【後編】偏差値が低い学校を希望する中3の息子。同僚やママ友から学校名を聞かれたら恥ずかしい……
受験を控えた中学3年生の子どもが、最近になって、志望校を変更したいと言い出したというママがいます。以前の志望校より偏差値が下がるため、合格する可能性は高まります。でも親としては、世間体もあって、もう少し頑張ってほしいそうです。子どもの意思を慎重したい気持ちはあるものの、どうしても周囲の目が気になってしまう……。
悩めるママは子どもの進学先をどうやって決めていけばいいのでしょう。
入学後の学校生活について考えてあげよう
ちゃんと授業についていけるのか、卒業できるのか?を考える
『卒業できなければ何の意味もないんだから、子どものレベルに合ったところに行かせるべきかと』
『もし上の高校入っても燃え尽きてしまったり、授業についていけなかったりしたら元も子もない』
『お子さんと話し合って、最後まで通えると思える高校にしたらいいと思います』
もし無理をして偏差値の高い学校に入れたとしても、万が一、授業についていけなくなったりすると、学校が嫌になってしまうかもしれません。さらには学校を辞めたいなんて言い出したりしたら、本末転倒です。ママが気にする世間体ということからすると、中退してしまうほうが周囲の目は厳しくなる可能性もあるのではないでしょうか。昨今は学校に合わずに辞めてしまうことに理解がある人も少なくありませんが、そうでない人がいるのも事実でしょう。その学校を無事、卒業できるかどうかについても考えてみてはどうでしょうか。
大学進学が有利になるかもしれない
『私立は一概に偏差値だけでは判断できないよ。大学の指定校推薦の数がすごく多いところもある。あえてレベルを落として指定校推薦を狙って入学する子もいるし』
『もし大学進学を希望しているなら、3年間良い成績を取っていれば指定校推薦という道もあるかもしれません。うちの子は進学校ではない高校だったけれど、良い成績を取って指定校推薦の枠をとれました。そんな方法もありますよ』
高校の偏差値が低くてもその学校でしっかり勉強をしていれば、成績上位組となれることもあるでしょう。そうなれば学内選抜に残り、指定校推薦枠から特定の大学に出願できるかもしれません。目先の偏差値だけではなく、その高校の指定校推薦枠の有無や数、大学進学実績まで見ながら検討してみると、お子さんが志望する高校も決して悪くないと思えるかもしれませんね。
ママも周囲の興味をうまくはぐらかす技を身につければ大丈夫だよ
『私も会社で高校どこにするの? と聞かれるけれど「行ける所に行きます」で終わらせるよ』
『職場の人にあれこれ聞かれても、サラッとかわす技を身につけなよ』
ママも他の人からあれこれ質問されても、うまくかわせるようにしておきましょう。もし進学先はどこかと聞かれても「希望の学校に入れたので楽しく通っていますよ」とか「ようやく合格したものの、3年後にはすぐ大学受験なので、気を抜けないんです」など、話をすり替えてしまえばいいのです。
子どもの意思を尊重します!
世間体を気にしてしまう気持ちは、否定できないと筆者は思います。筆者にも高校生の子どもがいますが、ママのようにできるだけ偏差値の高い学校に行って欲しいと思いました。やはり親も同時に評価されるのかな……と思っていた部分があるからです。でもある人から「選んだのは子ども。責任を持たせることも大切」と言われたのです。「親が進学先も何も決めてしまうと、挫折しそうなとき、嫌なことがあったときに『そもそも親に言われただけだし』と簡単に諦めてしまうこともあるでしょう。でも自分で決めたと思えれば踏ん張れる、乗り越えられる」と教えてもらったのです。
『背中を押してもらった気持ちです。世間体は気にせず、子どもの気持ちを尊重したいと思います』
ママも子どもの気持ちを尊重すると心に決めたようですね。
どうしたって世間体は気になってしまうものかもしれません。でも、これから先、長い子供の人生を左右するかもしれない分岐点です。世間体を気にする以上に、子ども本人の思いに耳を傾けながら、相談に乗ってあげることのほうが大切なのでは。人生設計をどうしていくか、親子でしっかり話し合えるといいですね。そうして選んだ学校に無事進学できた時には、子どもが毎日張り切って学校に行く姿を見、子どもに決めさせてよかったと思えるのではないでしょうか。
文・こもも 編集・blackcat
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