「休校が終わっても学校に行きたくない」と悩む中学生の娘。ママはどうフォローしますか?
緊急事態宣言が地域によっては解除になり、学校再開のお知らせが届くようになりました。まだ休校が続く地域に住んでいても「長い自粛生活がもう少しで終わりになりそう」と期待したくなりますよね。いっぽうで「学校がこのまま始まらないほうがいい」と悩んでいるお子さんもいるようです。ママスタコミュニティに中学生の娘さんをもつママから、休校中の娘の変化についての悩みが寄せられました。
『4月のクラス替えで、仲良しだった友達と別のクラスになってしまった娘。新しいクラスのグループLINEに参加していますが、最近になって「休校が終わっても学校に行きたくない」と言いはじめました。理由を聞くと、グループLINEで盛り上がっている話題が合わず、趣味が合わない人達ばかりのクラスだから仲良くなれる自信がないそうです。いじめや嫌がらせがあるわけでもなく、ただ趣味が合わないと悩んでいます。どうやって娘を励ましたらいいのでしょう?』
4月のクラス替えは「仲良しの友達と一緒になれるか」「新しい友達ができるか」など、子どもにとって期待と不安が入り混じる一大イベント。これまで仲良かった友達や部活の友達と一緒のクラスになれば、学校生活への期待が大きく膨らむと思います。しかしクラスが離れてしまったら「新しい友達ができるかな?」と不安になることもありますよね。
さらに今年は新年度早々の休校となってしまった地域が多く、投稿者さんの娘さんも新しいクラスメイトについて知っていく時期に、交流手段がグループLINEだけになってしまいました。投稿者さんの娘さんは、新しいクラスに早く馴染もうとグループLINEに参加したものの不安のほうが大きくなってしまったのかもしれません。この投稿に多くのママから、共感やアドバイスのコメントが寄せられました。
ママの役目は娘さんの不安な気持ちを受けとめること
『うん、ちょっと時期が悪いよね。進学とかクラス替えとかがあって、みんな早く環境に慣れなくちゃって思う時期だからね。うちの娘も仲の良い子とクラスが別れちゃったから「行かなくてもいい?」なんてちょっと笑って言っているよ。でも学校が始まったら、きっと行くよ。行ったら楽しいと思うよ』
『とにかく共感して聞いてあげるしかないかな』
『私も小中学生の頃あまり良い思い出がなかったから、もし長期休校になっていたらそのまま不登校になっていたかもしれない』
『休校中で友達関係が作れなくてネガティブになっているんだよ。学校が始まれば、また学校が楽しくなるよ』
地域によっては夏休みよりも長くなった今回の休校期間、多くのお子さんにとって初めての経験ですよね。もしも自分が中学生の年齢で、学校も部活もなく友達とも会えない毎日が続いたらどんなことを感じるでしょうか? 仲の良い友達と久しぶりに会えても、どことなくぎこちなくなるかもしれないですし、クラス替えがあったなら、新しい友達ができるか心配になるのは当然ではないでしょうか。娘さんと話すときに「もしもママが今の中学生だったら、同じように不安に思うかも」と共感しながら聞いてあげると、娘さんの不安な気持ちは少し軽くなるかもしれませんね。また娘さんが参加したグループLINEについても、さまざまな意見が寄せられました。
グループLINEの参加人数は?クラスメイトが全員同じ話題で盛り上がれる?
