離乳食作り“栄養素”まで考えている?食事のリズム整え、食べる楽しさを伝えよう
生後8か月の我が子の離乳食作りに奮闘中のママから、栄養素もきっちり計るべきかという投稿が、ママスタコミュニティに寄せられました。厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドによると、生後5~6か月頃からスタートすることを勧めている離乳食。つぶし粥から始めて、徐々に食材の種類を増やし、固さも少しずつ固形にしていきますよね。何でもよく食べる子どももいれば、ほとんど食べない子どももいるでしょう。子どもが全然食べてくれないと、ママは頑張って離乳食を作っているのに! とイライラしてしまうこともあるかもしれません。一般的に健康のためにはバランスの良い食事が必要と言われていますが、まだ離乳期の子どもにも、ママたちは同じように栄養バランスを考えて離乳食を作っているのでしょうか。
ポイントだけ抑えてあとは気にし過ぎない
アレルギーに注意するが量まで気にしていなかった
ママスタコミュニティには、離乳食の形状や味付け、アレルギーには注意をするものの、栄養素やそれぞれの量まで細かく気にしていないという声が多く寄せられました。
『量すら測ってない。母乳も飲んでいたし、そんなに栄養素は気にしてなかった。9ヵ月になったら飲めるフォローアップミルクもあるし、ガチガチにやらなくても、と。アレルギーだけは注意していたけどね』
『そんなに細かくできないよ。頑張っていろいろ食べさせたけど、3歳の今、115センチ 20キロで好き嫌い激しくてなかなか野菜は食べてくれないし……。 離乳食は形状と味付け、アレルギーだけ気をつけていれば、大丈夫じゃない?』
大人の食事の取り分けや容器を量の目安にしていた
大人からの取り分けで離乳食作りの手間を上手に省いているママや、離乳食保存容器の個数を目安にしているママもいました。
『やってないよ。大人の食べる物から味付けする前に出してすりつぶしたりしていたよ。あまり気にせずにやっていたけど、しっかり大きくなった』
『そんなに神経質にはやってなかったよ。リッチェルの冷凍容器で考えていた。お肉や魚1個に野菜3個にご飯と果物とか適当』
ただし、母乳育児の場合は、生後6か月頃より鉄分不足に注意が必要と厚生労働省のガイドでも指摘されています。
離乳期は「食」に関する基礎作りの時期
厚生労働省のガイドには、離乳食は子ども一人一人の個性や成長、発達状況に合わせて無理のないように進めるようにと記載されています。離乳期は食べる楽しさを体験させて、食事のリズムを大切にし、食べる力を育むことが重要のようです。ママスタコミュニティにも、子どもそれぞれの個性に合わせて無理のないように進めているというママたちの声が多く寄せられました。
『最初はきっちり測っていた。でも、途中で適当になった。食べムラもあるし、その子によっても差もあるし、そんな神経質にならなくても一緒に楽しく食べる方が良いよなぁって思って』
『あんまりきっちりやろうとすると病んじゃうから、とにかくご飯もりもり食べて元気だったらよしとしています』
育児書などに記載されている離乳食の量はあくまで目安であり、まずは成長曲線のグラフに子どもの身長と体重を記載し、カーブに沿って成長しているかどうかを確認していくといいようです。ただし、体重がなかなか増加せず、成長曲線からはずれていく場合や、逆に成長曲線から大きくはずれるような急激な体重増加は、医師に相談してその後の経過を観察する必要があります。
ベビーフードも上手に利用して
近年、さまざまな種類のベビーフードが各月齢に合わせた形状で販売されています。厚生労働省のガイドにおいても、離乳食作りの負担を少しでも軽減するためにベビーフードを上手に利用することはひとつの手であると記載されています。また、調理しにくいレバーなどの食材は、ベビーフードを利用して上手に鉄分不足を補うようにアドバイスされています。ただし、ベビーフードを利用するときは、子どもに食べさせる前に一口食べてみて、味や固さを確認し、温める場合は温度を確かめるように注意しましょう。ママスタコミュニティにも、手作りする食材もあるものの、ベビーフードも併用しているという意見もありました。
『今1歳になったばかり。あんまり栄養考えてないし、測ったりもしてない。発育普通だから大丈夫か、程度。結構レトルトやベビーフードに頼っているよ。野菜柔らかく煮て、ベビーフードのお湯で溶かす餡かけみたいなものをかけてあげたりした』
筆者も上の子のときは、主食(ご飯)と、主菜(肉や魚)、副菜(野菜)を作り置き冷凍していましたが、下の子のときは時間に余裕がなく、かなりの頻度でベビーフードを頼っていました。特にドロドロ期は、乾燥野菜をお湯で溶かすタイプのものや、ペースト状になっているものをよく利用していました。
気にしすぎずママの無理のないように
離乳期はまだ食べることを始めたばかりの赤ちゃんが、これから長い人生で自ら進んで楽しく食事をすることができように練習する時期。離乳食を通してさまざまな食べ物を体験し、美味しく食べたという満足感や楽しさを経験していきます。ママは離乳食作りにストレスを感じるほど頑張りすぎなくても大丈夫です。子ども一人一人の個性に合わせて、長い目で子どもの食に関する成長を見守っていきたいですね。
文・ゆかりんご 編集・横内みか
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