中学生でスマホを持たない子は問題アリなの!?子どもがスマホを持つ際にルールやマナーを学べるサイトは
あなたはお子さんにスマホを持たせていますか? 未就学児なら持つ必要は全くないかもしれませんが、小・中学生になったら持たせているご家庭もありますよね。文部科学省が発表している「平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、中学生でスマホを利用している子は平成28年度で5割を超え、29年度では約6割に上ります。スマホを持つ子どもが年々増える中、子どもにスマホを持たせることについて頭を悩ませるパパやママは多いと思います。そんな中ママスタには
『中学生にもなってスマホを持ってない子って問題アリじゃない?』
という気になるコメントが投稿されました。スマホを持たない子はお金がない家庭だったり、親が過保護だったり、友達がいないのではないかという投稿者さん。偏見にも見える書き方は問題かもしれませんが、子どもが一定の年齢になると「スマホを持たせる・持たせない」についてはよく話題になるテーマですよね。中学生でスマホを持たせないことは本当に問題なのか、ママたちのコメントから深堀りしたいと思います。
持つ時期は家庭それぞれ。スマホは高校生になってから持たせます
中学生でスマホを持つ子が増えてはいるけれど、家庭によって子どもに持たせようと考える年齢はさまざま。ママたちの声からは、子どもが高校生になってから持たせるという声も寄せられています。
『高校生になってからって人もいるよね』
『うちは高校からって決めてる』
『スマホってタダじゃないよね。高校生になって、バイトしたお金で買うならいいけど。中学生でスマホは親の甘やかしでは』
『各家庭のやり方があるし、持たせたくない気持ちはよく分かる』
多くの場合、保護者が契約してお金を払うことになる子どものスマホ。SNSなどのトラブルや金銭面でのトラブルも耳にします。子どもの使い方によっては、とんでもない金額が親に請求されることもあるため、アルバイトなどで貯めた自分のお金で買うならいいというコメントもありました。
スマホにまつわるトラブルを避けたい
子どもがスマホを持てば、親はSNSなどでの友人同士のトラブルなどを想像してしまいがちです。スマホを持たなければ少なくともスマホを介したトラブルに巻き込まれることはありません。トラブルを避けるためにも中学生では持たせたくないと考えるママもいるようです。
『持たせてない。実際LINEトラブルが学校で多いから、問題になったときに、「うちは持たせてないしLINEもしてないので関係ありません」って言ってる。
いじめ問題で話し合いになったんだけど、そんな事で話し合いとか、時間がもったいない』
『高校生になるまで持たせない。受験のときイライラしそうだし。色々子どもと揉める原因』
『うちもそうだったけど、中学3年の夏休み以降スマホを取り上げてる親が何人かいたよ。うちはゲームばかりになるから受験まで預かった。
でもボッチでもなかったし、ちゃんと家の電話に連絡きて打ち上げとか遊びには行っていたよ。
結果良い学校入れたから本人も納得。自分じゃ意志弱いからゲーム三昧になってたと言ってる』
スマホを持っていることで、受験生が勉強に支障をきたしかねないというコメントもありましたね。子ども自身がスマホを見ないように自制するのは難しいため、親が取り上げた家庭もあるようです。
スマホを持っていないと”かわいそう”?
さまざまなトラブルを避けるためにも早いうちからスマホを持たせたくないと考えるママがいる一方で、持たせないと子どもがかわいそうと感じるママもいるようです。
『スマホを持っていない子が娘の部活でいるけど、かわいそう。
前もっての約束はいいけど、いきなりのときは誘えないし、周りと少し距離できているみたい。部活で会えば仲良しなんだけどね』
『うちの子の周りでは持ってない子1人もいないと思う。学年でも数人じゃないかな。
小学生の所持率も増えている今、中学生で持たせてあげないのは可哀想だなぁ』
『クラスに1人いるけど、友達もいるし貧乏でもないけど、親は変わってる。
持ってて普通の時代に頑なに持たせないってね……』
子どもの周りのほとんどの友だちがスマホを持っていると、連絡手段がスマホになることが多いようです。スマホを持っていない場合はスムーズに連絡が取れないかもしれず、それがかわいそうだと感じるママもいました。
スマホのトラブルを避けるために、子どもが学べるサイトは?
寄せられた声を見ていると、多くのママたちが子どもにスマホを持たせることを悩むのは、スマホを持つことでSNSや友人とのトラブルを懸念しているからという本音が見えました。
スマホを持つ年齢が低年齢化している中で、企業や自治体などはスマホにまつわるトラブル回避のために、子どもが学べる教材を用意しているところもあります。子ども自身が分かりやすく学べるサイトをいくつかご紹介します。
文部科学省 「ケータイ&スマホ、正しく利用できていますか?2017年版」
文部科学省は、「スマホ時代のキミたちへ」というタイトルで子どもがスマホを持つ際に知っておきたいマナーやルールを紹介しています。小中学生版と高校生版があり、子どもの年齢に合った内容で子どもが理解しやすいでしょう。「人を傷つけないか送信前に見直そう!」「個人情報を載せない、送らない!」など、スマホを使う際に気をつけるべきルールを、イラストを交えながら分かりやすく解説しています。
一般社団法人 日本教育情報化振興会の動画教材
一般社団法人日本教育情報化振興会のサイトでは、情報モラルに関する内容をアニメーションで学ぶことができます。「SNS投稿は肖像権に気を付けて」「スマホのマナー」など、スマホを持つことになったときに子どもに教えたい内容が動画で紹介されています。
KDDIスマホ・ケータイファミリーガイドon WEB
KDDIの「スマホ・ケータイファミリーガイドon WEB」というサイトでは、子どもがスマホを持つ際に気をつけたいことをアニメーションで学ぶことができます。「ながらスマホは危険がいっぱい」、「ネットいじめはだめ!」など、うさぎやカエルのキャラクターが出てくるアニメーションで子どもが楽しく学べそうですね。
他にも、スマホを持つ際に気をつけるべきポイントを学べるサイトは多々あります。いずれも分かりやすい動画や説明で、子どもたちにスマホを使う際のモラルやマナーを教えてくれます。トラブルを回避する知識を得ることは、子どもが自分自身を守ることにもつながる大切なこと。ぜひスマホを持つことになったときには、親子で学んでみてはいかがでしょうか。
結局、投稿者さんのいうように「お金がない家庭だったり、親が過保護だったり、友達がいないから」という理由ではなく、わが子がトラブルに巻き込まれることや、勉強に支障が出ることを心配して持たせないママたちの本音が見えた今回のトピックでした。スマホを持たせる時期は家庭によるため、中学生では持たせない家庭ももちろんあるようです。
でもこれからを生きる子どもたちは、いつかはスマホを手にすることでしょう。子どもがスマホを持つことになったときには子どもとルールを決めて、マナーを守る使い方をぜひ伝えたいものです。
文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子
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