まずグループLINEの状況について、娘さんが正確に状況をつかめるようにアドバイスすることを勧めるコメントを紹介します。
『そのグループLINEには、クラスの全員が参加しているの? 会話も全員がやっているのかな? たぶん盛り上がっているのは数人でしょ? 全員がその話題に食いついているわけじゃないと思うけど?』
『会話している子の人数を数えさせる。きっと一部の人だけと思うよ』
積極的に会話に参加している人数を数えることで、同じ話題で盛り上がらない人や参加していない人の人数が分かってきそうですね。もしかしたら娘さんが思い悩むほど、「自分はひとりぼっち」ではないかもしれませんよ。さらに既読スルーや退会も有りではないかと、アドバイスするママもいます。
『グループLINEなんて暇な子が延々と送り合っているだけなんだろうね。時間の無駄と割り切って既読スルーしようよ』
『うちの中学生の娘はクラスのグループLINEでは一切発言しない。非通知にしているけれど友達はたくさんいるよ。たぶんほとんどの子が面倒くさいと内心では思っているよ。大丈夫だよって言ってあげて』
『グループLINEで盛り上がっている子って、きっとクラスの一部の子だよね。会話に参加していない子がいっぱいいるはず。学校が始まったら仲良くなれる子が見つかるよ。グループLINEが苦痛なら、それなりの理由をつけて退会したらって言ったらどう?』
グループLINEは参加も不参加も自由なグループのはず。無理に加わらなくても大丈夫と、ママがアドバイスをすることで娘さんがグループLINEを続けるかどうか落ち着いて考えられるといいですね。
趣味が違う人とも仲良くなれるチャンス
また投稿者さんの娘さんが「趣味が合う人がいない」と悩んでいることについては、娘さんの視野を広げるチャンスと前向きな意見も寄せられました。
『うちの子はジャニーズに興味がないけれども、娘の1番の仲良しさんはジャニーズが大好きだよ。一緒にいる間ずっと趣味の話をしているわけじゃないし、趣味が合わなくても気が合うこともあるよ。趣味より人柄が大切だと思うよ』
『私も中2のときはバレーボール大好き少女だった。たまたま仲良くなった子が漫画が好きな子で、借りて漫画を読むうちにはまってしまった。さらに「これは漫画よりも小説のほうが面白い」と本も読むようになって趣味が読書になったよ。新しい趣味が見つかって楽しかったよ。視野を広げてほしいな』
『学校は遊びに行くところではなくて学ぶところ。世の中にはいろんな人がいるんだよ。教科書の勉強だけじゃなく、それを学ぶところ』
『興味がないとか言わず、まずは歩み寄ってみる。新しい発見があるかもしれない』
これまで趣味の合う友達と楽しい学校生活を送ってこられた投稿者さんの娘さんですから、趣味が合わなかったとしても気が合う友達ができるのではないでしょうか。新しい出会いをしてみようと積極的に乗り出せば、新しい友達ができるでしょうし、視野を広げるチャンスにもなることでしょう。ママとしてだけでなく、人生の先輩として「広い社会で生きていくためのアドバイス」をするよい機会かもしれませんね。
長期休校の今は普通ではない状態。専門家を頼ることも視野に入れて
今回の投稿に寄せられたコメントには「学校に行きたくない子が、これから増えそう」と心配する声も多く寄せられました。休校が長い地域では3ヶ月近くも外出自粛をしているお子さんもいることと思います。友達のこと、学習のこと、部活のことなど、学校生活では当たり前に有ったことが、この3ヶ月間は無くなってしまったのですから、子どもたちが心の中に抱えている不安やストレスは計り知れないものがあると思います。
学校再開にあたって、文部科学省では学習面や休み時間の過ごし方など心配される項目についてさまざまな指針が示されました。今回のようなケースについても心のケアに関することとして項目も作られています。学校での心のケアの取り組みとして、学級担任や養護教諭を中心に児童生徒の心の健康問題にも目を配ることや、スクールカウンセラーなどの支援を適切に受けることが明記されています。
今は友達と会えないストレスや新しい友達ができるかなどの不安を抱えているお子さんもいることと思います。多くのママがアドバイスしてくれたように、娘さんの気持ちを受け止めつつ背中を押してあげるのも大切なこと。それでも難しいと感じるときには、ひとりで心配や悩みを抱え込まず専門家を頼るのも視野に入れてもよいのではないでしょうか。娘さんの気持ちが落ち着きを取り戻し、前向きな気持ちで友達や学校生活に向かえるといいですね。
文・間宮陽子 編集・Natsu
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