2020/07/01

「大事なおもちゃだから貸せない」という子どもに対して、ママ友が「それは意地悪だ」と。どちらが正しい？

ママ友親子を家に招いたとき、子ども同士がおもちゃを貸し借りして遊ぶこともあるでしょう。子どもにも自分のルールがあって「これはお友達に貸せる」、「これは大事だから貸せない」と決めている場合もありますよね。親としては「お友達に貸してあげて」と子どもを諭すか、「これは大事なおもちゃだから貸せないんだ」と子どもの味方になるのか悩みどころなのではないでしょうか。あるママさんは、先日こんなことがあったと相談しています。

『これはうちの子が意地悪なの？　うちの子がすごく大切にしているおもちゃがあって「これは他の子には貸せない」って言って、家の棚の奥にしまっておいたのね。でも家に仲良しのママ友が遊びに来たとき、ママ友の子が棚を開けてそのおもちゃを見つけちゃったの。
うちの子が「ごめんね、そのおもちゃ大事だから貸せない」って断ったら、ママ友が「大切なものであろうと人に貸せないのは意地悪だし、なんでそんなことを言うの？」って言ってきたんだけど……。これはうちの子が意地悪なの？　どんなおもちゃも貸さなきゃいけないのかな？』

他の子には貸したくない大切なおもちゃは、あらかじめ棚に隠しておいたママさんとお子さん。しかしママ友の子どもは勝手に棚を開けて見つけてしまったのだそう。「貸せない」という我が子に対して、相手のママさんが「それは意地悪だ」と諭してきたと相談していますが、相談者さんたちの行動は意地悪だったのでしょうか？

意地悪ではない！隠しておいたものを見つける方がなし

多くのママさんが、おもちゃを見せびらかしていたわけではなくきちんと隠していたのだから、貸さなかったとしても意地悪とは思わないとコメントをくれました。

『全然意地悪じゃないわ。触って欲しくないから隠していたのに、開けてまで見つける方がなしすぎる。気にしなくていい』

『別にそれは意地悪じゃないでしょ。そこはそのママ友があなたの子どもに、「出しちゃってごめんね」って言うべきところだよね！！』

『勝手に人の家の棚を開ける方が悪い。見せびらかすように出しておいたならまだしも、棚の奥にしまっておいたのなんて普通の人は見つけないし。まして「貸さないから意地悪」なんて発想が最低。あなたのお子さんは全く悪くない』

『他人の家の棚を勝手に開けるとか、ダメでしょう。しかも親が一緒に居て……だよね？』

そもそも「まずは勝手に人の家の棚を開ける子どもに注意するものでは」と感じる人も多いよう。ママ友の諭すべき相手は相談者さんのお子さんではなく自分の子だったのでは、という声も相次いでいます。

ママ友さんの持論に疑問を感じる声も

また「たとえ大切なものであろうと人に貸せないのは意地悪だ」と持論を展開したママ友さんに疑問の声も。もしも見える場所に置いておいたおもちゃであっても、子どもが人には貸せない“大切なものだ”と言っているのならば、無理に貸してもらおうとするのは良くないと考えるママさんもいるようです。

『「大切なものであろうと人に貸せないのは意地悪」って、どんな理論よ？　「◯◯ちゃんの大切な物なんだから、貸してとか言わないのよ」と我が子をたしなめなさいよ、って話よね』

『大事なものと言われたのなら、相手の母親は子どもに諦めさせるべき』

『普通なら、子どもがそんなことをしはじめたら叱るのが親ってもんじゃないの？　しつけがなってないよ、その親子は』

育児の価値観が合わないのかも？今後の付き合い方を考える

ママ友さんはおそらく、子どもたちが自分の家で遊ぶときはもちろん友達の家で遊ぶときも、お互い平等におもちゃを貸し合おうという方針なのでしょう。ただ育児に関して一緒に遊ばせるママ同士で価値観や方針が違ってしまうと、今回のようにモヤモヤすることになりかねません。

『勝手に人のうちの棚を開けて、「おもちゃを貸して」って言うような人とは友達をやめた方がいいよ。親しき仲にも礼儀あり』

『「貸したくない」と言っている大切な物を無理やり取り上げるような意地悪な人達を二度と家にあげちゃダメだね』

『え～……なにそのママ……。そんなことを言う人いるんだ。変なの。私なら、疎遠だわ』

『勝手に棚を開ける方が、しつけができてないよ。親も家に上がらせてもらっている身なのに、何なの？　絶対、家に呼ばない。付き合わないな』

育児に対する価値観や方針が違うママ友さんとは今後の付き合い方を考えるというママさんも多いようです。付き合いを断ったり疎遠にしたりするほどではなくても、家に上げるなどの親しい付き合いを控えれば、今回のようなモヤモヤした思いはせずに済むでしょう。悪意がないのに「意地悪だ」と否定されてしまったお子さんへのフォローとともに、今後同じことが起こらないようにママ友さんとの価値観の違いにどう対処するか、今後の関係をどうするかを考えていくと良いですね。

文・物江窓香　編集・井伊テレ子　イラスト・Ponko