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妹が生まれて赤ちゃん返りした3歳息子、真冬の凍る北国へ試練の旅

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前回のお話では、11月に妹が生まれて息子はバッチリ赤ちゃん返りしましたが、お兄ちゃんとしての成長もちゃんと見られました。

このまま様子を見ながら周りと連携を取ってこの環境で育てていければ、きっと息子は時間が経てば良い方向に成長していける、そう思っていました。
しかし、人生は思うようにいかないのが常です。話がぶれてしまうので細かい事は省略しますが、だいぶ前から私は旦那とうまくいかなくなり、息子にもその影響は少なからず出ていました。

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息子は、保育所のお友達や先生達ともちゃんとお別れの挨拶ができないまま退所になってしまいました。

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そうして最低限の荷物を持って、実家の北海道へ旅立ったのです。

住む環境もガラッと変わってしまい、息子は常に私の後ろをついて歩いたりと、また精神的に不安定になってしまいました。
そして実家には私の父、息子にとって祖父がいるのですが、父は軽度発達障害の息子への対応が分からず、何度気を付けてほしいと言っても不注意の多い息子のことを頭ごなしに叱ったり、目の前で妹ばかり可愛がったりしました。息子は見るからにヤキモチを焼き、次第に祖父に距離を置くようになってしまいました。伯母も、気を抜くと言葉がけが怒ってばかりになってしまい、息子は調子の良い時と悪い時で気持ちにかなり波ができるようになりました。
そしてテレビのシーンをもう一度見たい、でも録画していないから見られないなどの些細な事で泣き叫ぶことも……。

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そうして息子は4歳の誕生日を凍てつく北国で迎えました。

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ベテランの園長先生とも面談し「この子ならきっと大丈夫だよ」と太鼓判を押されました。息子と「幼稚園楽しみだね」と話していました。
息子が登園するまでの間、私は自分の仕事を探しました。そして、手続きを経て夫と離婚をしました。

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そうして4月の進級も無事に終え、新しい年少さんが入ってきて、息子は少しお兄さんになった事を誇らしそうに話してくれて、妹のことも離乳食を狙う日もありますがオムツを捨ててくれたり、一人でトイレに行ったり、服を脱いだりなど、成長しているなぁと感じる日も増えてきました。

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幼稚園に息子の様子を見に行く機会がときどきあるのですが、息子は支援員の先生をとても慕っていて、物事を順序立てるのが苦手な息子にイラストのカードで説明してくれたり、癇癪が出てしまった時、気持ちを落ち着かせるための避難スペースを作ってくれたりと、とても工夫してくれているという事が見てとれました。そのおかげで遠足や運動会も何とか参加して、楽しめたようでした。

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※このエピソードは一個人の体験談です。

文、イラスト・金のヒヨコ

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