとしてきた娘さんからのはじめてのSOSです。その苦しさや悲しさは親であってもはかりしれないものだったのだと理解し、「よく頑張ったね」と今までの努力を認め、「今のままでいいよ」と娘さんの存在自体を認めてあげてはいかがでしょうか。
いつ終わるのかもわからないいじめを受けていることで、子どもが「自分の居場所はどこにもない」と感じてしまうことだけは避けたいですよね。そのためにもママからの日々のあたたかい言葉たちは、子どもにとって必要不可欠なものになってくるのではないでしょうか。
文・こもも 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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