生まれ順で子どもの育て方は変わるもの?冷遇されてきたママたちの不満とは
両親にとってはじめての育児となる第一子の子育ては何事にも慎重になってしまうでしょう。第二子以降は第一子の経験があるためか子育てに余裕が出てくることもあるのではないでしょうか。
第一子の育て方は慎重に、第二子の子育ては余裕をもって、という”通説”に「両親の生まれ順の差」を加えた仮説を立てたママがいました。ふたり姉妹の長女であるママは、両親が妹にだけ甘いと感じているようです。その理由は「両親ともに妹と同じ、末っ子だから」。ママスタコミュニティに生まれ順の差による不満をぶつけた投稿がアップされました。
両親が末っ子だと、下の子に甘い?経験から生まれた仮説とは
『大学の入学祝いにPCを買ってほしいとお願いしたとき、私はダメだったのに妹にはあっさり買ってあげた。3学年差なので「時代が違うから」と言われましたが、3年でそんなに時代が変わりますか? 結婚式のご祝儀も家族婚だった私には20万円、大がかりだった妹には200万円。「愛情の差が金額にも現れているのを感じるよ」と伝えましたが、「同じようにしている」の一点張りで逆ギレ。それでいてなにかにつけ姉妹仲よくすることを強要してきて、私が不満を言うと親不孝扱い。
表面上は家族仲よくしていますが、私の中には納得できないものがあります。一度でも認めて謝ってくれれば、気持ちもだいぶ違うんだろうけど。自分の子どもにはそんな思いをさせたくないので、ひとりっ子のままでもいいかなと思っています』
ほかにも家族旅行に行ったときの”妹びいき”の思い出など、次々出てくるエピソード。振り返れば振り返るほど納得できない気持ちが大きくなるようです。あからさまな差は姉妹それぞれにかける金額にも現れているようで、投稿を読んだママたちからは共感が集まりました。
『その気持ち、わかるよ。うちも両親とも末っ子で、私と妹は3歳差。トラウマになるくらい私が怒られたことも、妹にはスルー。「ダメ」と言われて私はガマンしたことを、妹にはあっさりOKとか。私のときにやって「よくなかった」と思うことを、妹にはしなかったらしいけど……。いまだに納得できない。このなんとなくの息苦しさは、きっと親にも妹にもわからない』
『わかる〜。父はきょうだい下から2番め、母は次女。私と弟は3歳差。短大時代にPHSをほしがったけど買ってもらえず、自分でバイトして買った。弟には大学入学時に買ってあげて、「不公平だ」と言ったら苦笑いされた」
『あー、わかります。私は携帯を持ちはじめたの高校に入ってからなのに、弟は中学からとかね。大学も私は行かせてもらえなくて、就職したし。きょうだい差別、私は絶対やらないと思ってますわ』
かなりの長文コメントも多くコメントをくれたみなさんは、かなり納得できない気持ちが募っているようです。
上の子を育てた反省が活かされるのが、末っ子?
逆に生まれた順での差別を感じたことはないという人や、「気にならない」という人もいました。
『うちの父は長男、母は長女。私は姉妹の妹だけど、買ってもらうものはいつも同じだった。どちらかだけがよいもの、というのは一度もなかったよ』
『うちは母が長女、父が末っ子。私は三姉妹の長女だけど、両親は末の妹にめっぽう甘いよ。でも私は気にならないかな。私はおばあちゃんにすごくかわいがられていて、次女はおじいちゃんっ子だったのが大きいかも。かわいがってくれる誰かがいれば、問題なしだと思う』
『両親とも末っ子で、私は三姉妹の長女。うちはとくに誰を甘やかすとかはなかったよ。ただ私が出産をしたときに、母から「あなたのときは育児がはじめてでよくわからず、よゆうがなくてきびしくしすぎたかなと思っている」と言われた。それはそうだよな、と納得したよ』
生まれた順番で差がつくとすれば、おそらく”初めて”と”経験している”ところの差なのでしょう。愛情の大きさは同じでも、表現方法が違ってしまうことはあるのかもしれません。
『うちの両親は長子同士。私は兄と弟に挟まれているんだけど、うちの場合は生まれ順よりも性差かな? 兄弟は男なので「大学には行きなさい」と、学費も生活費も全部出していた。私には「女は嫁に行くから、大学には行かなくてもよいでしょう」だったよ。ただ私が一番早く結婚して子どもの人数も多いから、今は両親からいろいろ仕送りしてもらっている。両親ともまだ若くてバリバリ働いているからね。結果的には、きょうだいでもらった金額は同じくらいなのかも』
『うちの姉も投稿者さんみたいなことを言っている。けど妹の私からすれば、私がしてもらってないことを姉はしてもらってもいる。結局なんでも平等にされていなかったほうは、根に持つんだよ。で、してもらったことは忘れている』
きょうだいみんなを平等に扱おうと心がけている両親だったとしても、完璧にすべて同じようにするのは難しいのかもしれません。
きびしく育てられたおかげで、たくましく成長した今がある!
このトピックに集まったコメントでは「自分はかわいがられていたほう」という意見はありませんでした。生まれ順がどうであれ、みんななにかしらの不満はあるのでしょう。ただ「かわいがられていたほう」と言われるきょうだいが今どうしているかというと……。そこには大きな共通点がありました。
『うちの母親は双子で、私は姉妹の長女。母は妹に甘々で、遊園地で乗りたいものや行きたい食べ物屋とか、選ぶときはなんでも妹優先。成人式の着物も、私の倍くらいの値段だったよ。妹の車は購入費も維持費もほぼ母持ち、実家暮らしで生活費も出していない。給料はほぼすべてが小遣い。母も文句を言いながらお世話しているから、もういい年齢なのに自立していなくてある意味かわいそう』
『今まで考えたこともなかったけど、たしかに母は末っ子&姉妹で姉の私はずっと冷遇されているわ。妹がちょっと身体が弱かったこともあって、健康な私は放置されてた。なんとなく実家に居場所もない感じだったからすぐに離れたけど、べったりいついた妹はずっと未婚』
さらに投稿者さんの妹さんも!
『うちの妹も甘やかされてるので、会社勤めしたもののすぐに仕事を辞めています。結婚はしていますが、ダンナさんに見捨てられないことを祈っています』
過剰にかわいがられすぎたことで自立しにくくなってしまったというのは、共通していました。一方で「冷遇されていた」と言う側はたくましくママをがんばっているようです。幼いころは育てられ方に不満があったかもしれませんが、成長した今、たくましく幸せなママとなっている事実で、きょうだいとは違った育てられ方をした嫌な思い出を帳消しにしてしまってもよいのではないでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・しのむ イラスト・春野さくら
関連記事
※<きょうだい差別>【前編】兄を優遇していた親への不満。大人になった今からでも文句を言ってもいい?- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 生まれ順による育児の違い