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【後編】学校嫌いになりそう……マイペースな子どもが、お友達から「遅い」と言われ続けている

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小学1年生の娘さんに対し「字を書くの、遅っ!」「後ろ、向かないで!」と、何かにつけ文句をつけてくる同級生。娘さんはママである投稿者さんに「明日から学校に行くのがイヤ」と訴え、泣き出してしまいました。言われた言葉ひとつひとつはそれほどひどいものではないため、投稿者さんは「学校の先生に言ってもいいものかな?」と迷っています。

まだ幼さの残る小学1年生でも「自分で解決させるべき」?

言われたのが明らかな暴言であれば、担任に報告してもよさそうです。しかしそれほどではないせいか、「親が出ていくべきではない」というコメントもありました。

『投稿者さんから担任には言わない。自分で担任に言えるようにさせないと』

『先生に伝えたところで、なんになるの? 社会生活を学ぶよい機会だよ。遅ければ少し急いでみる、泣きたくてもガマンしてみる。親ができるのは見守ること。それができたらほめたらいいんだよ』

『もう親がイヤなことを先回りして取り除いてはやれないから、しんどいよね。もちろん言ってくるほうが悪いけど。「やめて」と言う、反論する、先生に言う、スルーする、など。娘さんが自分でも頑張らないといけないよ』

「自分で解決させる」という考え方です。とはいえ投稿者の娘さんは、小学生になったばかり。高学年ならともかく、まだまだ幼い部分が抜けないのは仕方のないことかもしれません。

『相手の子も、思っていることをそのまま言っただけなんだろうね。でも、すぐ泣く子はクラスで浮くよ』

『1年生なら、相手も悪気なく言っているんだろうね。その子は「自分ができるから、他の子もできて当たり前」って思っているんじゃないのかな』

娘さんもお友達も、まだまだ幼いようです。と、なれば親である投稿者さんが出ていくのは、それほど不自然な行動にも思えませんが……?

クレームではなく、”相談”という形で話をしてみては?

お友達からの心ない言葉に傷ついた。お子さんのそんな体験を、直接学校に報告したことがあるママたちもいます。

『うちの子も同じようなことを言われていた時期があったよ。その都度「自分で先生に言いな」と伝えていたけど、あまりに回数が重なると「なんでうちの子ばっかり、傷つけられなきゃいけないんだろう」と思うようになった。で、私から先生に言ったよ。対応してくれたし、向こうも1年生だから、先生に注意されたことで言わなくなったみたい』

さらに”相手の子へのクレーム”ではなく、”相談”という形で話をするとよいという声もありました。

『子どもが泣きながら「イヤだ」と言いはじめるのは、精神的にかなりまいっているんじゃないかな? 先生にそれとなく相談してみる。「うちの子、ノートをとるのが遅くないですか?」とか』

『懇談で「うちの子は書くのが遅いみたいで……。授業についていけていますか?」と、聞いてみたら? 「○○ちゃんに”遅い遅い”と言われて、本人かなり気にしていて」って。先生も相手の子を注意して見てくれると思うよ。1年生はまだ丁寧に書く時期だよね。授業についていけているなら、気にすることはないよ』

学校に電話をして報告するほどではないけれど、ちょっと困っている。そんな場合に使えるのが、連絡帳のようです。

『先生に話していいと思いますよ。学校が嫌いになったら大変だし。うちの子は小学4年生だけど発達障がいがあって、何かあれば周りの先生に話をするように言われています。本人がなかなか言えないときは、私が連絡帳に書いています』

『学校に電話するほどではない。でも言い返せない子はかわいそう。悪いのは、言ってくる子。それなら連絡帳に書く。一般的な先生ならクラスに、「読むの遅いとか、お友達が傷つくようなことは言わないようにしましょう」と、さりげなく話してくれる。言った本人に響かなくても、次に言ったときに周りの子が「あー、先生がそういうこと言っちゃダメって言ってたよー!」という雰囲気になる』

やや遠回しな形にはなりますがまずは連絡帳、先生からの返信を受けてから相談、という流れがベストといえそうですね!

2020年度ならではの特殊な事情も考慮しよう

2020年度は感染症拡大予防のため、休校期間が長かったという事情もあります。

『うちの娘もまったく同じことがあって、個人懇談のときに伝えたよ。今年は休校がずっと続いていて、不安ななかではじまった学校生活だったよね。今年度の1年生はかわいそうだと思います。授業も例年より速いペースで進むから、おっとりさんにはつらいことも多いよね。お友達にイヤな言葉をかけられたら、泣いてしまうのも仕方がないことかも』

『今年は感染症の影響で、学校のスタートが遅れたからね。その影響もあると思うよ。毎年1年生はゆっくり丁寧に授業を進めるけど、今年はできていない。「子どもに負担がかかってる」と、うちの担任が言ってたよ』

こんなときだからこそ、ママはより細やかにわが子をフォローしてあげたいですよね。「こんなことくらいで、いいのかな?」と、先生に話をすることをためらっていた投稿者さん。ここはぜひ、迷わず動きはじめてほしいです!

文・鈴木麻子 編集・秋澄乃 イラスト・リコロコ

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