<幼い子と災害避難体験:台風前⇒避難まで>防災準備怠ってた【第6話まんが】#ママの災害日記 前編
前回からの続き。ある年の出来事です。これまでにない大型の台風が東京に上陸すると報道されました。私の住む地域には一級河川が流れており、それに伴う支流もいくつか流れています。自宅はハザードマップに入るか入らないかの場所です。「すごい台風がくるらしいね」「100年に一度だってね」「何を用意したらいいんだろうね?」ママ友たちとこんな会話をして、のん気に構えていました。
すでに近辺で手に入る防災食や防災グッズには限界がありましたが、できる範囲で買い足しました。わが家はキャンプをするので、ランタンや寝袋など、防災に使えそうなものを出しやすい場所へと移動させました。「もし川が決壊したら、床上浸水になるかもしれない……」と心配する一方で「でもまさかあの川がね……」と、思う気持ちもありました。
台風が上陸する日の朝、起きるとすでに外に出られないほどの猛烈な雨が降っていました。上陸は夕方から夜間のはず……。
私:「夕方ピークなはずなのに、朝からこの雨だとやばいよね」
夫:「うん、避難もあるかもね。準備しよう」
避難を想定し、家族で一階にあるものを上階に運びました。 さらにパソコンやスマホで河川の様子を映したライブカメラや川の水位をチェックし、SNSでも情報を集めます。(自治体のX(旧Twitter)はリアルタイムで情報が更新されていて役立ちました)
そして夕方近くなり、防災アプリやネットからの情報をチェックすると、川の水位はどんどん上昇しています。
「まさかうちが避難するような事態になるなんて」と自分の身に起こっていることを不思議に思ったことを覚えています。不安な気持ちを抱えたまま、避難所に向かったのでした。結果的にわが家は大きな被害はありませんでしたが、災害準備について考える貴重な体験となりました。
【後編】へ続く。
原案・編集部 脚本・rollingdell 作画・べるこ