子どもが転んだときに「痛かったね」と声かけするのはNG?わが家流の声かけは?
転んだときにすぐ泣き出してしまう子どもと、ケロリとしている子ども。その違いは子どもの性格かもしれませんが、ママがどんなふうに声かけするかでも違いは出てきそうです。親としてありがたいのは、どちらかといえば後者のほう。なだめたりあやしたりする手間がなく、スムーズに次の予定に進めるかもしれません。
転ぶとすぐに大泣きする3歳の娘さんを持つママから、ママスタコミュニティに疑問があがりました。「どんな声かけをすれば、泣かなくなりますか?」
寄り添うまで大泣きする娘。ほかの子たちは平気そうなのに……
『ママ友の子どもたちは転んでも出血するレベルでないと泣かないし、すぐに起き上がり何ごともなかったようにしています。うちの娘は、私が寄り添うまで大泣きです。娘が転んだときは「(明るく)大丈夫? (心配そうに)痛かったよねぇ。もう大丈夫だよ〜」などと言っています。大げさなのはよくないと思い、なるべく心配そうな声は出さないように注意しているのですが、泣き止まず結局抱っこ。来春から幼稚園に通うのですが、不安でたまらないです』
たくさんのコメントが集まりましたが、なかには「大丈夫?」「痛かったね」の言葉がよくないのでは、という声もありました。
『ダメね。そうやって声をかけると、子どもが「これは大変なこと」って思い込んでしまう。だから大泣きするの。私は「そのくらい大丈夫でしょ~。はい、起き上がって! 痛くない、痛くない!」って感じ。転んだくらいじゃ、手を貸さないよ』
『「かわいそう!」とか、子どもの不安をあおるような言葉を言ってはいけません。「大丈夫!」が一番』
『親が「痛かったねぇ」なんて言ったら、「痛かった!」って泣くに決まっているじゃん。必要以上に「大丈夫?」って言うのもいただけない。つまづいて転んだだけなら、放っておくのがよいかと。頭を打ったり流血しているのでなければ』
ママがあまりに心配そうにすると、子どもが「これは大変なことなんだ」と思い込んでしまうという意見です。
「痛かったね」子どもの気持ちに寄り添うやり方もある
一方「投稿主さんの声かけでOK」というコメントも、同じくらいありました。
『投稿主さんの声かけで、よいと思うよ。まだ3歳なんだし、泣いたってよいよ。その年齢から泣くことをガマンさせていたら、なんでもガマンして自我を出せない子になっちゃうよ』
『成長すればプライドも出てきて簡単に泣けなくなるだろうから、今のうちはよいんじゃないの? 「泣くな」とか「痛くない」とかそんな教育をしているから、日本人はSOSが出せないってテレビでやってたわ。今どき、武士じゃないんだからさ』
ママにとっては面倒で手間がかかる対応かもしれませんが、小さなころは思い切り甘えさせてあげてほしいという意見です。さらにはこんなコメントもありました。
『うちの子が小さかったころ、児童心理士さんに「転んで痛いのに母親が”痛くない”と言うと、子どもは混乱します。”痛かったね”と子どもの気持ちを代弁してあげると、心の痛みもおさまりますよ」と言われたよ。だからうちは転んだら「痛かったね。でも起き上がれてえらいよ」と言っていたよ』
『昔は「大丈夫、大丈夫。泣かない、泣かない」って声かけするのがよしとされていたみたいだけど、最近は気持ちに寄り添うほうが子どもの心によいとされてるよ。だから投稿主さんの声かけでよいと思う』
『自己肯定感を損なわないように、「痛かったね~」と言う。「痛かった」「怖かった」「びっくりした」という事実に寄り添ってあげる。それだけで十分だそうだよ。「そんなの痛くないよ」とか「大丈夫、大丈夫」は絶対言ってはいけないワードだって聞いた』
時代によって主流となる子育て法が変化することもあります。「痛かったね」「大丈夫?」と寄り添ってあげるやり方のほうがよいのでは? というママたちの意見も見られました。
『私、子どものころに「痛くない。大丈夫、大丈夫」って言われてイヤだったよ。私が転んで痛いのに、なんでそんなこと言うんだよ! って』
言われる側の子どもの気持ちを代弁してくれたママもいました。
「ナイスずっこけ」「うぇーい!」我が家流の声かけは?
また子どもの性格に合わせて対応を変えてよいのではという意見も。
『その子にもよるんじゃないの? 投稿主さんの子は”甘えたいさん”っぽいから、痛みを心配して共感する今のやり方でよいと思うよ。仁王立ちして「軽々しく涙を流すな、さぁ立て」なんて言っていたら、性格がゆがんじゃうよ(笑)。大きくなっても転んで泣いている人なんていないんだから、そんなに心配しなくても』
『性格だよ! うちの長女は小学2年生になっても、ちょっと転んだだけで大泣きしてる。でも年少の次女は出血しても泣かずに、ケロッとしている。同じ対応をしていても違うんだから』
それぞれ子どもの性格に合わせた「我が家流」の対応がある家庭もありました。ずらりと並べてみましょう。
『「あ! 大丈夫?」と言いながら、ケガの程度をみる。「痛い痛いね」と言いながら、たいしたことがなければ「大丈夫! 強ーい!」。血が出ていたり痛そうなら「痛い痛いのとんでいけー!」って言いながらなでるか消毒とかの手当てをする。最後は「よーし、もう大丈夫! 強かったね! すごいすごーい!」で、遊び出す』
『転んで私と目が合うとちょっと泣きそうになるけど、私が「いけそう?」って真剣な感じで聞くと「うおっし!」となって立ち上がる。”戦場にいる戦士”みたいな小芝居にしていた。で、落ち着いたころに「さっきの大丈夫だった? よく泣かなかったね。すごくない?」とか持ち上げる。ま、本気で痛いときは泣いていたけどね』
『うちは「大丈夫?」くらい。うちの子はどんな傷でもバンソーコーを貼ると一瞬で治ると信じているから、いろんな種類を持ち歩いてる』
『ハイテンションに「おぉ~ぅ! 大丈夫か~ぃ? 立つんだぜ~ぃ!」って言って、気を紛らわせる』
『なるべく淡々と「ビックリしたね! パンパンして!」。やさしく声をかけると、泣くので』
『うちは「ナーイスずっこけ!」って言っている(笑)』
『ひどいこけ方をしたら「お、大丈夫?」って言うけど、ふだんは「うぇーいっ!」かな』
もちろんまず一番に大事なのはケガの有無ですが、たいしたことがないようならユーモアで気も紛らわせる方法もありますね。声掛けの方向性はママによってさまざまでしたが、どの声掛けにもママたちのたっぷりの愛情が感じられました。よく転びがちな年齢の子だけでなく、めったに転ばない年齢になった子のママも「うちはどんなふうに声かけしていたかな?」と振り返ると、なつかしい気持ちになれそうです。
文・鈴木麻子 編集・Natsu イラスト・Ponko
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