「ゴロゴロするママは嫌」?どんなに疲れていても子どもの前ではきちんとしなくてはダメですか?
年齢を重ねるごとに、気温の変化や忙しさなどにたえ、ダルいなぁ、辛いわぁと思う日がひと月に頻繁に訪れるようになった筆者です。月経中やその前後も、以前より不調度が増したように感じています。
しかし週末に1日寝だめして体調回復を図るなんてことが許されるわけもないのがママという職業の辛いところ。
先日つい我慢できずに、夕食を準備する前に少しでも休もうとソファに倒れこんでしまいました。そこへ筆者の長男(小2)が帰宅、暗いリビングに入るなり「ママ、ご飯……」と、思わず絶句していました。
また別の日は、夕食後いつまでも宿題を終えることのできない子どもを待ちきれず、ひとり寝室でベッドにゴロン。リビングから「ママ―、音読、聞いてー」と叫ぶ子どもを寝室に呼び寄せて、「ママ、具合が悪いから今日はここで宿題をやってくれる?」とお願いした次第。ママが寝転がる横(ベッドの上です)で、子どもも寝転がりながら音読やら漢字ドリルをこなす構図、まずいですよね。
こういう自分自身のだらしなさに落ち込んだ筆者は、後日、知人に打ち明けました。しかし知人は笑いながらも、
「そんなママ嫌だなぁ。ママがゴロゴロしていた記憶なんて、私にはないよ~」
と私をひと刺ししてきたのです。たしかに私にも母が病気の時以外ゴロゴロしている姿を見た記憶はありません。
では世のママたちは子どもが寝静まるまで決してゴロゴロダラダラしないものなのでしょうか? ママだって体調がすぐれないこと、ありますよね? ママスタコミュニティにはこんなコメントが寄せられています。
眠い、暑い、動けない!年々体がもたなくなってきたという声が
『体調そのものに異変はないけれど、恐ろしくやる気なし。下の子はまだ小さいし、中受もあるからサポートしてあげなくちゃいけないのに、何もできない。家もぐちゃぐちゃ。嫌になる』
『昼間に少し寝たら最後、夜なかなか寝つけないし、眠りも浅いから頻繁に起きるし、だから結局睡眠不足でまた昼間に気付いたら寝てるのループ。寝るのも体力使うらしい』
『確実に生理の間隔があいてきて、2年間ヘルニア治らないし、肩が上がらない。動きが鈍くなってきた。全部の指が痛い。痛み止めさえも効かない。ヒステリーになる気力もない。顔だけ熱い。仕事しんどくなってきた。朝が辛い。ちなみに41歳』
『仕事から帰ってもしばらく横になってからじゃないと体が動かない。辛い』
『仕事休みの時は暇があれば横になりたい感じ。辛い。家事も休み休みやらないとね』
『40代半ばです。自分の体調不良と親の介護もあり、かなりしんどいです。体を起こしているのが辛くて直ぐに横になりたくなっちゃう。体の変化に心身共についていけなくて鬱になりそう』
やはり眠気、やる気や根気の低下などと戦いながら、家事や育児とどう向き合うべきか悩んでいるママは少なくなさそうです。
子どもへの影響が気になりながらもダルさやイライラが止まらない
皆さん、お子さんの前ではどうしていらっしゃるのでしょう? ゴロゴロしているママはだめですか?
『足が重い。頭痛がきたきたーってなった時に薬持ってないときの不安なこと。ヒステリーで子どもに当たって自己嫌悪でまた寝込む』
疲れがたまっていたりすると、いつも以上に子どもの言動にイライラしてしまうこと、ありますよね。
『子どもが小学校に上がって以降に朝、お母さんがいつまでも寝ていたりするのはやばいと思う。友人の家のお母さんがそうで、いつも「お母さんはズルい」って愚痴ってた。結果、友人宅は3兄弟中ひとりは引きこもり、ひとりはニート、ひとりは行方知れず』
『もう5年間、朝起きられない。気づけば、早、子どもは5年生になっていたよー』
『高学年ぐらいになると、ゴロゴロ、ダラダラしているママの姿を見て、何でうちのお母さんは働かないんだろうって勘違いしてしまうかもしれないね。働いてるお母さんが多いから』
いわゆる会社勤めやパート、アルバイトをしていなくても、ママたちは皆、たくさんのタスクを抱えているということも、小学校高学年ならわかってくれると信じたいところです。
『3年前に生理不順で生理が2ヶ月続いた事があって、ひどい貧血になって婦人科に相談してピルを処方してもらったの。下腹部は絶えずチクチクするし、生理が終わってもすぐ生理になるかのような症状になるし、卵巣は親指くらいの大きさに腫れるし。検査で異常がないって分かってからは「更年期だからこんなもんか」って受け止めて過ごしてる。ホットフラッシュとかないから更年期としては軽いんだろうけど、具合がまた悪い時は素直に旦那や子どもにも「ハア~更年期だ~」って開き直ってる』
我慢しすぎず、家族には素直に打ち明けるほうがいいのかもしれません。無理をすることで本当に病気になってしまっては本末転倒です。
子どもたちはきっと、ゆるいくらいのママが好き?
子どもの前では頑張るママでいようと努めてしまうものなのかもしれませんが、「ゆるいくらいがちょうどいいのでは」というコメントも投稿されていましたので、ご紹介します。
『ダラ母だと、気持ちも穏やかで子どもにも怒らない。シャキモードに入ると、子どもに片付けをさせたりするから、子どもにとってもダラ母がいいんじゃないかな? と思って、今日も安定のダラ母。私自身も母親がゆったりしているほうが好きだったからな。忙しそうな母は嫌だった』
『母親が頑張りすぎてるほうが悪影響だよ! 母親=何でもやってくれる人になっちゃうもん。頑張ることより手抜き息抜きのほうが大事よ』
『メリハリがあればいいんじゃないかなと思う。頑張る時は頑張り、ダラダラするときはダラダラする。まぁさ、子どものお手本になりたいと思うけれど、人間は完璧じゃないからね。時には失敗したり頑張ったりする姿を見せる事が家庭の役割なんじゃないかと思うよ。「忘れ物しないように!」って子どもには言うけれど、自分は忘れ物をしちゃったりするしね』
「時にはこんなママも許して~」とダメな部分をさらけ出す親のいる緩やかさもある空気感。きちんとしているようでいて隙や余白がある家庭内。だからこそ自分以外の変化に気づけたり、心を配れたりする、そんな子に育ってくれるかもれません。
「お熱、はかる? 」
「パン、食べるから平気だよ」
「宿題、ひとりでやれるから大丈夫だよ」
だんだんと子どものほうからそんな声がけをしてくれるようになると信じて。
頑張りすぎないママの姿は必ずしも子どもに悪影響とは限らないようです。ベッドに寝転がりながらの宿題チェックはおすすめできませんが、適度に手抜きをしつつ、合間に休息を取りながら、まだまだ続く子育て時期を乗り切りましょう。
文・blackcat 編集・しらたまよ