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子どもの卒業文集、親がチェックしていますか?”子どもらしくない”文集は誰のため?

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子どもが卒業間近になると、卒業文集を作る学校もありますよね。文集に載せる原稿は子ども自身が書くと思います。ただその原稿は先生だけでなく、親もチェックしなければならないことがあるようです。ママスタには、卒業文集についてこんな疑問が寄せられています。

『今って、子どもの卒業文集の原稿まで親がチェックするの?
テーマと文面構成が合っているか、
句読点の打ち方は適切か、
誰が読んでも分かるように、文章中の主語と述語がはっきりと述べられているか、
一つの文章が長すぎずまとまりのある文章か、
話題の変わり目に段落を分けるべき所で分けて書かれているか、
大勢の方々に読まれるのに相応しい文面か。
週末持ち帰るから親がチェックしろだって。通知が来てびっくりしたわ』

子どもの書いた卒業文集の原稿を、細かく親がチェックするように言われた投稿者さんは、これを疑問に思っている様子。

『ママ友に一昨年の文集を見せてもらったけど、まぁー、皆揃ってお行儀の良すぎる文章。みんなぎっちりお行儀の良い模範生のような文章ばかり。面白くもなんともない』

親や先生の手が入ったであろう文集は、子どもが書いたものとは思えないような“お行儀の良すぎる文章”に見えたのだとか。

『誰のための文集なんだろう。先生達の体裁や評判維持のためとしか思えない。子どもが自分自身のことを書くんだから、好きなように伸び伸び書かせてあげればいいのに。チェック項目見るだけで息苦しい。今の学校はみんなこうなの?』

この問いかけに、卒業文集にまつわる学校のさまざまな対応が見えてきました。

特に親がチェックする必要はありません

学校によってさまざまな対応があるようですが、卒業文集ができ上がるまで、親はチェックする必要はないという学校ももちろんあります。

『うちは仕上がりを見るまでノータッチだったよ。先生のチェックと指摘はあったみたいだけど。いったい何書いてるかヒヤヒヤはした(笑)』

『上の子と下の子で違う小学校を卒業したけど、どちらも卒業文集のチェックなんてなかったよ。
投稿者さんの子の学校は、過去にトラブルでもあったんじゃない?』

『先生のチェックしかなかったよ。文集が届いて初めて見る感じ』

特に親がチェックする必要はなく、文集が完成してから初めて我が子の文章を見たというママたち。何が書かれているのか確認するまでヒヤヒヤしたようですね。

先生や親がしっかりチェックします

一方で、親もしっかりチェックするという学校もあるようです。

『うちも親のチェックはあったよ』

『ウチもチェックしたわ。
凄くまとまった文章になり、小学生らしくない文章だよ』

『うちひどいよ。
子どもが書く→担任から何度か修正指示→親がチェック→6年担任が全部回し読み、修正→再度親チェック。
先生の回し読みのときに、適切な言い回しに書き換えられてた子も、けっこういるみたい』

『子どもの文がほぼなく、先生の文集なんだけど。
夏休みに提出した読書感想文もすごく直されて出品されたんだよ。うちは賞を取るためじゃないんだけどな』

実際に子どもの書いた文に大人が手を加えたことで、子どもらしくない文章になってしまったと教えてくれたママも。子どもの文章がほとんど残らず、先生の文集だと感じることさえあるようです。また我が子だけでなく、ママ自身も学生時代にかなり手を加えられた経験がある方もいました。

『私は38歳だけど、小学生の頃は読書感想文も自由に書かせてもらえなかった。
内容に対して「ここがおかしいと思った」とか「好きな話ではなかった」みたいな否定的な感想を書いたら、再提出のハンコ押されて返された。
卒業文集は10個くらい先生の決めたテーマがあって、その中から一つ選んで書かされた』

『私自身の小学校の卒業文集の作文、相応しくないと書き換えさせられたよ』

『うちは親のチェックはなかったけど、先生にだいぶん訂正されたみたいよ。もっと自由でいいじゃんね!』

子どもの文集に大人が手を加えることは、今に限ったことではないようです。

親がチェックすることに賛成です

たとえ子どもらしくない文章になってしまっても、親がチェックする意味はあると考えるママもいます。どんな理由からそう考えるのでしょうか?

『こんなこと言ったらあれだけど、良いことでも悪いことでもニュースになったらその人の小学校のときの文章が取り上げられない? だからちょっと気を使いたいわ』

『今は何でもネットで拡散される時代だから、万一のことを考えて無難にしておく方が良いと思う』

『校正することで、振り返りと正しい日本語で文章を書くという「学び」になるからだよ。卒業文集はただの絵日記ではない、学業の一環だからきちんとやるところが増えた』

卒業文集に書いた内容がネットやニュースなどにも取り上げられることもある時代。目立つことを書いてしまうより、無難にまとめられていたほうが安心と考えるママもいるようですね。

誰のための文集なの?

投稿者さんは、昔からよく知っている子の文集を見たとき、その子らしさが全くないと感じて悲しい気持ちになったのだそう。大人が手を加えすぎた、“その子らしさ”がなくなった文章で、子どもたちはそれを記念だと感じられるのでしょうか。

『大人から見たらバカバカしいようなおかしな文章だろうと、子どもにとってはそれが自分の大切な思い出だったり、主張だったりして、親だろうと教師だろうと、誰にもそれを曲げる権利はないはず。
本当に、誰のための文集なのか。ない方がましだと思うくらい』

拙い文章や突飛な内容だからこそ、後から読み返したときにその子の人柄と共に思い出すことができますよね。もしかしたら親も目を通すことで卒業文集が更に良くなることもあるかもしれません。でも、自分の言葉で書いたその子らしい文章は、そのときにしか書けない感情が詰まった特別なものでもあるはずです。
結局投稿者さんは自分のお子さんには、「好きなように書けばいいんだ。何か言われたらお母さんが責任とるから」と伝えたのだそう。卒業文集の原稿を親が細かくチェックするように学校から言われたとき、あなたならどうしますか?

文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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