漢字ドリル返却時、先生からひどいダメ出しが。傷ついた息子にかけたい言葉とは……
小学生の子を持つ親にとって、悩まされることのひとつであろう「宿題」。あっという間に終わらせてしまう子やのんびり時間をかける子、なかなかはじめられない子など、宿題に取り組む様子はひとりひとり違うことでしょう。ママスタコミュニティに「先生のひと言によって、宿題に対するモチベーションが下がってしまった」と話すママから、こんな相談が届きました。
『小5の息子。漢字ドリルを頑張ったのに、先生に「とめ・はね・はらいができていないから、だめ」って返されたようです。漢字を覚えるのが好きで、辞典を買ってすすんで勉強していたのだけれど、「こんな雑な書き方でそうは見えない。漢字が好きって言うけどさ、どうせ本当は家でゲーム三昧なんでしょ? 分かるよ」と先生に言われたらしい。思いっきりプライドを傷つけられた息子。
先生の言葉に負けず、これからも漢字を上手く書く練習を続けるべきだよね?』
漢字ドリルや算数ドリル、プリントや音読など、子どもたちにとって得意な宿題もあれば苦手な宿題もあるはずです。得意な宿題を一生懸命取り組んだ投稿者さんの息子さんは、先生からプライドを傷つけられるような言い方をされてしまったようです。
プライドを傷つける言い方はNG!こんな伝え方をしてほしかった……
『とめ・はね・はらいは大事だけど、言い方が最悪だね』
『なにその先生。教師が言う台詞じゃない!』
『その先生、何かイラついているのか八つ当たりしてない? お子さん、かわいそうに……。そんな言い方しないで、褒めたあとに「惜しかったね、もう少しここを頑張ってみよう!」とか言えなかったのかな?』
『連絡帳を書くとき、親でさえ正確には書いてないわ。大事なのは重々承知だけど、子どものやる気を削ぐような言葉は使って欲しくなかったね。導いてくれと思う。私は存分に投稿者さんのお子さんを褒めるよ!』
まずママスタコミュニティのママたちが反応したのは、先生の言い方。子どものプライドを傷つけるような言い方ではなく、頑張りを認めた上で導いてほしかったというコメントが届きました。正しいことを教えるだけではなく、励ましたり子どもたちのやる気をそがないようなアドバイスをしたりすることも先生の役割のひとつだと感じているようです。そのような理由から、今回の先生の言い方はNGだと判断したのでしょう。
注意されるのは仕方ない。とめ・はね・はらいは大事なこと!
先生の言い方はよくなかったと判断したママたちですが、注意された内容については間違っていないと感じているようです。
『漢字をきちんと覚えることは大事』
『下手だけど丁寧に書いている子と、適当に書いている子って分かるんだよなー。とめ・はね・はらいができていないと、テストでもだめじゃない?』
『うちの子が汚い字のまま提出しようもんなら、担任より先に私が同じようなことを言っているわ。「当然のことを言われて不貞腐れるな」「言われたくないならきちんと書け!」と』
『先生は、とめ・はね・はらい込みで漢字を教えているから、できていなければ注意されるのは仕方ないよ。漢字が好きなら、なおさらしっかりしないとっていう先生の言い分もわかる。とめ・はね・はらいをやってなかったのは事実』
ママたちのなかには、先生と同じようにとめ・はね・はらいが大事だと感じている方もいるようです。宿題の丸付けをする際も厳しくチェックしていると話してくれました。
また投稿者さんのお子さんのように、先生から厳しくチェックされたことのあるお子さんのママからもコメントが届きました。
『娘が小3のときの先生がすごく厳しかった。漢字ノートは毎回どこかしら直しが入っていて、学期末にはドリルの細かいところ全部やり直し。「中心線から少しズレてるからダメ」と言われ、泣きながら宿題をやっていたわ。でもプライド傷つける言い方はされなかった。一学期後半に初めて漢字ノートに花丸をもらって、娘が帰ってきて速攻見せてくれたとき、私も泣きそうだった』
こちらのママのお子さんは、泣きながら宿題をやっていたとのこと。先生の言い方が的確で、見守るママの姿勢が励みになったことで成長できたのかもしれませんね。
中学生ママからもアドバイスが……
どうやら、とめ・はね・はらいが身についていないと中学生になってからも困るようです。
『中学校に行けばノート点というものがあり、字が汚いと注意もされずに点数が悪いままだよ』
『高校受験やテストなどでは、字のバランスがおかしくても「はね」ができていれば正解。上手な字でも「はね」ができていなければ不正解になることもある。小学生の今からでも意識した方がいいよ』
とめ・はね・はらいができていないとテストで不正解になってしまうこともあるようです。もしそれが受験だったら……。「宿題」のうちに、しっかりと意識しておきたい大事なことなのですね。
子どものモチベーションが下がったら、ママはどう対応すればいい?
『悔しいけど、今度は丁寧に書いて見返してやろう』
『先生のコメントは最低だと思うよ。だけど負けずに頑張るべきだと思う。必ず自分のためになるから』
『自分だったら、「次は見返してやろう!」と励ます』
『先生の言い方は腹が立つな。同じことを言われたら子どもだけじゃなくて、きっと私も悔しい。私なら言われたところ全部直して、これからもそういう指摘されないように自分も一緒に見てあげるようにすると思う。投稿者さんの息子さん、負けずに頑張れ!』
「これからも上手く書く練習を続けるべきだよね?」と投げかけた投稿者さんに、「先生を見返してやろう!」との前向きなコメントが届きました。投稿者さんの息子さんが漢字が好きという背景も含め、このままモチベーションが下がってしまうのはもったいないと判断したのでしょう。
先生とママ、それぞれの役割とは……
先生のひと言によって、宿題に対するモチベーションが下がってしまった投稿者さんの息子さん。宿題に関係のないゲームの話を出し、お子さんのプライドを傷つけた先生の言い方には疑問が感じずにはいられません……。
もし一生懸命がんばっている我が子が、心ない言葉で先生に否定されたら心穏やかにはいられませんよね。しかし漢字に限らず、教えたことができていないことを注意することは先生の仕事です。もしそのことでお子さんの心が傷ついてしまい、先生からもフォローがない場合は「あなたがちゃんと頑張っていること、ママは知っているよ」と声を掛けてあげるのはいかがでしょうか。宿題を一生懸命取り組む子どもたちの姿を見ているママの言葉は、お子さんにとって一番の励ましになるのではないでしょうか。
今より自信を持って「漢字が好きだ」と言えるよう、先生の言葉に負けることなく頑張ってほしいですね。
文・荻野実紀子 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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