高橋ユウ:第4回「親兄弟以外の男性と暮らすのははじめて。当初は習慣の違いに、とまどいも」
2018年10月にKー1ファイターの卜部弘嵩選手と結婚した、モデルの高橋ユウさん。おふたりのなれそめをお聞きした前回に続き、今回は出会いから結婚までのお話です。日本テレビ系列のバラエティー番組『行列のできる法律相談所』内での、公開プロポーズも大きな話題となりました。
「こんな素敵な人に出会うことは二度とない」。結婚への意識は最初から
━━おつきあいをはじめて、どれくらいで結婚を意識するようになりましたか?
つきあったときからです。”こんなに素敵な人に出会えることは、もう二度とない”と本気で思ったので、最初から意識はしていたんですよ。ただとくに覚えているのは、つきあって3ヶ月くらいたったころかな? 彼が試合で負けちゃったんですよ。そのあと彼と会ったときに”こういうときにもずっとそばにいられる人でいたい”という、強い意志みたいなものが湧き上がってきて。それは結婚への強い意識になった気がします。試合に負けたときもそうだし、将来やってくるであろう現役引退の瞬間、それから先……。どんなときもずっとそばで見守れたらいいなと思って。
━━その気持ちは伝わっていたんでしょうか?
伝えました。その瞬間ではないんですけど、車に乗りながらふたりで話しているときに、なんとなく将来の話になって。彼が「俺もいつかは格闘家ではない人生がやってくる」と言い出したとき、「その先もずっと離れずに、そばにいたいなって思うよ」と伝えました。
━━卜部さんも結婚を意識していてくれていたんでしょうね。
そうだと思います。いつからかはわからないですけど、同棲をスタートするタイミングで「同棲って、どう思う?」と聞かれたんですよ。「同棲はその先に結婚があってこそのものだと思うから、そのまま何年も結婚しないのなら私にはできないと思う」と答えました。そうしたら「俺も同じ考えで、同棲は結婚前提のものだと思う。長くそのままでいるんじゃなく、1年くらいで結婚できたらいいと思う」と、言ってくれました。
━━他人と一緒に暮らすことって、大変ですよね。とまどいはなかったですか?
それまで親兄弟以外に男性と一緒に暮らしたことがなかったので、”どうなるんだろう?”というのはありました。別々の環境で育った他人ではあったので、最初は大変でした。
例えばバスタオルとか、私はけっこう何度か使って乾かしておくほうなんですよ(笑)。でも彼は下手すると一拭きしたら洗うくらい、よく取り替えるタイプで。どんどん洗濯機行きになるので、”バスタオルがなくなっちゃう!”って思いました(笑)。コップも、私は同じ飲み物なら気にせずそのまま使うタイプなんですけど、彼は違って。例えばリビングにいるあいだはひとつのコップを使ってくれるんですけど、お風呂に入って出てきたら新しいコップに取り替えるんですよ。シーンが替わるたびに、コップも替わる。
━━洗い物がどんどん増えていきますね(笑)。習慣の違いは、ユウさんのほうが合わせているんですか?
ああ、どうなんだろう? 夫は夫で合わせているところがあると思うんですよ。けっこうガマンしているところもあると思います。私は大ざっぱなタイプなんですけど……。
━━お話をうかがいながら、そう思いました(笑)。卜部さんは細かいことに気がつくタイプなのかな、と。
そうなんですよ。最近知ったことなんですけど、私がいないときに部屋の掃除機をかけてくれていたんです! キレイ好きなので、練習から帰ってきたあとなんかに。「俺がやったんだよ」とは全然言わないので、最近まで知らなかったんですよ。そんなふうにわざわざ主張はしないものの、実は頑張ってくれているところがいろいろあると思います。
想像とは違ったプロポーズ。たくさんの「ありがとう」があった
━━まさに歩み寄りですね。テレビ番組内での公開プロポーズも話題になりましたが、当時その予感はしていましたか?
番組には初出演だったので、”どうしてこのタイミングで私を呼んでくださったんだろう?”という疑問はありました。出られてうれしかったのと、今思い返せばやけにスタッフさんの数が多かったな、というのはあります(笑)。思い返せば、プロデューサーさんもやけにニコニコしていたんですよ。でもまさか彼がプロポーズをするとは思ってもいなかったので、もちろん。
ちょうど試合前の追い込み期間ですごく忙しい時期でもあったので、そんななかに来てくれただけで”ありがとう”という気持ちで、すぐに泣いちゃって。そこから手紙を読んでプロポーズしてくれたんですけど、その日は3段階くらいの”ありがとう”がありました。
━━それまで想像していたプロポーズの形はありましたか?
ひっそりと、さりげないプロポーズをしそうなタイプなんです。あんなふうにたくさんの人がいる前でしてくれたのは、きっと私のことを考えてくれたからだと思います。それを考えると、また”ありがとう”の数が増えちゃいますね。
「素敵なカップル」として大きく注目を集めた、公開プロポーズ。じつはそんな裏話もあったのですね。
次回はいよいよマタニティライフの話題へ突入します。どうぞお楽しみに!
取材、文・鈴木麻子