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自粛期間に夫婦仲はどう変化した?「一緒にいられてうれしい」女性が約7割も!

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外出自粛をはじめ職種によってはテレワークがすすめられたりと、夫婦が自宅で一緒に過ごす時間が増えた今の時期。SNS上にはそれゆえの「コロナ離婚」というワードも登場しましたが、「一緒にいる時間が長い」=「お互いのイヤなところが目につく」ということなのでしょうか?

既婚女性を対象にした調査によると、どうも「イヤ」ばかりではなさそうです。

「パートナーと一緒の時間を過ごせるのがうれしい」派が多数

「株式会社CyberOwl」が運営する”お金に関する情報メディア”「マネ会」が行った、コロナ自粛が生活に与えた影響の調査です。全国の既婚女性500名以上を対象にしています。

まず「新型コロナの影響で、パートナーと一緒にいる時間は増えましたか?」という質問に、全体の65%にあたる346名が「増えた」と回答しました。勤め先や職種によって、ふだんと同じように働かなければいけない人も多いでしょう。それを考慮すればまずまず納得のいく数字ではないでしょうか?

「増えた」と回答した人に、「一緒にいる時間が増えて、うれしいですか?」という質問もしています。「うれしい」と回答したのはそのうちの2/3にあたる約67%、逆に「うれしくない」と回答したのは1/3にあたる約32%でした。

気になるのは、それぞれの理由です。
sub1「うれしい」派でもっとも多かった理由は「一緒に余暇を過ごす時間が増えたから(38%)」。次いで「パートナーがより家事(子どもの世話を含む)を手伝ってくれるようになったから(31%)」。時間的な余裕が、ダンナさんの心の余裕にもつながっているようですね。

sub2「うれしくない」派の理由では、「ひとりの時間がなくてストレス(58%)」がダントツの1位に! 夫婦で過ごす時間のほうが好きなのか、ひとりで過ごす時間のほうが好きなのか、これはその女性の嗜好による部分も大きいようです。第2位は「家事(子どもの世話)が増えた・パートナーが手伝ってくれない(23%)」。中には「今までは見て見ぬふりをしてきた、相手の性格に向き合わなくてはいけなくなった」という回答もあったそうです。

この構図……なにかに似ている? そう、まるで旦那さんが定年退職したあとに起こりがちとされる、”熟年離婚”のようです。「うれしくなかった」人は、将来また同じ感情を抱くことになるのかもしれません……。

相手への理解が深まった結果、夫婦仲が両極に?

「うれしかった」派の第2位だった、「パートナーがより家事(子どもの世話を含む)を手伝ってくれるようになったから」。もしかすると、ここが「うれしい」「うれしくない」を左右する大きなポイントかもしれません。

「一緒にいる時間が増えた」と回答した346名に、パートナーが家事を手伝ってくれるようになったかを聞いています。
sub6「もともと手伝ってくれていた」という人は233名と、全体の約2/3。家事を分担している家庭が多数ということは、共働きが多いようです。そしてその約半数の家庭では、いっそう「パートナーが家事を手伝う機会が増えた」と回答しています。
さらにステイホーム期間になって「もともとはやっていないが、手伝ってくれるようになった」と、回答したのも49名。つまり一緒にいる時間が増えた家庭の80%以上が、パートナーが家事を手伝っていることになります。

逆に残りの約20%はふだんもこの時期も、家事を手伝ってくれていないわけですね。「ずっと手伝ってくれていないまま」と回答した46名の半数は、じつは40代以上の女性だったそう。年代が上になるほどパートナーがあまり家事を手伝わない、という構図が見えてきますね。

最後に「この期間で夫婦仲がどう変化したのか?」についても尋ねています。
sub3全体の60%強となる211名は、「変わらない」と回答。次に多かったのは「深まった」という回答です。「すごく深まった」も合わせると約30%が親密になったと回答しています。世間では「コロナ離婚」などとネガティブな言葉だけが広がっているようですが、実際はその逆である夫婦のほうが多いよう。ふだんは忙しくじっくり向き合える機会が少なかった家庭にとっては、この時間がとても有効だったということですね。

一方で、残念ながら「悪くなった」と回答した人がいたのも事実でした。「すごく悪くなった」を合わせた30名のうちで「離婚を考えるようになった」のは、約半数の14名。明暗はっきり分かれた結果は、よくも悪くもこの時期が自分たち夫婦の形をはっきりあぶり出したということなのでしょう。

「家事を手伝ってくれない」が「夫婦仲が悪くなった」とイコールかどうかはわかりませんが、どこかで重なっている可能性はありますよね。職場を定年する前のまだ柔軟性のある(と、思いたい)今のうちに、家事分担に向けたなにかしらのアクションを起こしてみてはいかがでしょう? 女性のほうからわかりやすい指示を出すことで、はじめて動いてくれるダンナさんもいるのではないでしょうか。

【調査概要】
時期:2020年4月
方法:インターネット
地域:全国調査人数:525名(既婚女性)
内容:コロナ自粛による結婚生活とお金の影響について

文・鈴木麻子 編集・しらたまよ

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