【前編】義妹の結婚の条件が「奨学金の完済」。うちの旦那に返済を肩代わりさせてでも結婚に踏み切ろうとしているけれど……?
大学で学ぶには多額のお金がかかるので、進学するときに奨学金を利用する人は少なくありません。奨学金は経済的な理由などで入学金や授業料などを支払うことが難しい学生に、必要な資金を支給してくれる制度です。大きくは給付型と貸与型に分けられ、後者は卒業後に返済するタイプ。その貸与型奨学金の返済についてあるママが、揉めごとに巻き込まれているようです。ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。
参考:独立行政法人日本学生支援機構「JASSOの奨学金とは」
『結婚間近の義妹がいます。義妹は大学のときに奨学金を借りています。結婚相手のご両親と食事会をしたときに、奨学金を清算してから結婚しましょうと言われたそうです。義兄と旦那も奨学金それぞれ400万円借りていて、それは義両親が完済しています。義妹も400万円を借りて、200万円はすでに義両親が返済しています。でも義両親が残り200万円を返済するのが難しくなり、旦那に立て替えてくれないかと言ってきました。私は口約束で立て替えるのは反対で、貸すことになった場合は旦那の独身時代の貯金から出すことを条件にしました。旦那は立て替えたくないと言っていますが、義妹から泣き付かれています。みなさんならどうしますか?』
奨学金400万円のうち、おそらく連帯保証人になっていたと思われる義両親が返済済みの200万円を差し引いた残り200万円に関して、ママの旦那さんが立て替えのお願いをされています。200万円というと高額ですし、いくら立て替えと言っても簡単に承諾はできませんよね。実の妹の奨学金とはいえ、旦那さんも渋っているようです。そもそも奨学金の立て替えの話になったのは、婚約者の両親から「奨学金を返してから結婚」という条件が出されたから……。
親なら誰しも借りたお金の返済を終えていない相手と子どもを結婚させたくないと思うもの
義妹の婚約者の親の「奨学金を返してから結婚」という意見には、賛否両論だと思います。「そんなことを言うなんて、ひどい親!」と感じる人もいるでしょう。でも筆者としては、この意見は当然だと思います。筆者にも子どもがいますが、もし結婚するとなったときに相手に借金(それが奨学金の返済であっても)があったら、ちょっと考えてしまうと思います。理由は主に2つです。
お金のことはクリーンでいて欲しい
結婚をするのであれば、奨学金のみならず、お金などの貸し借りをしているのなら全部片付けてからにして欲しい気持ちがあります。トラブルの小さな火種があって、万が一それが大きくなってしまったら、将来的にわが子にも被害が及ぶかもしれません。まずは全部返済してからにしてと願うのは、親なら当然ではないでしょうか。
息子が奨学金(借金)を支払うのはなんだか納得できない
わが子の結婚相手に奨学金や借金の返済が残っていると、それをわが子も一緒になって返していくことになる可能性があるのも心配です。たとえわが子がそれを承知で結婚しようとしているとしても、なるべくならそれは避けてほしいと思いますし、そんなことで頼られることは悔しいと感じてしまいます。それはひとえに自分の息子にお金の苦労をさせたくないからです。
ここで手を貸すべきなの?第三者が返済すると贈与税がかかる?!
奨学金の肩代わり、税金がかかることもある
今、義妹の目の前には奨学金の返済をどうするかという問題が立ちはだかっています。いちばん手っ取り早い方法として、自分の兄(ママの旦那さん)に代わって返済してもらおうと考えたようですが、結婚問題とは別に考えても、それはおすすめできません。なぜなら奨学金はたとえきょうだいであっても第三者が代わって返済してしまうと、贈与税が発生するからです。旦那さんからすれば、妹が返済に困っていれば助けてあげたい気持ちもあるでしょうけれど、このような税制上の問題もあるため、今回の依頼は簡単に引き受けないでおくのが得策です。
今後起こり得るお金の問題もある。自分たちで対処できるようにして欲しい
結婚をすればマイホームの購入や子どもの教育資金などお金がかってきます。その度に親やきょうだいに頼るのは考えものですよね。お金のことで大きな揉め事になることもありますから、今のうちから自分たちで解決できるようにしていく必要があるでしょう。では奨学金を義妹自身が返していくためにはどうすればいいのでしょう。
後編へ続く
文・こもも 編集・blackcat イラスト・なかやまねこ
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