子育てしにくい世の中だと嘆くママ。トラブルから子どもを守ることより大切な心構えとは
子育てをしていると子どもが関わるトラブルに遭遇することがあるかもしれませんね。ママスタコミュニティには子育てで悩みを抱えるママからの投稿がありました。
『自分たちが子どもだったときはこんなに息苦しい世の中じゃなかったよね。今はうるさくて、神経質なママが多すぎる。それに気を使わなきゃいけないと思っている自分が本当にしんどいよ。しつけは最低限するけど、子どもは次から次へとトラブル起こしてくるし……。最近はいたちごっこみたいで、子育てに自信がなくなってきた。子どもに毎日、あれはするな、これはするなって言ってばかり。私がもっとしっかりしていれば、トラブルも未然に防げるんだろうなぁ。子どもに申し訳ない……』
投稿者さんは現在の子育て環境に息苦しさを感じているようです。子育てに自信がなくなっている投稿者さんに対して、ママスタコミュニティを見ているママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。
神経質、過保護な親が増えたのはなぜ?
『本当に昔とは変わったよね。私の小さい頃は子どものけんかに親は入らない、とか先生に叩かれても親が出てくることは無かった。なんだったら「悪いことしたら叱って下さい!」って親が言っていた時代だった』
『子どもが少なくなって、子どもにかける時間が長くなったんじゃない? 子だくさんママは、そんなに口うるさく言わないんじゃない?』
『子どもに完璧を求める人が増えたんだろうね。1回でも子ども同士がもめたらアウト、親が出てきて関わる、みたいな。子どもなんて失敗して成長するのにね。「あなたが子どもの頃は、そんなに完璧だったの?」って聞きたいよ』
『神経質ではなく、むしろマナーを守りトラブルも未然に防ごうとする人が増えたんじゃない? 情報も多いし、自分の行動が正しいか世間の声を参考にすることもできる』
投稿者さんのコメント受け、ママスタコミュニティのママたちは「神経質で過保護な親が増えた理由」について考えてくれたようです。ママたちが言うように、育てる子どもの数が少なければ、必然的に親が子どもと関わる時間は増えそうです。またトラブルは避けた方が無難ですが、そのせいで子どもへの口出しが多くなってしまうのも理由のひとつかもしれません。子どもは失敗して成長するとのコメントにあるように、失敗を経験するからこそ得られるものもあるでしょう。子どものためを思い、何事も経験と割り切ってどっしりと構えることも必要かもしれません。
現代よりも昔の方が子育てしにくかった?
『昔の方が子育てしにくかったと思うけどな。同居家庭も多く、義母が見てくれることも多いけど母親なのに子育てを自分の好きな方針にできなかったり、今ほど子育て支援センターもないし、インターネットもなく、誰かに悩みをいう場所もなかった。自分たちが子どもだったときは母親の苦労を知らなかっただけだよ。地域や義親と仲良くしてたら、「あぁ、あそこの子だなぁ」って多めに見てくれたり、地域の目で優しく守られてたんだなぁって今ならわかる』
『どうなんだろう……。正直なところ、子育てしにくいと感じたことはない。昔の母の方が真面目に専業主婦をやっていた気がする。私なんて子どもとママ友とかと遊んでばかりで、子育てと言いながらあちこちお出かけで気楽だなーとか思ってたわ。母は義実家と同居で自由な時間とか全くなかったっぽいので』
『昔は今よりやることが多かったから干渉できなかったけど、今はやってくれることが多くなったから(家電とかがね)子どもに干渉しやすくなったってだけじゃないの? 朝から晩まで家事に追われるのと、今とどっちがいい? って話。今も昔も子どもに関心があるって親ごころは変わらないよ。優先順位が変わっただけ』
『自分が子どもの頃は、子どもだったから知らないだけで親はいろいろあったのかもしれないよね。親になったから分かるってことは多々あるから』
現代の子育て環境を憂うママたちとは対照的に、昔のほうが子育てしにくい環境だった、と話すママも。祖父母と同居する家庭が多かったことから、ママ主導の子育てはできなかったのではないか、とのコメントがありました。また今のように便利な家電製品もなかったので、昔は子育てをしたくても家事に追われて思うようにできなかったのかもしれませんね。現代でも昔でも子育てのしにくさは少なからずあったと言えそうです。
子育てしにくい世の中だと感じても……
『あれするな、これするな、ではなくて。こうするといいよ、なぜならこうだから、と前向きな理由を教えてあげると良いです』
『他人に厳しくて自分に甘い人が増えたからね。義務を果たさず権利だけ主張する人の多いこと……。でもそういう人たちが今度世の中の中心になっているわけだから、合わせて行かなきゃなのかなって思おうとしているところ』
『私も子育て自信ないよ。最近はあきらめることもあり、ちょっと放置気味。でもありがたいことに、わが子は健康な身体で毎日元気に学校行っている。できることは子どもがつまづいたときに早めに気付いて、そのときに対処するしかないなって思うだけ。トラブルはよく分からないけど、未然に防ぐといっても一生守れるわけじゃないしね』
昔と比べると親が子ども一人にかけられる時間が増えた、と感じているママは少なくないようでした。良かれと思う親心から親が子どもに対して過干渉になっているのではないかという背景が、ママたちからのコメントで見えてきました。子どもが小さいうちは親の目が届く範囲でトラブルを回避できそうですが、成長したらそうはいかないこともあるでしょう。子どもが親の手を離れたときに一人でトラブルを回避・対処できるよう何事も経験させることも必要なのかもしれません。
子どもをトラブルから守ろうするのは親として自然な行動ですよね。しかしママたちからのコメントにあったように、良いことも悪いことも経験しないことには人は成長しないでしょう。経験不足から危険を察知できなかったり、対人関係がうまくいかなくなったりすることも考えられます。たとえトラブルに遭遇したとしても対処法が身に付くよう、親として柔軟に導いてあげたいですね。
文・子持ち鮎 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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