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「高校を卒業したら、進学せずにミュージシャンになりたい」という子ども。夢を応援するべき?

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子どもの進路というものは、親にとって大きなお悩みのひとつになると言っても過言ではないかもしれませんね。できるだけ子どもの希望通りにしたいと思っていても、黙って見守るのはハラハラしてしまうことも……。将来どんな職業に就くのか、大学には行くのかなど、ひょっとしたらお子さん本人よりも真剣に悩んでしまっている親御さんもいるかもしれません。

『息子が楽器の趣味に没頭していて、将来的にその道で働きたいと迷っているようです。大学は行かせなくても大丈夫なのでしょうか。勉強はやればできるタイプですが、「大学に行く目的がないからやる気にならない」と。もうすぐ進路を決めなくてはなりません。親として無責任ではなく、子どもが選択した方向を応援したいのですが、ずっと決めていた専門学校さえ行かずに、高校を出たら個人で活動したいと言い出し困っています。このような状況で親として、どういうアドバイスをしたらいいのでしょうか?』

お子さん自身が考えるように高校卒業とともにミュージシャンの道を行かせるか、はたまた進学させるかで悩んでいるようですね。投稿者さんの息子さんは以前大手の事務所から声が掛かったこともあるそうで、投稿者さんのお悩みの深さもひとしおであることがよくわかります。「親として、子どもの人生のレールを敷いてあげるのが良いことなのかわからない」と話す投稿者さんに対して、120件ものコメントが寄せられました。

誰しもが成功するわけではない……「反対派」

『10年間、歌手やバンド活動で売れ続けるアーティストって、1年に1~2組の割合しかいないんだよ。私の友だちは高卒で上京して、34歳までバンド活動をして帰ってきたよ。雑誌やテレビにもちょっと出たけどね。そんな人はゴロゴロいるんだよ』

『考え方が甘いんだろうなぁ……。高校生だから仕方ないのかもしれないけれど』

まずは投稿者さんと同じように、「可能ならば専門学校や大学は出ておいたほうがいい」と考える、「高校卒業後すぐに音楽活動を始めることには反対派」のみなさんの声をご紹介しました。なかには、「考えが甘い」と一喝する方も……。将来のことを親身になって考えているからこその厳しい意見なのかもしれません。

若いころにしか見られない夢がある。「賛成派」

『高校出たらミュージシャン、いいじゃないですか! 高校を卒業してくれるなら、好きな道に進め、と思います。好きな道に進むのがいちばんだと思います! 応援しています!』

『大手の事務所からもう声がかかっているならアリだよ。変な話、大学は何歳からでも行けるよ。新卒採用じゃなくても就職できる時代だよ』

『私の話なんだけれど、中学生のころからの夢があり、高校になってから本格的になりたいと思い、母に相談したら最終的には行かせてくれた。結局夢は叶わなかったんだけれど、あのときに田舎に引っ込んだままでいたら素晴らしい経験はできなかった。若いころの経験は一生の財産になるよ。お互いに歩みよって、ある程度は息子さんの好きにさせてあげて欲しいな』

「若いころの勢いは大切」と考えるのは、「賛成派」のみなさんでした。実際に若いころに夢を追い、その経験を今でも宝物だと思っていることを話してくれた方も。「やらない後悔よりもやる後悔」との考えに基づいた意見なのかもしれませんね。

夢を見る子どものために、親ができることはある?

『進学費用だけは貯めておいて好きにさせたら? もし思うようにいかなかったら、進学させる。年齢で区切って約束させるとかね』

『基盤はしっかり作りあげたうえでやってほしいよね。どうしても自分の道を進むと言うなら挫折も成功もその子の人生だけれど、目標を立てたうえでタイムリミットを設けないと、人生がぐだぐだになる。そこをどう理解してもらうかだよね』

『子どもだもん。夢はいくらでも見ていいと思う。でもどうやったら夢を叶えられるかということや、人と違う生き方をするには人一倍の頑張りも必要なことや、生きるためのお金など、現実的なことも含めて人生の先輩として伝えることは必要だよね。投稿者さん、息子さん頑張れ』

夢を見るのは子どもの特権です。そして親にできることはその夢を可能な限りサポートすることではないでしょうか。また次のステップのことを考えるタイムリミットや大学に通いたくなった場合の費用のことなど、現実的な話をしておくことも子どもの夢を応援することと同じくらい大切なこと。しっかりと話し合ったうえで、子どもの背中をドーンと押してあげたいですね。

お子さんの夢が大きければ大きいほど、親御さんの心配が膨らんでしまうのも無理もない話かもしれません。子どもの意思を尊重するのも重要ですが、親としても譲れないポイントはあるはず。親子で一度ゆっくりと話し合って、子どもにとっていちばんいい選択をすることが大切なのかもしれません。

文・motte 編集・荻野実紀子

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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