妊娠していることもあり、子どもに対してイライラしっぱなし。怒られてばかりの子どもへの影響が心配……
子育てをしていると、子どもの言動についイライラして怒ってしまうこと、ありませんか? でもあまりそれを続けていると、子どもの心に変に作用してしまわないか心配になることも……。あるママさんもずっと子どもに怒っているので、子どもへの影響を気にしています。ママスタコミュニティにこんな投稿を寄せてくれました。
『妊娠中ということもあるのか、イライラしてしまい小1の息子をすぐ怒ってしまいます。洋服を前と後ろで逆に着ていたり、靴下を履くのが遅くて怒ったり。1年生ですごく頑張っているし、こちらも怒ったことを後悔してすぐに謝りますが、怒られてばかりで育つと将来どうなりますか?』
妊娠中であることも関係しているのでしょうけれど、些細なこととわかりながらも、ことごとくイライラしてしまう様子がうかがえます。怒っては後悔し、怒っては後悔し……の繰り返しなのでしょう。
ママたちが意見交換をする場、ママスタコミュニティのママたちはどう考えるのでしょうか。
怒られてばかりの子は、どうなってしまうの?
怒られることに慣れてしまい、行動以前に諦めてしまう……
『私も動きが鈍くて泣き虫だったから、褒められた記憶もないし、怒られてばかりだった。多分何をするにも諦め癖がつくと思う。楽で簡単なことしかしなくなる』
『なんでもかんでも小さなことに怒ったり、親の感情にまかせて怒鳴り散らしたりするのは、子どもの自己肯定感が下がる。それに何度も間違いをするのは、怒られ慣れているのもあると思います』
あまりに怒られてばかりいると、「どうせ褒めてもらえない」「評価してもらえない」という諦観が芽生え、そのうちにやる気を失い、怒られること自体に慣れてしまうのではという指摘がありました。また最初から「どうせ無理」と考えて、自分の考えを発しなくなったり、難しいことや新しいことに挑戦しなくなったりする可能性もあるようです。
「怒られないかどうか」を基準に行動。やりたいことがわからなくなる…
『行動するときには、まず「怒られないか」を考える。いいか悪いかではない。基準が怒られないかのみ。そこに自分の意思は入らない。常に人の目を気にしている。自分では物事を決められない。怒られるかもしれないから。これは怒られて育った私の末路。アラフォーになってもコレだから、本当に気をつけて』
自身の経験からこうコメントしてくれたママがいました。何をするにしても「怒られないように、怒られないように」と人目を気にしながら行動するクセは、年を重ねた今でも抜けないのだそうです。本来であればシチュエーションごとに「いいか悪いか」「自分が楽しいか楽しくないか」「したいかしたくないか」などで物事を判断しますよね。でも自分の意思よりママさんが怒らないことを優先してばかりだと、そのうち本当にやりたいことがわからなくなってしまうのかもしれません。
自信をなくし、自暴自棄に。終始不安に駆られるということも……
『「どうせ何をやっても無駄。どうせできないし」と自暴自棄になったり、非行に走ることもある』
『自分に自信がなくなるよね。絶対に合っていると思うこともない。常に不安な感じ』
怒られることは一端では「否定されること」にもなります。否定され続ければ人は自信を持てなくなることでしょう。認められたり、褒められたりする機会が少ないことで、常に不安を抱えるようになるケースがあるとのことです。
他でストレスを発散するようになる
『外で発散するようになるよ。いじめとか』
『義妹の子どもが怒られてばかりなんだけれど、親の前では顔色をうかがっていい子ちゃん。怒られないとわかっている祖父母や私たちの前では滅茶苦茶だよ』
怒られるとわかっているママさんの前や家庭内では素直でいい子でいるかもしれませんが、その分、他の場所ではストレスを発散しようとするかもしれません。それが他の子へのいじめ、暴力などに繋がる可能性もありますね。実際に親と祖父母の前では態度が全く違う子どもの話をあるママさんがしてくれています。
ママさんが心がけるべきことは?
子どもを怒らなくてすむような環境を整える
『もしも時間がないせいなら、準備の時間を早くして間に合うようにしたら?』
『スムーズに支度ができる環境を親が作るべき。できないことを怒るのはもってのほか』
ママさんの場合には、子どもが洋服を後ろ前に着てしまう、靴下を履くのが遅いといった些細なことでイライラしてしまうそうです。もしかして時間的な余裕がなく、間に合わないとか時間が足りないといったことから焦ってしまっているのでしょうか。でも子どもは準備に時間がかかるものです。ですからあらかじめ準備を始める時間を早めてはどうでしょう? 余裕ができれば子ども自身も注意を払いながら洋服を着ようとするかもしれませんし、ママさん自身は、子どもの行動が多少のんびりでも逸る気持ちを穏やかにできるのではないでしょうか。
教えることはちゃんと教えて、できるようになる時期をじっと待つ
『躾など教えるべきことは根気強く穏やかに何度も言って、その子ができる時期を待ってあげるのが親の仕事だよ』
ママさんのお子さんは小学1年生ですから、1人でできないこともまだまだたくさんあるでしょう。それを厳しく怒るのではなく、「こうすればできるよね」と丁寧に教えてあげたり、正してあげたり……。そんな風に向き合えたらいいですよね。すぐにはできるようにならないかもしれません。それでも見守り、腰を据えて待ってあげることも親の役目といえそうです。
ママさんはまだまだ挽回できる!子どもをたくさん褒めてあげて!
『その子の性格もあるし、イライラするのはすごくわかるけれど、まだまだ7歳くらいでしょ! 大丈夫! これからたくさん褒めてあげて! なかなか難しいところでもあるけれどね。頑張ろう! 子育て!』
妊娠中でイライラしてしまうママさんの気持ちはよくわかりますが、お子さんはまだ小学1年生です。「できないこともたくさんある」「それがふつう」と認めてあげてしまうと、ママさんの気持ちも楽になるかもしれません。
お子さんには褒めてあげたいところもたくさんあるはずです。体調が思わしくない時期や、忙しいときなどにはどうしてもマイナス面が目についてしまうのでしょうけれど、少し視点を変えて、お子さんのいいところを探してあげてください。例えば「1日に10個はお子さんのいいところを褒める」とノルマにしてしまうのです。それを繰り返すうち、いずれは自然にお子さんを褒める機会が増えてきて、1日に何回もお子さんを褒めてあげたくなるかもしれません。お子さんもママさんから褒められるのを待っているのではないでしょうか。小さなことでもいいので、優しい言葉がけをしてあげられるといいですね。
文・こもも 編集・blackcat
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