「お願いだからぶり大根を作らせて!」ありがた迷惑な旦那の行動、予想外の結末とは?
共働きが盛んになってきた現代では、育児はもちろんのこと家事も夫婦で分担するご家庭も増えていることでしょう。わが家はまだまだ……と、家事や育児の大半を女性が担うご家庭もあるかもしれません。それでも女性の社会参加を追いかけるように、男性の家事育児参加も増えてきているのではないでしょうか。
そんな家事、育児の「分担」ですが、互いの意思疎通がとっても重要です。片方にとっては「気を利かせた」つもりでも、もう片方にしてみれば「なんてことを……」ということが起こりうる場合もあるのです。ママスタコミュニティにこんな投稿が寄せられました。
『ぶり大根作ろうと思って大根を買ってきたら、昼寝をしている間に旦那が全部小さく切った。冷凍するつもりで切ったらしい。何も分かってないんだから余計な事しないでほしい……』
ぶり大根を作ろうと大根を2本買ってきた投稿者のママは、旦那さんの「善意」によって2本分とも小さな「いちょう切り」に切られてしまったのだそう。丁寧に150gずつ小分けパックにして冷凍保存されていた2本分の大根。あなたは「お礼」を言いますか? 「注意」をしますか?
素敵な旦那さんじゃない!羨ましい
『何もしない旦那より100倍いい』
『そういうことできる旦那さん、羨ましい』
『言われなくても自らやってくれることが素晴らしいよ!』
『すごーい! 優しい旦那さんだねって私は思うけど。小さく切って冷凍しておけば使い勝手がいいじゃない!』
まずはママにとってはどんなに予定外な出来事でも、旦那さんが自ら進んで家事をするという「姿勢」が素晴らしいと、ママスタコミュニティにコメントを寄せてくれたママたちから賞賛が集まります。確かにいちょう切りの大根2本分は少し……いや、かなり多いけれど(笑)、まだまだ「家事は女の仕事」が根底にある旦那さんも世の中にはびこるなかで、しっかりと家事スキルが令和に近づいている旦那さん、羨ましいです!
ありがた迷惑、でも言い方に気を付けて!やんわり注意がおススメ
『ありがた迷惑とはこのことだね』
『煮物に使えないサイズ……なんでこんなに小さく切ったのかな? こんなに刻まれるなら、おろしの方がまだマシだわ』
『うちなら迷惑だから二度とやらないで、とハッキリ言うわ。それか用途を聞いて、それ用に切ってと言う』
一方で、食材を買い物してきた人の意見をまずはしっかり聞くべきだと、辛口のコメントを寄せるママもいました。家庭は、家族みんなが適度なコミュニケーションをとることで、円滑に回ります。「やってあげたい」という気持ちはありがたいものの、予想外なことをされてしまうと「独りよがりなだけ」とみなされてしまうのが、残念ですね。
『責めないであげてね。「次からは切る前に一言聞いてほしいなぁ」と伝える程度にしてあげよう』
『ありがたいけれどこれは違う……みたいなのあるある(笑)。怒らないで次からは聞いてねって言ってあげてー!』
しかし「やってくれた」ことに関しては、できる限り優しい口調で諭してあげてという優しいママも多かったです。まるで子どものようではありますが、語尾を強めに言って旦那さんに拗ねられても、後々面倒なことになるのかもしれません。まぁそれくらいで拗ねてやらなくなること自体が、家事を「手伝う」レベルでしか捉えていないという証拠にもなってしまうのですが……。
こうやって使ってみれば?小さく切った2本分の大根の調理法
しかし旦那さんが切ってくれた大根を消費しなくてはいけません。いちょう切りされた大量の大根、ママたちおススメの調理法があるそうですよ。
『味噌汁以外にも使えるじゃん(笑)。牛肉と甘辛く煮たりできないかな? ご飯にかけてネギでも散らしたらご飯が進みそう』
『優しいじゃん、気にかけてくれてるだけで幸せだよ。明日は豚汁、明後日はもつ煮込』
『そのサイズならツナや牛肉とサッと煮ても美味しいし、麻婆大根にしても美味しいよ』
『うちはサラダにするよ。大根を塩揉みしてフニャッとさせてから、細切りしたりんごとマヨネーズ塩コショウであえる。もしくはツナとマヨネーズ塩コショウであえる。大根大量に食べられる!』
どれも美味しそう! 小さく切ってあることで調理時間も短くなるし、しばらくは大根のいちょう切りをしなくてもいいと思えば、やっぱり「ありがとう」と伝える方が無難かもしれませんね。
ママスタコミュニティのコメントを受けた投稿者のママは
『旦那には笑って「ぶり大根にしようと思ってたのに! でもありがとう」と言って、次からは一声かけてねと伝えました。せっかくなので、これからもう一度外に出て、大根と、ついでに買い忘れていたものを買ってこようと思います』
と、3本目の大根を買いに再びスーパーへ出かけたのでした。これにて一件落着かな?
一件落着と思いきや、まさかの大どんでん返し……
しかし次の日、投稿者のママからまさかの投稿がありました。結局、昨日は時間も遅くなってしまい、ぶり大根を煮込む時間もなかったので、大根は買ったものの別メニューに変更したのだそう。さぁ今日こそぶり大根を作るぞ! と意気込んでいたら……
『今日は早朝から私が外に出ていて先ほど帰宅したのですが、もうがっかりです。昨日旦那に「一言確認して」と伝えて理解してもらえたと思っていたのに、なぜか勝手に大根の半分が大根おろしになって冷凍されていました。ぶり大根を作るには足りないので、今からまた買いに行きます』
まさかの、またもや大根が勝手に下ごしらえされていたとのこと(笑)。しかも今度はいちょう切りではなく大根おろしに……。昨日言っておいたのに……とガックリ肩を落とす投稿者のママ。こうなったら大根に大きく「さわるな」と書いておくことをおススメしたくなりますね。
『旦那が起きてきて「半分、大根おろしにして冷凍しといたよ!」と得意顔でした。
「ありがとう。でもこれ、今日のぶり大根に使うつもりで昨日わざわざ夜に買いに行ったやつじゃん。なんで半分おろしちゃったの?」と聞いたら「そう思ってぶり大根のレシピを調べて、4人分だと2分の1本使うと書いてあったから、半分は使わないかと思って……」』
レシピによって、または使うブリの量によって大根の量も変わってくるでしょうが、旦那さんなりにいろいろ考えてのことなのですね……。ともあれ投稿者のママが言いたかった「使う前に一言言って!」ということが、まったく伝わっていなかったのですね。残念!
『旦那はぶり大根を食べたくないのに、投稿者さんがめげずに4本目の大根を買ってこようとしてるから、次は何をしようか考えてるよ』
え……全部ぶり大根が食べたくないがための故意だったの……? なんて真相は闇の中ですが(笑)。
投稿者のママはぶり大根に辿り着くまでずいぶん遠回りをしたものの、きっと旦那さんという人となりをより深く理解できたのではないでしょうか。
『先程買ってきた大根はすぐに切り分けて支度しました。今夜は意地でもぶり大根を作ります』
どうか美味しいぶり大根ができるように、祈っています。
文・渡辺多絵 編集・しらたまよ イラスト・なかやまねこ
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