【前編】「大学に進学したくない」と言いだした高校生のわが子。本人の希望を尊重すべき?
てっきり大学に進学するのだろうと思っていたわが子が、突然「大学に行きたくない」と言いだしたらどうしますか? ママスタコミュニティに、とまどっている様子のママから投稿がありました。
『16歳の子どもが「大学に行きたくない」と言ったら行かせない? 経済的に問題ないのであれば、親の立場からしたら大学行ってほしいよね。でも無理に行かせても続かないかもなら、行かせないほうがいい?』
大学に行きたくない理由とは?
『本人は、勉強よりも働いて好きなことをしたいみたい。親としては、大卒のほうが高卒より給料が高めに設定されていることが多いし、長い目でみたら大卒のほうがいいかなと。職種によるけど』
投稿者さんのお子さんが男女どちらかは不明ですが、いずれにせよ将来を考えると悩ましいところですよね。ちなみに令和元年度の大学・短大への進学率は、過去最高の58.1%。6割近くのお子さんが進学しているようです。
ママたちからは、さまざまな意見が飛び交いました。
無理に行かせなくていいのでは?
子どもの気持ちを受け入れ、無理強いはするべきではないと考えるママたちからコメントがありました。
『大学に行きたくないなら行かなくて良いんじゃない? 働いてもらいましょう』
『そもそも「行かない」と言ってる子をどうやって行かせるの? 中学生ならまだしも、高校生じゃ無理だよね?』
『すでになりたい職業が決まってて、大学に行かずに専門学校に行きたいって場合もあるだろうから、無理には行かせないよ。大学資金は子どもの人数分用意してるけど、子どもの選択の結果なら気にならない。できる限り選択肢を増やしててあげるのが教育だと思ってるから、その後どうするかは子ども自身だと思うわ』
『行きたくないなら別に無理に行ってほしいとは思ってない。学資は貯めてるけど、ほかのことに使えばいいだけだし。お金だけじゃなく4年間もの時間をムダにするもんじゃないと思う。自分で考えさせるよ』
大学に行かなかった場合の、その後についても意見がありました。
『すぐに退学するようであれば行かせない。気が変われば数年後でも行くのは可能だし』
『大卒が良いに決まってるけれど、本人が働きたいなら無理に行かせない。働いていても本人が「やっぱり大卒の資格を取りたい」って言ったら、通信でも夜間でも行かせればいいし』
『公務員なら高卒でもありだと思う。高卒でも大卒でも、生涯年収はほとんど変わらないよ。4年早く働きだせるんだし、大学の費用もかからないし。出世はなかなか難しいみたいだけど、大卒だからって必ず出世できるとは限らないからね』
『むしろ大学なんて行かなくていい。専門の学部じゃない限りムダ。まじでムダ。私、法学部だったけど、専門学校に行って資格取れば良かったと心底思う。大学なんて行かずに、手に職をつけられる専門学校か短大に行ってほしい』
大学は高校などに比べると学生の年齢層も広いですし、後から受験するチャンスもありますよね。また専門的な知識やスキルがあったほうが仕事に役立つという意見も。資格などを取らないまま大学で過ごすよりは、より専門的な内容を学んで資格も取る進路もアリなのかもしれません。
理由によっては行かなくてもいいのでは
ただ行きたくないのではなく、ちゃんとした理由があるのであれば……と条件付きで受け入れるママたちもいました。
『親がなぜ大学に行ってほしいか説明したうえで、行きたくないなら行かなくていいんじゃない? その子の人生だ』
『理由を聞く。「専門学校に行きたい」とかならそれでいいけど、「行きたくない」だけだったら「最低限、大学は行け」と言う』
『なぜ行きたくないか、じゃあ何をするかを聞いて、親が納得できるなら好きにさせる。別に専門学校でもいいし、働いてもいいし。「何もやりたいことがないなら、大学に行ってから考えるという選択肢もあるよ」と言う。ニートにはさせない』
『行かない、というなら就職と引き換えだね。職に就いて自立するなら“子育て終了”だし、その後は好きに生きてもらっていいかな。本人の人生だもの。大学行かない、就職もしない、フリーで親に養ってもらう、というのは我が家ではナシ』
「親が納得できる理由」があるかどうかがポイントのようです。「何かを専門的に学びたい」や「働いて自立したい」という本気が見えれば、親も「大学進学ばかりが道ではない」と思えるのではないでしょうか。
進路は自分で決めさせるべき
大学に行くか行かないかを決めるのは親ではなく、決めるのはあくまで子ども……という考えもあります。
『子どもの人生だから、子どもに決めさせる。「そのかわり選択の責任もあるんだよ」としっかり伝える。もし数年後に学びたいとなったときに援助できるように、お金は貯めとくかな』
『行かせるとか行かせないとかって言葉がおかしいと思う。行くのはあくまでも本人。行きたくないって言われて行きたくなるように助言するとかは分かるけど、本人が決めることでしょう』
『子どもの人生、子どもが決めたらいい。助言やアドバイスはするけど、決めるのは子ども。高校の面談で「親が決めるのはやめて」と言われたよ。挫折や失敗をしたときに「親が決めたから」「親が行けって言ったから」というふうになるから』
大学に行ったからといって人生が順風満帆にいくとは限りませんし、人生を切り開いていくのは子ども自身。そのためにも、子ども自身に覚悟を決めてもらう必要があるのかもしれませんね。
ここまでは比較的“子どもの気持ちを受け入れる”方向性のママたちのコメントを紹介しました。しかし一方で「やっぱり大学に行けるなら行ってほしい」というママたちも。また実際に「大学に行きたくない」と言われた経験があるママたちからのコメントも届きました。
文・千永美 編集・秋澄乃 イラスト・Ponko
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