<冷酷な中学生?>【後編】子どもに「友だちの親に学校の情報を教えないで」と言われてケンカに
前回からの続き。ママ友から聞かれるがままに、課題や行事などの情報を教えていた投稿者さん。しかし「なんでもかんでも教えるのは相手のためにならない」と主張するお子さんとケンカになってしまったようです。「もう少し友だちに親切にしてあげたらいいのに……」と考える投稿者さんに、ママたちからは「投稿者さんもお子さんの気持ちを考えてあげて」との声が集まりました。
「冷たい」と思うのではなく、お子さんの努力を認めるべき!
『その状況ならなおさらかわいそう。お子さんは冷たいわけじゃなく、いっぱいいっぱいで頑張っていると思う。投稿者さんのほうが子どもに対して冷たいと思うよ。ちゃんと嫌な理由を言っているんだから、受け止めてあげなよ。人の子の心配より、自分の子の心配をしてね』
『投稿者さんのお子さんが苦労したように、友だちにも苦労が必要なのかも。助けてあげてばっかりだと成長しないよ。あなたのお子さんは苦労して努力したから、ちゃんと学校の連絡を聞いて帰ってこられるようになったのではないの? お子さんのそういうできているところ、ちゃんと褒めてあげて』
『お子さんからしたら「自分は特性があっても自力で頑張っているのに、なんで友だちは親任せで私の努力をかっさらっていくの?」ってなるよ。普通学級にいる以上、プリントをなくしたら翌日先生に聞くなり、友だちにお願いして見せてもらうなり、子ども自身がトラブルを乗り越える術を覚えていかないと。「いつまでママが手取り足取りしてあげるの?」と思うお子さんが正解』
『私は投稿者さんのお子さんが正しいと思うから、ちゃんと意見を聞いて寄り添ってあげて欲しい。お子さんも自分なりに葛藤している部分がありイライラしているんじゃない? 投稿者さんのお子さんは自分で頑張って努力している部分を、いとも簡単に親同士で共有し合って頼られて、簡単に情報を得ることができる環境なんて腹が立つよ』
投稿者さんのお子さんが怒るのも無理はないとの意見が並びました。なかには「投稿者さんの行為は、お子さんが頑張って手に入れた成果をやすやすを他人の子どもに与えているのと同じこと」と一見すると厳しく見える意見も……。しかし投稿者さんのお子さんの努力に感心しているからこそ、母親である投稿者さんにもその努力を認めてあげてほしいという気持ちの表れでしょう。「課題を見せたくない」と話すお子さんは決して冷たいわけではなく、正当に自己主張をしているように見えます。
お子さんと話し合った結果……
ママたちの意見を受けて、投稿者さんはお子さんと一緒にゆっくりと話をしたようです。
『障害があっても普通学級にいる以上、進路が心配だし、親として何とかしたいというママ友の気持ちもわかるので協力したいと思ってました。でも人助けにならないというのは本当かもしれませんね。反省しました。みなさんのご意見を聞いて、子どもと話し合い、子どもの気持ちを知ることができました。本当にありがとうございました』
子どもを心配する親心が理解できるからこそ、力になれることがあればママ友に協力をしてあげたかったと話す投稿者さん。純粋な親切心からおこなっていた行為だったものの、本当の意味での人助けにはならないと考えるようになった様子ですね。
『「自力で努力している部分を、親がいとも簡単に相手に譲ってしまっているなんて、子どもとしては腹が立つはず」というご意見がいちばん心に刺さりました。うちの子も楽々と課題ができるわけではありません。提出前の課題を見せるかどうかは自分で決めたいだろうし、時間をかけて仕上げたものを親同士であっさりと共有されたくないですよね……』
また「自分が努力したものを親がやすやすと譲ってしまうのは嫌だ」というお子さんの主張にも耳を傾けることができたようです。お子さんが簡単に課題をこなしているわけではないのを知っているがゆえに、お子さんの気持ちを理解することができたのではないでしょうか。それこそが普段からお子さんのことを気にかけている何よりの証拠でしょう。
最後にママスタコミュニティのママたちから、投稿者さんに対してこのような声がかけられました。
『お子さんと話し合えて、気持ちを話してもらえてよかったですね。親の立場や子どもの立場、親や気持ちや子どもの気持ち……それぞれ違うと思いますが、すれ違わないよう、そして掛け違えないようすることが大事だと思います。相手の親のことは親同士で対処していったほうがいいと思います。うまく行きますように』
「子どもが心配な親心」を持つ親の立場での考え、そして「自我が芽生えたひとりの人間」である子どもの立場での考え。その2つが一致しないことは少なくないかもかもしれません。もしすれ違ってしまったときには、お互いにしっかりと話し合うことが大切なのではないでしょうか。今後も投稿者さんとお子さんがよりよい親子関係を築けるといいですね。
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・ちなちなつ
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