政府から配布されたマスクに不良品?実際に届いたマスクが不良品だったときの対処とは
新型コロナウイルスの影響でドラッグストアなどの店頭から使い捨てマスクが姿を消す日々が続いている事態を受けて、2020年4月7日、政府は国民ひとりあたり2枚のガーゼマスクを配布することを決定しました。先行して届けられるのは、妊婦さんと介護施設や小中学校、高校、特別支援学校の生徒たちと先生方です。妊婦さんたちへ政府からのガーゼマスクが届いていたのですが、そのマスクが思わぬところで話題となっていました。
届いたガーゼマスクに髪の毛?虫が混入?ニュースを聞いた人たちの戸惑いの声
こんなニュースが世間をざわつかせていたのです。
『政府が配布したマスク、髪の毛や虫が入っていたり変色したりしたんだって。妊婦や医療従事者、介護職向けに優先で送付されたものね! そんなの届いたら気持ち悪すぎる』
実際に届いたわけではないけれど……
『ニュース見た見た。気持ち悪すぎる。不良品ならまだしも髪やら虫って、どんな状態で作ってるんだろ』
実際に届いたマスクに髪の毛や虫が混入していたわけではないけれど、”もし”届いたマスクに誰かの髪の毛や虫がついていたら……。確かに気持ちよくはありませんよね。正直な気持ちを打ち明けてくれたママがいました。
妊婦さんたちの手元に届かずに済んだのでは?
『それぞれの市区町村の担当者が見つけて連絡って書いてるから、まだ市民には届く前だったんじゃない?』
『市区町村の役所の人が見つけたってことっぽいね』
政府から妊婦さんに先行して届けられるマスクはまず、配布事務を行う地方自治体に送り届けられます。母子健康手帳を発行しているのが地方自治体であることから、誰が妊娠しているのかを把握しているのは国ではなく地方自治体だからです。妊婦さんたちの自宅に届けられる前に地方自治体の人たちが1枚ずつマスクをチェックしてくれているのでしょう。
髪の毛、虫……。”不良品”マスクの割合から妊婦さんの手元に届く可能性は?
厚生労働省の報告によると、2020年4月14日から配布が始まった政府のマスクのうち、不良品として見つかったのは2020年4月17日時点で1,901件でした。妊婦の方々に配る予定のマスクは約50万枚のとのことですので、50万枚のうち1,901件が不良品であったということは、最大でも1,901件×2(枚)で3,804枚、3,804枚/50万枚というざっくりとした計算が成り立ちます。つまり、3,804/500,000=約0.76%が2020年4月17日までに見つかった不良品とされるマスクの割合(最大値)になります。
また報告書では市町村の担当者に対して、不良品のマスクを発見した場合には妊婦さんへ送付しないことと交換することを連絡した、とありました。
異物が混入した”不良品”マスクの割合と、市区町村の配布事務での再チェックが行われることを考えると、異物が混入したマスクが妊婦さんの手元に実際に届く可能性は、ゼロに近いと言えるのではないでしょうか。
2020年4月21日には、「妊婦向けのマスク配布を一時停止する」こととなりました。汚れが付着したものなどが含まれるマスクについては今後、原因の究明が行われるとのことです。
急ピッチで作られているマスク。もし届いても冷静な対応を
政府がすべての国民に配ると決めたガーゼマスクを丁寧に作ってくれた人たちがいます。そして大切に届けてくれる役割を担う人たちもいます。そのお仕事をしている方々の中に、異物が入ったマスクを届けたい人はいません。何重にチェックをしても漏れがあるかもしれませんが、でも決してチェックをおろそかにしていたわけではないはずです。
万が一、妊婦さんの手元に異物が混入したマスクが届いたとしても慌てず、怒らず、冷静に、お住まいの自治体に問い合わせをしてくださいね。妊婦さん向けのマスクの配布は2020年4月21日時点では一時的に停止されました。調査を経てまた安全なマスクが妊婦さんに届けられる日を待ちたいですね。
文・しのむ 編集・しらたまよ
※この記事は2020年4月21日時点の情報を元に作成しています。
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