不登校のわが子。外に出て遊ばせたいけれど、他の人から見るとそれは非常識なの?
もし自分の子どもが不登校になったら……、親はどのように対応すればいいのでしょうか。文部科学省の「平成29年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、小・中学校における不登校児童生徒数は144,031人 (前年度133,683人)、在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は1.5%(前年度1.3%)となっています。この数字を見ると、他人事ではないと感じてしまうかもしれませんね。もし子どもが不登校になった場合、ずっと家の中で過ごさせるのか、それともできるだけ外に出すのかはママにとっても悩みどころかもしれません。実際にママスタコミュニティにも不登校の子どもを持つママからの投稿がありました。
『不登校児は外に出て遊んだらいけないの? 家の中にずっと引きこもっているより外で元気に遊べた方がいいじゃん。学校へ行けないのが可哀想で私は外に出しているけど、非常識なの?』
これに対して他のママはどう答えてくれたのでしょうか。不登校の子どもを持つママからは、リアルな声を聞くことができました。
不登校の子どもを持つママたちからの声は……。
『うちの子も外に出すよ。子ども自身が人の目を気にしているから近所では遊ばないけれど。隣の市とか』
『うちはイジメが原因で一時学校に行けなかったけれど、家にいるのも限界があるので、午前は外で一緒に運動したり、買い物したりしていましたよ。それをみかけたいじめっ子のバカ親が「学校いかずに遊んでいた」と担任にチクっていたけど、担任は事情知ってるからフォローしてくれたよ』
『息子が不登校になったとき、なるべく外に連れ出していたよ。家の中にずっといるとよくないって思って。買い物、散歩、図書館に。でも遊びに出るのは学校が休みの日だけにしていた。やっぱり同級生が勉強している時間に遊ぶのは違う気がして』
子どもが不登校になったママからのコメントがありました。ずっと家の中で過ごさせるのではなくて、タイミングを見て買い物や図書館などに行ったり、運動をしたりしていたようです。他の子どもたちが学校で勉強をしている時間に出かけることには、抵抗があったというママもいました。
他のママはどう感じている?
学校に行かないで遊んでいるのはどうかと思う
『不登校の子が公園で遊んだりすることだけできることを、子どもにどう説明したらいいか正直わからない。学校へは行けないけれど、たまに公園で友達と遊んだりはできることをどう説明すればいいのかわからないや』
不登校の理由にもよるのでしょうが、学校に行かずに公園で遊んでいたり、家の中でゲームをしていることに疑問を感じてしまうママもいるようです。自分の子どもに「なぜ学校に来ないのに公園で遊べるの?」と聞かれても、説明ができない、というのが正直なところかもしれませんね。
外に出て社会とのつながりを作るのはいいと思う
『引きこもるよりは、外とのつながりはある方がいいと思うよ。うちの息子も不登校の子と遊んでいるよ』
『私はいいと思う。引きこもり続けるよりずっといい。別に不登校多いし、学校無理なタイプなのね、くらい』
たとえ学校に行けないとしても、公園で遊んだり買い物に行くなど、外との繋がりを持つことは大切という意見もありました。不登校への理解が少しずつ広まってきているのかもしれませんね。
不登校の友達に対する子どもの目線
『子どもからすると、学校に来ないのに外では遊ぶんだと思うみたいだけどね』
『学校来ないわりに近所で遊んでる姿を見かけたら、「あれ?」と疑問に感じるのは普通じゃない? ズル休みと思う子もそりゃいるよ』
『なんで不登校なんだろう? と疑問には思うかも。うちの子の学校にも不登校いるけど行事だけはいつも来るらしい。普段来ないのにこういうのだけは来るんだよねと子どもが言ってた。学校は行かないけど遊ぶことだけはできるみたいな?』
『経験者や大人はいろいろと理解しようと思っても、クラスの子どもたちの素直な感想はそうだろうね。納得いかないのは当然かと。実際に不登校の子の分の係や当番をずっと誰かが被るわけだから、フラストレーションたまるみたいよ』
同じ子どもからすると不登校になっている子に対しては、「どうして学校に来ないのに外で遊んでいるのだろう」と思ってしまうようです。クラスの当番なども誰かが代わりにやることになるので納得ができない部分が出てくることもあるのですね。
不登校の友達を「ずるい」と思わせないためにママも一緒に考えてあげて
不登校の子どもが外で遊んだりしていることに関しては、外とのつながりを作ったり、気分転換もできることもあり、理解ができるとのコメントも寄せられていました。一方で、子どもの立場で考えると、学校に来ないのになぜ外で遊んでいるのか? と疑問に感じてしまうのが正直なところのようです。でも不登校になってしまった子は、いじめや学校への不適合などの理由があり、好き好んでそうなったわけではありませんよね。
ママはあくまで”たとえ話”として体調に問題はなくても教室に入ることができない人や、学校に行きたいけれど行けない人もいるんだよ、など”不登校とはどういうことか”を子どもに話してみるのもいいかもしれません。子どもが不登校の友達を「ずるい」と思わないように、不登校になっている子どもの気持ちをママも一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
文・こもも 編集・しのむ
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