「専業主婦なんだから」夫婦間に上下関係を作る夫を見返した話
私は小学生2人を育てる専業主婦です。結婚してからずっと、夫の考え方に悩んでいます。
夫は悪い人ではないのですが、亭主関白なところがあり、自分の言う通りに動いて欲しいタイプ。家事育児は妻が主となってやって欲しいと言われており、専業主婦ならなおさらだとも言われています。
夫にお金の余裕がないならお金を出し渋るのもわかりますが、夫はゴルフに行ったり、マウンテンバイクに乗ったりと休日は趣味三昧で、自分にはお金をかけています。おそらく「自分が稼いでいる」「養ってやっている」という意識が強い人なのだと思います。夫の発言からは、夫と私の間の上下関係を強く感じています。仕事をしていないことをいつだって馬鹿にされるし「家事育児なんて誰でもできる簡単なことだ」とも言われています。
「専業主婦なんだから暇だろ」と吐き捨てるように言われたあのとき、カッと頭に血がのぼりました。
同時に「夫を見返してやりたい」という気持ちがメラメラと湧き出てきたのです。
今の生活は夫の稼ぎがないと成り立たず、感謝はしています。でも私も家族が健康で楽しく過ごせるよう、家事育児を暮らしのインフラとして、誇りを持って取り組んでいるつもりです。そもそも本来夫婦の間で上下関係などあるはずはなく、夫の口が悪いのを差し引いてもここ最近の夫の言い草は気に障ります。
夫の私への理不尽な扱いがエネルギーとなり、私の体力に見合った在宅でできる仕事を探しました。夫は私のやることなすこと口出しをするので、しばらく内緒で仕事を続けていると、少しずつ仕事が増え、退職前ほど稼げずとも自分が予想していたよりはお給料をもらえるようにまでなりました。
変わらず夫からは嫌味な発言を浴びせられていましたが、やらないといけないことがあると、不思議と以前ほど夫の言葉が気になりませんでした。
こんな生活が数ヶ月続き、ついには年契約で発注してくれる会社にも恵まれ、安定的に収入を得ることができるようになったのです。
ある日、いつものように「靴下とってきて」と言われました。
カチンときた私は、
夫の驚きと悔しさにあふれた顔といったら! それを見て少し気が晴れました。
結婚してから一度も炊事も洗濯もしてこなかった夫には“誰でもできる”家事育児を分担してもらうように言うつもりです。
仕事から帰ってきたら、食事が出てきて、お風呂の準備ができていて、着替えが洗ってあって、子どもがスヤスヤ寝ているのは誰のおかげだったかすぐにわかるはずです。
夫婦間に感謝と尊敬あれども上下関係なんて作らせません!
脚本・rollingdell 作画・んぎまむ