<母親の不倫>【後編】元同級生と6年の不倫関係。離婚したその日に彼の家に行ったら……
彼に「今日会える? あなたの家の近くにいるんだけれど」とLINEをしたものの既読がつかず、彼の部屋まで言ってチャイムを押すことにしました。
しかしいざチャイムを鳴らすと「は~い」とインターホン越しに声がしたのは女性の声。
「……○○くんの友達です、○○くんはいますか?」とっさにそう言うと、女性は「今、彼はでかけています」と玄関を開けて対応をしてくれました。
(この女性は一体だれなの?)
不安で心臓がバクバク言っていたのですが、勇気を出して「失礼ですが……○○さんの彼女さんですか?」と言うと「そうですけど……」の返答。
頭が真っ白になり「私は中学校の同級生の○○です。用事があったのですが、それではスマホに連絡してみます」と言ってその場を立ち去るのが精一杯でした。
私はもう旦那と子どもの元には戻れないのに……。
怒りと信じられない気持ちで彼に何度も何度も電話をして、やっと彼が電話に出ました。
「いま、あなたの家の前に居る! あの子は誰!? 今すぐ来て!」
彼は大きなため息をついて電話を切り、1時間ほどで家の前に到着しました。
いわれてみれば、ホテルやデートのお誘いの連絡はほとんど私からで、私の方が経済的に余裕があるということで毎回支払いは私が出していました。
6年の間に彼からデートに誘ってくれたことも奢ってもらったことも片手で数えるほどしかありません。
「結婚しているから後腐れがなくていいと思った。でもこうなったらもう面倒だから。慰謝料とか面倒なことになったら困るから、もう2度と会いに来ないで、連絡もしないで」
そう言って「ごめんね」と去っていく彼を見て、私は旦那と子どもとのささやかな幸せの日々を思い、絶望に打ちひしがれました。
もう2度とそんな日は戻ってこないのに……。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・猫田カヨ