2020/06/22

【後編】特別定額給付金の使い道をめぐって義父と大バトル！家を飛び出し車中泊中。

特別定額給付金の使い道_後編
義父が建ててママさんたち夫婦が家賃3万円を払いながら住んでいる家の畳を、特別定額給付金で直すと言い出した義父。他の使い道を考えていたママさんは、義父と大喧嘩、さらには義母や義姉、旦那さんも味方になってくれず、家を飛び出して、車中泊をしているそうです。そもそもなぜそこまで頑なに畳の張り替えを拒否するのでしょうか。

こちらの都合を考えず自分の要望を押し付ける義父への反発心

『畳のお金は、特別定額給付金以外からでも払えるのでそれは払いますが、今すぐ直すのが嫌なんです。それは自分たちの都合で直したい。そのように話したら喧嘩になりました』

ママさんは畳を直すこと自体は問題とは思ってないのですが、タイミングが今ではないと考えています。ママさんたちはお金も貯めていますし、計画を立てて進めていこうとしているのですが、義父は今すぐに畳を張り替えたいのでしょう。ここに意見の食い違いができてしまったようです。

『畳代が払える、払えないの問題なの？　義父がママさんの家族を思い通りにしようとしてることが問題なんじゃない？』

ここであるママから、根本的な問題について指摘がありました。問題はいつ畳を直すか、その代金をママさんと旦那さん分の特別定額給付金から払うかどうかではなく、お金の使い方を指示するなど、そもそも義父がママさんたちをコントロールしようとしていることが問題ではないでしょうかというのです。

過去に義父が原因で体調を崩したことも

もともと来年には畳を取り替えようと思っていたのだから、それが1年早まってもあまり支障はない気がします。貯金もあるようですから、金銭的な問題でもなさそうです。それなのに義父に対して家を飛び出すほどに反抗してしまうのはなぜなのでしょう？

『私はもともとはこのようなきつい性格ではありませんでした。どちらかと言うと全く発言ができなくて悩んでいたくらいです。実は以前、義父の突然のひらめきで、家を直したことがあり、その時には文句など言えない状況でした。その際全てのお金はうちで払って、義父にも業者を紹介してもらったお礼を渡しました。あるとき限界がきてしまい、笑うことも泣くこともできなくなり、食べることもできなくなりました。その後治療で治りましたが、それからはあまり感情がなく、思ったことをはっきり言ってしまうようになりました。今回の畳の件も、そんなに怒ることではないと頭ではわかってるのに、もう歯止めが効きません。もう少し笑顔で穏やかに言えたらいいのですが、いつも力が入って無理です』

ママさんは過去に義父の勝手がもとで、心身が疲弊してしまい辛い時期があったそうです。治療までした結果、今度は思ったことをオブラートに包んで言うことができなくなってしまったということのようですね。

『もっと体を壊す前に旦那さんと話し合って、とりあえず賃貸でも借りたらどうかな？』

ママさんがまた辛い思いをすることになってはいけません。まずは旦那さんとよく話し合うことが必要でしょう。今現在旦那さんは義父の味方になってしまっていますが、ママさんが自分の気持ちを正直に話せば、わかってくれるのではないでしょうか。

今回は敢えて義父のやりたいようにしてもらうことに

ママたちから意見が寄せられる中で、ママさんも結論を出したようです。

『皆さんありがとうございました。今回は直ぐに畳を張り替えることにします。義父がいきなり工事を始める（代金はこちら持ち）と言い出すと、お金のことより、私の自由な時間が拘束されるのと、私だけではなく娘が勉強していてもお構いなしなので辛いです。しかも業者を呼ぶならまだいいですが、義父が自分で資材を買ってきて直したりします。その資材料金も暗黙の了解で私たちが払います。義父が何か始めると言い出す度に蕁麻疹と全身の震え、過呼吸などが起こります。そして義父にやめて下さいと無意識にきつく言ってしまうようになりました。初めはこんなことはなく素直に従っていたのです』

ママさんも結婚した当初は義父に対して反抗的な態度は取らなかったそうです。でも義父の勝手なふるまいが過度なストレスとなったのでしょうか、不調を覚え、義父に厳しい言葉を言うようになってしまったようですね。

義父とこれ以上ぶつかり合うことを避けるためか、結局ママさんは今回はすぐに畳を張り替えるほうを選択したそうです。旦那さんとの離婚についての言及はありませんでした。それであればこれからも義父との付き合いは続きます。旦那さんに体調不良のことなど含めあらためて話してみて、何かあるときには守ってもらうのも方法の1つでしょう。もしくは今回のように辛くなったら、気持ちのままに家を出て心身を休めるのもいいかもしれません。ママさんなりの逃げ道をいくつか作っておくことが必要かもしれませんね。

文・こもも　編集・blackcat　イラスト・Ponko