<不登校のわが子と歩んだ10年間>母としての葛藤の軌跡【第3話:家を中心に過ごす日々】
前回からの続き。学校に行かないと決めた息子と、家を中心に過ごす日々が始まりました。
息子は結局、小2から中3まで学校に行くことなくほぼ自宅で過ごしました。学校内に設置された通級指導教室、自治体が運営する適応指導教室などを使わせてもらった時期もあります。民間のフリースクールも見てまわりましたが、送迎が必要なことや経済的な面から折り合いがつかず、利用することはありませんでした。
勉強やお友だちとの関係性など、学校でしか学べないこともたくさんあると思います。だからこそ「なんとしても学校に行かせるべき」という考えも理解できます。でも私は「できないこと」に意識を向けるのではなく「今の自分たちにできること」を考えたい。たとえそれが逃げだと言われようとも。
そう言い聞かせながら家族で協力し合って過ごした時間。その中でも頭を悩ませたのは、息子と友だちとの付き合い方でした。
原案/脚本・編集部 作画・よしはな
関連記事
※<不登校のわが子と歩んだ10年間>母としての葛藤の軌跡【第2話:息子がいなくなってしまう】
前回からの続き。2学期の始業式の日。プリントを持って来てくれた先生を見送り、夕食の支度をしていると、突然ドスドスと2階から物音が……。
まるで泥棒が入ったように荒れ果てた息子の部屋。何が...
※<不登校のわが子と歩んだ10年間>母としての葛藤の軌跡【第1話:学校に行きたがらない息子】
※2020年10月11日に公開された記事を再編集しています。
息子、拓也は保育園になかなか行きたがらず、毎朝大泣きして登園していました。今思えばそれがすべての始まりでした。それから私たち家族の長い葛...