時給1000円で働くママ。働く時間は短くした方がいいの?配偶者控除など税金面のメリットも
仕事をする時間について、あるママから投稿がありました。
『時給1000円で働いています。1日4.5時間勤務を週5回すると9万円程になり配偶者控除が受けられますが、7時間勤務だと月14万円程で受けられません。1歳の下の子が入園し上の子が小学校にあがるのですが、短時間だとギリギリ下校時刻に間に合うので、学童もなしにしようと思っています。みなさんなら、どちらの勤務時間にしますか?』
投稿者さんの給与額によって、旦那さんが配偶者控除を受けられるかどうかが違ってきます。この場合他のママたちはどちらの働き方を選ぶのでしょうか。まずは収入と配偶者控除について見ていきましょう。
給与収入103万円が1つの壁
国税庁には配偶者控除について説明があります。配偶者控除とは、納税者に所得税法上の控除対象配偶者がいる場合、一定の金額の所得控除が受けられる仕組みです。配偶者控除を受けるための条件のひとつが、扶養されている配偶者の給与収入が年間103万円以下であることになります。投稿者さんが1日4.5時間働き、年間の給与収入を103万円以下に抑えるならば配偶者控除の対象となります。また給与収入が103万円以下の場合、投稿者さんには所得税や復興特別所得税もかかりません。一方投稿者さんが1日に7時間働く場合は年間の給与収入が103万円を超えると推測され、配偶者控除を受けられない可能性が高いでしょう。
配偶者控除は受けられなくても配偶者特別控除が受けられるかも
配偶者控除を受けられなくなっても配偶者特別控除が受けられるかもしれません。配偶者特別控除が受けられるかどうかは旦那さんの年収と配偶者である奥さんの年収に関係してきます。旦那さんが配偶者特別控除を受けるためには、いくつか条件があります。
『控除を受ける納税者本人のその年における合計所得金額が1,000万円以下であること』
がまず大きな条件です。さらに配偶者については
『年間の合計所得金額が38万円超123万円以下(令和2年分以降は48万円を超え133万円以下)であること』
のほか、内縁でないこと、控除を受ける人(旦那さん)と生計を一にしていることなどが条件となっています。
税金の恩恵を受けるためにはこれだけ細かい条件をクリアしないといけないわけですね。
このように投稿者さんの給与収入額によって、旦那さんは配偶者控除、あるいは配偶者特別控除を受けることができ、投稿者さんも所得税や復興特別所得税がかからなくなります。旦那さん自身の年間合計所得金額によっては配偶者特別控除が受けられるかもしれないのです。それを踏まえて投稿者さんの働き方についてママたちの意見を紹介していきます。
お金に困っていなければ短時間で働く
『家計が厳しいから働くとかじゃなければ、短い時間で働く』
『そんなにお金に困ってないなら短い時間でいいのでは?』
投稿者さんは短い時間で働くかどうかで悩んでいますが、家計が苦しくないようならば短い時間で働いた方がいいのでは? との意見がありました。給与が103万円以内であれば配偶者控除が受けられ税金面でのメリットもありますよね。
給与が103万円以下になるように短時間で働く他の理由
子どもと少しでも長く一緒にいたいから
『うーん、私なら短い時間かな。少しでも子どもと長くいられる方が良いなと思うから。お金より思い出。まだ子どもが小さいうちは私なら短い時間だな』
短時間で働く理由としては、できるだけ子どもと一緒に過ごしたいことが挙げられました。子どもが小さいうちはお出かけをしたりと、思い出づくりをしてもいいかもしれません。
小学校でも帰宅時間が早くなることがあるから
『小学校の長期休みの前とか、早帰りが多かったりするよ』
子どもが小学校に入ったとしても、長期休みの前や臨時日課のときには帰宅時間が早まることもあります。不規則な時間割になった日でも対応できるように、短時間で働くのもよさそうです。
一度シミュレーションをして問題点を挙げてみては?
『あなたがフルで働きたい! と思っていない限り、後でやっぱり短い時間にしておけば良かったと思う気がする。なんとなくシミュレーションしてみた?』
投稿者さんは働く時間をどう設定するかどうかで悩んでいます。もし働く時間を短くして年間の給与を103万円以内にするならば、旦那さんは配偶者控除を受けることができ税金面でのメリットがあります。また投稿者さんも、所得税や復興特別所得税がかからなくなる上に、子どもとの時間も作ることができそうです。一方で長めの時間働くともらえるお給料は増えますが、配偶者控除を受けられなくなるなど税金面でのメリットは少なくなります。
どちらにするにしても、まずは家計のことや子どもの帰宅時間などを踏まえてシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。シミュレーションすることによって問題点が出てくるかもしれません。もし問題点が出てきたらそれを解決する方法を模索してから働く時間を決めてもいいのかもしれませんね。
文・こもも 編集・しのむ
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