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【後編】45歳で終活スタート。思い出の品は全部捨てたけれど、もっと捨ててしまいたい……

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毎日のように処分するものを探しては「終活」に励む投稿者さん。過去の自分を思い出してしまう写真などは、決別の意味もあってかほぼ全て処分してしまったようです。ですがママスタコミュニティには「親の思い出のものがなくなるのは寂しいかも」と話す、家族の立場からのコメントも寄せられました。

親の昔の写真を見て、思い出を語る機会

『私なら親の昔の写真を見たいな。なんで処分しちゃうの? お母さんが生きていた証、楽しそうにしている顔、若い頃のお母さんを見て自分と似てるとか兄弟と似てるとか、いろいろ話せるじゃん。捨てる必要はないんじゃないかな? 整理して綺麗にしておけばいいと思うんだけれどな』

『処分する必要があるのかなと思うんだよ。莫大な量があるなら、最小限にするとか。「おばあちゃんはこういう人だったんだー、ひいおばあちゃんはこういう顔だったんだ、ママそっくり!」とか、わが家では写真を見ながら話すよ』

『あくまでも私の感覚だけれど、親や祖父母、曾祖父母の写真は貴重だなと思う』

子どもが大きくなったとき、親の昔の姿を見てみたいと思うこともあるかもしれません。また子どもが結婚をして孫が生まれれば、孫たちもおばあちゃんの子ども時代を知りたいと考える機会もあるのでしょう。投稿者さんからすれば過去の写真などは真っ先に処分すべき対象なのですが、子どもや孫からしてみれば自分のルーツを知ることができる貴重なものとも言えます。

筆者も以前、祖父母の若かりし頃の写真を見せてもらったことがありました。筆者が生まれるずっと前の写真で「おじいちゃんはイケメンだったんだね」とか「おばあちゃんは若いころ美人さんだったんだね」など、家族みんなで笑いながら写真を見た記憶があります。いつかそんな家族団欒の機会もあるかもしれない、だからこれ以上は捨てないでおこうかと考え直してみてもいいかもしれませんよ。

終活して明るい未来を創造できれば、つらい過去すら変えられるかもしれない

『45歳なら人生これからだし、子どもの成長も見守りたいでしょ? 毎日そんなことを考えなくていいんだよ』

『過去より今が幸せだからこそ、今必要なものだけでいいってことなんだから、自信持って欲しいな。でも、もう十分捨てたと思うから、これくらいでストップしてもいいかもよ。じゃないと、家族が心配するよ』

実は筆者も投稿者さんと同じくらいの年齢で、少し大袈裟かもしれませんが終活をしています。物を捨てるとき、その物にまつわるエピソードを思い出しながら処分していますが、思い出の中の自分と今の自分を比較すると、「自分も成長したな」「大人になったな」と感じ、今の自分に自信を持てたということがありました。

人生何が起きるかわからないからと、自分にとって不要なものを処分しておくことは大事なことかもしれません。しかし投稿者さんは楽しくなかった過去との決別に拘りすぎて、処分して過去を消すことこそが終活だと考えている節があるようにも見受けられます。過去にあった出来事は変えられませんが、時を経て、その出来事についての捉え方や考え方を変えることはできるはず。終活として嫌な過去を思い出すものを捨てるとき、ただ捨ててしまうのではなく、新たな思い出を上書きして、これは自分にとってプラスの過去だったと捉え直してから捨てるのもいいのではないかと筆者は考えます。

終活で今の幸せなもの、必要なものまで捨ててしまわぬよう、ものを見て成長した子どもを想像したり楽しい老後をイメージするのもいいのではないでしょうか。

文・こもも 編集・清見朱里 イラスト・めい

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45歳ですが、終活してしまいます。