<妊娠への嫉妬>「赤ちゃんが羨ましかった」嫉妬の裏側に秘めた思い【第3話まんが:ママ友の気持ち】
前回からの続き。ママ友とはお互いの子どもが赤ちゃんのころからの付き合い。児童館でよく話すようになったのがきっかけでした。初めての育児はわからないことだらけで……本当に大変だった。でも……。
2人でよくLINEで、相談しながら(適度に愚痴を吐きながら)頑張っていたのです。
そして子どもが大きくなり、ある程度手がかからなくなってきた頃、よく声をかけられるようになりました。その内容は「子どもは1人だけ?」といったことばかり……。
「きょうだいがいないとかわいそう」「早く2人目を産まないと、体力持たないよ!」もう2人目アドバイスにはうんざりです。思わず私が口にした言葉は。
「うちは一人っ子主義で2人目は考えていません」周りへの対策のために口にしていた言葉ですが、今思えば自分で自分を納得させるためでもあったと思います。……しかし本音は真逆でした。周りの言葉にも、自分の言葉にも追い詰められる日々……。
私も旦那も本当は2人目が欲しかった。本当に欲しかった。でもなかなか授かることができず……。そんな矢先。「私、2人目ができたの!」と嬉しそうに報告するママ友の姿がありました。
もうまともにママ友の顔が見れませんでした。喜ばしいことなのに……「おめでとう」と言うことができない私。それからはママ友と距離をとるようになってしまいました。大人げないのは自分でもわかっていたのです。でもそうしないと自分が壊れてしまいそうでした。ママ友とは挨拶はするけど、あまり関わらないようにしました。お腹が大きくなるママ友に会いたくなかったというのもあります。私こんなに冷たい人間だった……? 何もかも嫌になりました。
数ヵ月後「無事出産しました」というLINEがママ友から届きました。グループLINEでも盛り上がっている様子を虚しい気持ちでみていました。数カ月後……
そのまま「おめでとう」も言えずにさらに数ヶ月が過ぎたころ、娘と買い物しているときにママ友を見かけた。抱っこ紐に下の子、上の子の手をつないで歩いている。大変そうだな……やっぱり子どもが2人もいると。
するとママ友がその場に力なく座り込んでしまった。(え! 何……どうしたの!?)そう思うと同時に、私はとっさにママ友のもとへ駆け寄っていました。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