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【医師監修】「ハッピーバースデー」を歌いながらの手洗いがいい?子どもの感染症予防策について医師に聞く

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上着が手放せない季節。すでに保育園からの発熱の呼び出しや幼稚園や学校の学級閉鎖に遭ったというママも多いのではないでしょうか。体調管理には十分に気をつけたいですよね。

先日、パナソニック株式会社は「子育てお役立ち家電セミナー」を開催。今回はそのセミナー内で登壇した千駄ヶ谷インターナショナルクリニックの篠塚規(しのづかのり)先生による、子育て中のママが知っておきたい感染症や風邪の予防策から、食・睡眠・手洗いうがいの3点についてまとめました。

「食」冬の免疫力アップのカギとなるのは腸!

まず、大人も子どももとくに冬の時期に意識したいのが免疫力の向上です。体に入ってきた細菌やウイルスを撃退する“自己防衛力”とも言える免疫力をいかに高めていくかが冬の体調管理のカギになってきます。

炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルを総合的にバランスよく摂ることはもちろん大事。様々な栄養素を複合的に摂取することは免疫力アップの基本的なポイントです。

また篠塚先生によると、最近の免疫学研究では腸に存在する免疫細胞に注目が集まっているのだとか。食べ物だけでなくさまざまな菌も入ってくる腸内環境を強くすることで免疫力のアップが期待でき、風邪やインフルエンザなどあらゆる病気に対抗できる体作りをすることが、健康維持の新常識になりつつあるようです。

免疫力アップには食物繊維や発酵食品がおすすめ

小腸の免疫力をアップさせるために摂取したいのは、食物繊維の多い食品や発酵食品。こんにゃくや海藻類、豆類、芋類、野菜、果物、味噌、ヨーグルトなどは積極的にメニューに取り入れたいですね。

篠塚先生はさらに「冬になると、世界各地どこでも古くからスープや鍋が食べられているのはとても理にかなっている」と言います。野菜や肉、魚などあらゆる食材をたっぷり摂取できるスープや鍋をたくさん食べる習慣があるのは、風邪に負けない体を作るための先人たちの教えなのですね。

「睡眠」子どもの睡眠の質を上げるために気をつけたい室内環境

免疫力アップのためには、食以外にも睡眠がとても重要になってきます。また篠塚先生によると、あるアメリカの実験データから大人では、睡眠時間が短い人は十分に睡眠を取れている人に比べて約3倍風邪を引きやすく、また質の悪い(浅い)睡眠をしている人は約5倍風邪が引きやすくなるというデータがわかったのだとか。

健康的な大人でも睡眠がこんなに風邪の引きやすさと関係してくるとなると、免疫力がまだ高くない子どもにおいてはなおさら心配になりますよね。しかし、子どもの睡眠の質を上げるためにもできることがあります。それは室内環境を整えてあげること。

子どもはどんな状況でも熟睡できているわけではありません。親と同じ部屋で寝ていれば親が動く音やスマホなどのちょっとした光の刺激に触れ、それらが睡眠の質に大きく影響を及ぼしてしまいます。

睡眠アップには静かな部屋・適温の設定が重要

睡眠の質を考えると子どもは真っ暗な部屋で一人、他の刺激がない快適な環境で眠らせてあげることが理想的。

(参考:公益社団法人 日本小児保険協会 第70巻 第2号,2011(147~150)『「ママと赤ちゃんが夜よく眠れるように」妊娠中からの親教育』)

「一緒に寝ていないと何かあったときが不安」というママは、ベビーモニターなどを使って見守ってあげるのがおすすめです。

冬の時期の室内温度は17度~22度、乳幼児がいる場合は20度~25度が適切。篠塚先生によると、20度~22度だと良いそうです。「寒そうだから」と子どもの睡眠中に高い設定温度で暖房をかけてしまうことは避けましょう。寝汗を大量にかいたり暖房の熱が体にこもったりして逆に風邪を引いてしまう原因にもなります。

参考:東京都福祉保健局「健康・快適居住環境の指針

また冬は乾燥にも気をつけたいところです。室内の空気が乾燥すると、体の粘膜が乾燥してしまうことで抵抗力が弱まることがあります。あまりに室内が乾いているなと感じたときには加湿器も併用して子どもの睡眠時にとって快適な室内環境を整えてあげたいですね。

「手洗いうがい」手洗いの時間は「ハッピーバースデー」を歌うくらいの長さで

インフルエンザやノロウイルスだけでなく、普段の風邪予防としても覚えておきたいのが正しい手洗いうがいの方法です。

篠塚先生によると、徹底した手洗いうがいはとても重要だそう。保育園や学校で菌やウイルスに接触したとしても、帰宅した時点でお家に持ち込まなければ感染や発症を最小限に抑えることもできます。

手洗いは歌いながら秒数を確保

具体的な手洗い方法としては、水だけではなく石鹸を使って流水で洗うこと。手の平だけではなく、指の付け根や指と指の間なども洗っていきましょう。

そして手短にちゃちゃっと洗うのではなく、「ハッピーバースデー」を歌うだけの秒数を使うことが大切。子どもと一緒に「ハッピーバースデー」を歌えば、楽しく感染症予防ができますね。

うがいができなくても水分は採ろう

3歳以下だとなかなかうがいができないため、「うがいはしなくていい」と思っているママは少なくないでしょう。しかし、うがいができなくても水やお茶を飲ませることが大切です!

喉に雑菌が付着していると、そこから繁殖が始まり、感染症へとつながってしまうのだそう。この喉に付着した雑菌は水やお茶で飲み込むことで胃へと流れていき、胃酸によって自動的に死滅することになります。つまり、うがいができなくても水やお茶を飲ませると良いのですね。

ただでさえ忙しいのに、子どもには風邪を引いてほしくない!

子どもが風邪で苦しんでいる姿を見るのは辛いものですよね。そしてなにより、働いているママにとっての子どもの風邪はとかく仕事に大きく影響してきます。保育園・学童に子どもを預けられずに仕事を休み、混雑する小児科に連れて行き、つきっきりで看病……。自分自身に風邪が移らないように注意しながらの看病で満身創痍になった経験のあるママも多いでしょう。子どもの風邪がママだけでなくパパにも移って一家総倒れ……なんてこともあるあるです。

そんな大変な思いをしないためにも、今回ご紹介した食や睡眠、手洗いうがいの知識を取り入れて子どもと自分自身を冬の風邪やその他の感染症から守ってくださいね。

取材、文・秋山悠紀 編集・編集部

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